???「バリュー株の時代は終わった!」
つみたて次郎です。
タイトルの?に当てはまる人物はいませんので予めご少々ください(笑)
バリュー株とは、PERなどの指標が相対的に割安になっている株のことです。
短期的な売買から、バフェット氏のような長期保有まで幅広く扱われるスタイルです。
その対となるのがグロース株で、企業の成長性が期待できる株のことです。
企業業績が命であるため、絶えず投資家の期待を超える成長が実現できるかどうかがカギです。
企業が成長し続ける限り保有し、少しでもつまづいたら手放すというスタイルになるため、比較的短期投資になります。
そんなバリュー株とグロース株ですが、過去10年では大きな差が開いています。
「バンガード・米国バリュー(VTV)」と「バンガード・米国グロース(VUG)」を比較すると、配当利回りの差を差し引いてもかなり大きな差がついています。
特に最近成績の良かったFANG銘柄等がグロース株に分類されているためです。
ちなみに去年爆益をもたらした資本財銘柄であるボーイング(BA)はグロース(VUG)、キャタピラー(CAT)はバリュー(VTV)に分類されています。
過去長期間ではバリュー株のリターンが優れていましたが、最近ではグロース株の調子が良いため、バリュー株のリターンに疑問を持つ方が増えています。
アマゾン・ドットコム(AMZN)などはかなり割高な株価になっていますが、これまでの常識は通用しないのではないかという不信感が広がっています。
参考記事「シーゲル派を卒業してアマゾンに投資します」
割安な株を保有していてもアマゾンら新興企業に駆逐されてしまうのであれば、確かにバリュー株をずっと保有していても報われない日が来るかもしれません。
そこでグロース株投資家はこう言います。
「バリュー株の時代は終わった!」
当然ですが、グロース株投資家はグロース株の人気が高まるほど都合がよいです。なぜなら、人気が集まれば株価上昇につながり、手持ちの株を高値で売却することができるからです。
バリュー株投資家をグロース株投資家に転身させることで利益を得ることが可能です。
その一方、バリュー株投資家も次のように言います。
「バリュー株の時代は終わった!」
バリュー株投資家にとっては、できるだけ仲間が少ないほうが良いです。なぜなら、バリュー株の人気が高まってしまえば需要が増え株価が上がってしまうため、バリュー株でなくなってしまうからです。
バリュー株投資家をグロース株投資家に転身させることで、自分はこっそりバリュー株を安値で仕込むことができます。
「バリュー株の時代は終わった!」というのは、グロース株投資家にとってもバリュー株投資家にとってもポジショントークに過ぎないということです。
バリュー株とグロース株これからどちらが高リターンになるかは不明ですが、バリューVSグロースの流行を追い続けるのは不毛ですので、自分が信じるほうをひたすら追いかけるしかありません。
どちらも信じることができない場合はインデックスでOKです。
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バリュー次郎