バンガードETFの信託報酬が改定【BND・VEA・VO・VOO・VTI・VTV・VUG・VV・VXF】
バンガード次郎です。
バンガード社の国内公式ツイッターにて、一部海外ETFの信託報酬引き下げについて発表されました。
米国時間2019年4月26日付で、「バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」や「バンガード・S&P500 ETF(VOO)」、「バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)」を含む9本のバンガードETFの経費率が改定されました。https://t.co/zU2Q16SKC4
— バンガード・インベストメンツ・ジャパン (@vanguardjapan) 2019年5月7日
改定は2019年4月26日付けとなっており、以前VTI及びVOOの引き下げについては記事をまとめています。
参考記事…【朗報】バンガードETFのVOO・VTIの信託報酬が0.03%に引き下げ
この2つ以外にも多数のETFが改定されており、いずれも信託報酬(経費率)は引き下げられています。
略称※ | ティッカー | 変更前 | 変更後 |
米国トータル債券市場 | BND | 0.05% | 0.035% |
FTSE先進国市場(除く米国) | VEA | 0.07% | 0.05% |
米国ミッドキャップ | VO | 0.05% | 0.04% |
S&P500 | VOO | 0.04% | 0.03% |
トータル・ストック・マーケット | VTI | 0.04% | 0.03% |
米国バリュー | VTV | 0.05% | 0.04% |
米国グロース | VUG | 0.05% | 0.04% |
米国ラージキャップ | VV | 0.05% | 0.04% |
米国エクステンデッド・マーケット | VXF | 0.08% | 0.07% |
※名前の先頭に「バンガード・」、末尾に「ETF」を足すと正式名称になります。
天下のバンガードだけあって、もともと低コストなものがさらに低コストになっています。
特にVEA・VOO・VTIは人気が高いので、恩恵を受ける方もかなり多いそうです。
つみ次郎が現在唯一保有しているETFであるVTV(米国バリュー)も入っています。
この中でVXFだけあまり調べたことがありませんでしたが、米国の中小株を中心に投資を行うETFのようです。
いずれも絶対値で見れば0.01%~0.02%という引き下げ幅なのでトータルリターンに大きな影響を与えるレベルではありませんが、まだまだバンガードに引き下げる余力が残っているという事実がとても頼もしいですね。
ちなみに前回の記事でも書きましたがVTIが引き下げになったことにより、国内投信である楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)の引き下げもほぼ確定となります。
また、楽天VTIが引き下げられればeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)も対抗して引き下げる可能性が高いです。
間接的な影響も含めれば、つみ次郎が受ける恩恵は非常に幅広いです(笑)
つみ次郎がバンガードETFの改定を見る時注目するのは、絶対額ではなく「基本的なファンドとそうでないファンドの差」です。
例えば米国株の場合、最も基本的なのはこの中だとVOOまたはVTIになり、信託報酬はそれぞれ0.03%です。
そしてその派生形で考えると、下記4つのETFが0.04%とそれに次ぐ水準になっています。
・VO(米国ミッドキャップ)
・VV(米国ラージ)
・VTV(米国バリュー)
・VUG(米国グロース)
これらはVOOやVTIを基準に考えた場合、時価総額や割安度を基準に特徴を尖らせたETFであるといえます。
そして信託報酬の差を考えると、たった0.01%の追加コストで様々な調整を行うことができることになります。
これほど差がないのは、米国の運用会社でもバンガードだけではないかと思います。
バンガードのスマートベータ系ETFはいずれも癖が弱めではありますが、それを考慮してもここまで低コストで提供できるところは他になさそうです。
国内でも低コストで個性的なファンドが増えればいいなと思いますが、その前に普通のインデックスファンドが広く普及してからの話なのでしばらく先のこととなりそうです(泣)
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