投資家と資産保全と、時々、インフレ対策

つみたて次郎です。

投資家が現金(キャッシュ)という名の無リスク資産を株式・債券・REIT・コモディティ・不動産等のリスク資産に変換して保有しているのは、インフレでも価値を毀損しないように資産保全するためというのが大きな理由の1つとして挙げられます。

つみ次郎も最初に投資に興味を持ったのはインフレ対策という側面があったからです。

参考記事…つみ次郎が投資に興味を持ったきっかけ

インフレが進めば現金(キャッシュ)の実質的な価値は減少しますので、資産の大部分を現金で保有している人は相対的に損することになります。

そのためインフレ対策としての投資というのは王道を往く♂考え方ではありますが、大きく分けて2点ほど気を付けるポイントがあります。

 

 

①セールストークの常套句

「現金ではインフレで価値が下がります!株式や不動産に投資して対策しましょう!」というのは正論ではありますが、残念ながら不安を煽り金融資産を売りつける側のセールストークとして用いられる場合がほとんどです。

 

②現金もインフレに抵抗可能

利息の付かないタンス預金は論外ですが、利息がつく現金預金定期預金等であれば十分インフレに抵抗することは可能です。

参考記事…現金(キャッシュ)はインフレに弱いというのは本当か?

 

 

この2つを合わせると、単なるインフレ対策なら現金だけで十分で無理にリスク資産に投資する必要はないという辛い結論にたどり着きます。

 

 

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しかし、資産保全を考えている人の立場を考慮すれば、やはりリスク資産への投資も少なからず必要であるとつみ次郎は考えています。

その理由は大きく分けて2つあります。

 

 

①分散投資の観点から

資産の大部分を現金で保有するというのは、特定の資産に集中投資している状態に等しいので、リスク分散の観点から見れば好ましくありません。

上記の現金でもインフレに抵抗できるというのも、あくまで金融システムが正しく機能している平時の話に過ぎません。

また、過去の傾向が続くことをある程度信じるという前提があるのなら、なおさら現金を重視する理由はありません。

逆説的な話ではありますが、資産保全を最優先で考えるのであれば多少損する可能性が増えたとしても、大損する可能性を減らす…今回でいうなら現金が乏しく価値を落とす局面(ハイパーインフレ等)でのダメージを減らすためにも、資産の大部分を現金で保有するのは危険だと考えています。

 

②デフレは怖くないから

(現金でもインフレに抵抗できるという話は置いておき)一般的に現金はインフレに弱くデフレに強いとされています。

しかし資産保全を考えるような立場であれば、そもそもデフレはそこまで恐れる必要はありません。

デフレで物価が下がれば、既に資産を築いている持つ者にとっては購買力が増えることになります。

極端な例ですが、10%評価額が減っても10%物価が下がっていればトントンですからね。

もちろん損しないのが理想的ではありますが、そんなのはあくまで理想論です(深い)

資産保全を考える人にとって真に恐ろしいのはデフレではなくインフレである以上、現金ではないインフレに強くデフレに弱い資産を持つことが重要ではないかと思います。

また、ハイパーインフレはあり得ますがハイパーデフレ(?)はほぼ有り得ませんので、その意味でもデフレに強いというのは大きなメリットとは言えないような気がします(笑)

 

 

今回の話をまとめると、資産保全でもリスク資産に投資しろという、どこぞの金融セールスマンみたいな結論になってしまいますね(笑)

ただ、インフレ対策という言葉は頻繁に語られてもデフレ対策というのはほとんど話題にならないことからわかる通り、インフレとデフレというのは資産保全の立場から見ればその重要性が大きく異なりますので、それを考えれば現金だけ持っていることがいかに危険かよくわかるのではないかと思います。

ちなみにつみ次郎はまだまだ資産形成段階ですので米国株100%の集中投資(?)ですが、もう増やす必要がないほどの資産が転がり込んできたら米国株以外のいろんな資産を組み込んだポートフォリオに変更すると思います(笑)

参考記事…投資額が増えるとリスク許容度は高くなるか?低くなるか?

 

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???「現金はゴミ」

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