SlimS&P500とニッセイ外国株式等の信託報酬が引き下げ

つみたて次郎です。

投資信託の信託報酬引き下げについて、立て続けに2件ニュースがありましたのでお伝えします。

具体的にはeMAXIS slimシリーズと<購入・換金手数料なし>ニッセイシリーズでそれぞれ動きがありました。

 

SlimS&P500の引き下げ

5月22日付けで、eMAXIS slim 米国株式(S&P500)の信託報酬が下記のように引き下げられます。

略称 変更前 変更後
SlimS&P500 0.1728%
(0.16%)
0.162%
(0.15%)

 

外部リンク…業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』信託報酬率の引き下げを実施 

税抜きでは0.15%になっており、ライバルファンドである楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)と同じ水準まで引き下げられたことになります。

楽天VTIは、実質的な投資先である本家VTIの影響で自動的に信託報酬引き下げになっています。

参考記事…バンガードETFのVOO・VTIの信託報酬が0.03%に引き下げ
参考記事…バンガードETFの信託報酬が改定【BND・VEA・VO・VOO・VTI・VTV・VUG・VV・VXF】

運用会社である楽天投信投資顧問が直接引き下げを発表したのは5月14日なので、10日足らずで追随したことになります。

外部リンク…「楽天・全米株式インデックス・ファンド」実質的にご負担いただく運用管理費用の引き下げについて

相変わらずeMAXIS Slim外資並みのスピード感は素晴らしいです。

ただし楽天VTI税込信託報酬は0.1596%なので、税込みで比べると若干負けているのはちょっとモヤモヤします(笑)

米バンガード社がETFの改定を行うことで、なぜか日本国内の投資信託にも影響を与えるという不思議な状況が整いつつあります。

米バンガードが下げる→楽天バンガードが下げる→eMAXIS Slimが下げるという流れですね。

信託報酬が下がること自体は手放しで喜べることですが、その要因が外部依存であることを考えると少し複雑な気持ちでもあります。

 

 

ニッセイシリーズの引き下げ

そして昨日5月23日には、<購入・換金手数料なし>ニッセイシリーズのうち6ファンドについて信託報酬引き下げが発表されています。

外部リンク…<購入・換金手数料なし>シリーズ6ファンドの信託報酬率引き下げ(投資信託約款変更)について

略称※ 変更前 変更後
TOPIX 0.17172% 0.1512%
日経平均 0.17172% 0.1512%
外国株式 0.11772% 0.10789%
国内債券 0.15012% 0.1296%
外国債券 0.1836% 0.1512%
4資産均等型 0.17172% 0.1512%

※4資産均等型の正式名称は「<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」、その他は全て「<購入・換金手数料なし>ニッセイ〇〇〇〇インデックスファンド」。

これにより、外国株式以外は全て同率で信託報酬最安値になりました。

そして外国株式については単独最安値になりました。

日本国内で外国株式インデックスファンドといえば「MSCIコクサイ」指数に連動するものが非常に多く、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドもその1つです。

インデックスファンドの最重要クラスといっても過言ではなく、そこの最安値を抑えているのはとてつもないアドバンテージです。

税込みで0.10789%、税抜きで0.0999%ですので、0.1%を切るという節目を迎えることになりました。

ちなみに最大のライバルはいうまでもなくeMAXIS Slim 先進国株式であり、 税込み信託報酬は現在0.11772%です。

ただしeMAXIS slimすぐに追随して同水準まで引き下げる可能性が高く、結局横並びになる未来が容易に想像できるのは悲しいですね。

 

個人的には、最近腰の重かったニッセイアセットマネジメント㈱が大きく動いてきたというのが注目ポイントでした。

去年末~今年初めにかけてeMAXIS Slimニッセイという2大勢力に対抗するiFree・Smart‐i・野村(DC)が台頭しました。

そしてその都度応戦するeMAXIS Slimに対し、ニッセイは特に何もしていなかったので少し心配していたところもありましたが、今回のニュースを聞いてホッとしました。

つみ次郎はホルダーでも何でもないんですけどね(笑)

というよりもeMAXIS Slimのスピード感がおかしいから小出しに対抗できているだけで、本来は今回のニッセイのように複数ファンドの足並みをそろえてドーンと発表するのが普通なのかもしれません。

少なくともニッセイの力はまだまだ衰えていないようですので、引き続きeMAXIS Slim・ニッセイ・その他第三勢力の戦いに注目していきたいところです。

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購入・換金手数料なし次郎

SlimS&P500とニッセイ外国株式等の信託報酬が引き下げ” に対して1件のコメントがあります。

  1. さくら7 より:

    いつも拝見させてもらってます。

    ニッセイの税抜の%の数字が間違ってますよ。

    1%近くでアクティブ並みに…

  2. つみたて次郎 より:

    >>さくら7様

    ホントだ0が1つ足らないですね(笑)
    該当箇所は修正しました。ご指摘&いつも応援ありがとうございます。

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