つみたてNISA=積立投資という考えを捨てよう
つみたて次郎です。
今年からつみたてNISAが始まり、初めて投資をする方も増えているようです。
そしてつみたてNISAの基本設計としては、ドルコスト平均法による積立投資が推奨されています。
参考記事「ドルコスト平均法とは?」
定期的に同じ額を積立していくことで、安い時には多く変えて、高い時には少なく買う方法です。
つみたて次郎は名前に反して、ドルコスト平均法を含む積立投資にはやや否定的な立場を取っています。
参考記事「積立投資の危険性」
特に株式への投資の場合、保有期間が長いほど安定した成績になり、元本割れリスクも減っていきます。
参考記事「投資期間とリターン」
おおげさにいえば、いつ買ったかよりもどれだけ持っていたかの方が重要ということです。
となれば、投資するタイミングはどうするべきか?
いつ投資するの?今でしょ
むやみに投資タイミングをずらしていくというのは、決して好ましいことではありません。
せいぜい1年以内での積立であれば影響は軽微ですが、数年かけてドルコスト平均法を行うのであれば、その機会損失は無視できないものになるでしょう。
つみたてNISAも例外ではありません。つみたてNISAは基本的に積立投資が推奨されていますが、裏ワザで一括投資することも可能です。
参考記事「つみたてNISAで一括投資という裏ワザ」
もちろん枠は毎年40万円ずつですので、毎年積立といったほうが正確かもしれません。
ここでお伝えしたいのは、別につみたてNISAだから律儀に毎月なり毎日積立する必要はないということです。
基本的につみたて次郎は、国の制度に合わせて投資金額を決めたり、投資タイミングを変えたりするのは本末転倒だと思っています。
つみたてNISAやiDECOといった非課税制度は、ポートフォリオの一部を納めるための箱に過ぎません。
そのため、もし今手元に40万円があって、ポートフォリオを構築するために適切な投資先があるのであれば、一括で投資してしまえばよいのです。
なぜこれほど積立投資というフレーズが流行しているのかというと、給与収入が基本となる大多数の国民にとっては、強制的に積立投資をせざるを得ないからです。
したがって、退職金や相続などでまとまった資金が手元にある人にとっては、つみたてNISAはあまり魅力的ではないのです(それでも大きな利用価値がありますが)
結局大事なのは、適切な投資先を決めて、適切なポートフォリオを組み、その一部又は全部を非課税口座にうまく収めて運用するのみです。
つみたて次郎の場合、基本的に株式全力ですので、毎月給料から余裕のある資金は全て株式型投資信託にあてています。
結果的にはドルコスト平均法による積立投資ですが、その本質は「余剰資金を即投資しているだけ」ともいえます(とても重要なポイントです)
サラリーマンの給料は株みたいに大きく変動しませんので、投資に回せる資金も大きく変動はしない人がほとんどだと思います。
その状況で投資をすると、自然とドルコスト平均法による積立投資になってしまうのです(笑)
タイトルにもありますが、つみたてNISA=積立投資という考えはあまり良くありません。
例えばですが、特定口座では一括投資だけど、つみたてNISAでは積立投資しようというのは、投資方針がブレている証拠です(さらに突っ込めば、非課税メリットを生かすなら逆のほうが好ましい)
もちろん一括投資と積立投資の併用を元々考えているのならば問題ありませんが、国が決めた制度に合わせて投資先や投資方法を決めてしまってはいないでしょうか?
別につみたてNISAで一括投資してもいいし、一般NISAで積立投資してもいいんです。
つみたてNISAを選んだからといって、20年間ずっと持っている必要はないし、40万円以上用意できるならその分特定口座にぶち込めばいいんです。
大事なのは、各種の投資方針やリスク許容度に応じたアセットアロケーションを決め、適切な非課税制度に合わせてポートフォリオを構築し保有し続けるのみです。
まずはつみたてNISA=積立投資という先入観を捨てて、適切な投資行動をとっていくようにしましょう。
参考記事「つみたてNISAで一括投資という裏ワザ」
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いっかつ次郎
うーん、一理あるけど、投資経験の少なさと、投資規模が少ない人の言い分ですね。
積立投資は、リターンの問題だけじゃないのよ。
なるほど。タイトル見てビックリしたけどそう言う事だね。中身読まずに題名だけだと、一括投資するために貯金しよう…なんて勘違いして真逆な結果に。
毎月、投資可能金額を口座にブっこみ買いつける。なるべくお金を市場に長く置く(投資する)
俺も、とりあえず積み立てNISAやってみるかな
>>とおりすがり様
コメントありがとうございます。
確かに積立投資にも様々なメリットはありますが、基本はポートフォリオのバランスによってリスク許容度を考えていくのが一番だとは思っています。
特にサラリーマンであれば、安い時に拾っていく役目は給与収入に任せることができますので、あえて手元に投資資金を用意しておく必要はないと考えています。
>>とっつぁん様
「お金を市場に長く置く」というのはまさにその通りですね。
積立投資はこの反対の行動をしてしまうので、過信は禁物です。
とはいえ、機械的に分かりやすく投資できる仕組みですので、とりあえずという方にはピッタリな方法だとは思います。