市場平均ポートフォリオの長期リターンは上位1%?
つみたて次郎です。
市場平均とインデックス投資に関する興味深いツイートがあったので紹介します。
市場平均はバリバリに勝ちにいく戦略ですよ。いいかえれば、投資年数をnをすればn→∞で、市場平均がトップを取る確率は100%に近づきます。
— のっち@インデックスにフルインベストメントするただのOL。含み益1.5億円超え。ツイートほぼ休止中。 (@nocchi0820) June 8, 2020
「市場平均はバリバリ勝ちにいく戦略」という表現はなかなか面白いですね。
一般的な見解とは真逆と言える、鋭い考察であると思います。
つみ次郎が考えるインデックス投資の有効性のキモは、平均値と中央値のギャップだと考えています。
投資リターンのように、少数の勝者と多数の敗者で構成される数値において平均値と中央値は大きく乖離します。
一部の銘柄が市場全体を引き上げるため、大多数の銘柄は市場平均リターンを超えることができません。
参考記事…ビッグ4(MAGA)がS&P500リターンの大部分を稼ぐ
適当に選んだ銘柄を寄せ集めしてもなかなか市場平均リターンを超えることは難しく、これは個別株投資が難しい理由の1つでもありますね。
また、アクティブファンドの場合は大抵コスト面でも不利になりますから、ますます市場平均リターンを超える難易度は跳ね上がります。
平均値と中央値のギャップというのはよくある話で、投資以外だと平均年収やレジェンド校長♂などがよく引き合いに出されますね(笑)
平均値というのは必ずしも、その集団における平凡な成績を示しているとは限りません。
そして市場平均は、多くの銘柄や投資家が超えることができない非凡な平均値に一致します。
これがインデックス投資における最大のアドバンテージであると考えています。
ただ、実際に市場平均を超えている投資家も当然いますので、大抵の投資手法よりは有利くらいに考えていたのがつみ次郎です。
しかし元ツイートでは、さらにそこから発展した話に繋がっており「100人中1位をとりにいく戦略」とまで表現されています。
仮に、単年度で見た市場平均リターンが常に投資参加者の上位30%になるとするならば、2年目は上位1割以上の存在となります(30%×30%=9%)
この調子で進めていくと、4年目には上位0.81%の存在になります(笑)
この試算はあらゆる投資家のリターンは完全にランダムという前提が必要になりますので現実的ではありませんが、市場が完全に効率的という前提があれば市場平均はシャープレシオ最大で投資期間が長いほど圧倒的有利という結論になります。
あくまで元ツイートにもある通り理論上の話ですのでその点はご注意ください。
つみ次郎としては、現実的に投資可能な長期間(30年くらい?)ならば市場平均ポートフォリオが上位1%に食い込んでもおかしくない程度に市場は効率的だとは思っていますけどね(笑)
ただこの話を強調すると、つみ次郎がひいきにしているファクター投資を否定することになりかねないのが辛いところです(笑)
つみ次郎のポートフォリオもそれなりにアクティブですからね。
参考記事…【2020年版】つみたて次郎の秘密のポートフォリオ
市場の歪みを活用して長期的に儲けられる数少ない手法の1つが機械的ルールに基づいたファクター投資であり、それを低コストで実現できるのが各種スマートベータファンドである…というのがつみ次郎の投資哲学であり、邪道インデックス投資家としての立場を貫いています(笑)
話が脱線してしまいましたが、市場平均は平凡ではないという点はしっかり押さえたうえで、各自投資戦略を練っていきたいですね。
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邪道インデックス次郎
書きたいことが全部書いてあってびっくりした