終身雇用・年功序列崩壊社会への対策

つみたて次郎です。

ここ最近、終身雇用制度の存続に関するニュースが多く出ています。

先月には経団連会長、つい数日前はトヨタ自動車会長が終身雇用制度の維持が難しいという趣旨のコメントをしています。

外部リンク…経団連会長“終身雇用を続けるのは難しい”
外部リンク…「終身雇用守るの難しい」トヨタ社長が“限界”発言

終身雇用は「入社から定年まで1つの会社に雇用され続ける」という、日本式で発達した働き方のスタイルです。

1つ企業でじっくり働くことになるため、年数に応じて給料が上がっていく「年功序列制度」とセットで語られることが非常に多いです。

 

終身雇用崩壊の意味

もし終身雇用制度が崩壊すれば、必然的に年功序列制度も崩壊することになります。

年功序列は最初のうちの給料を抑え、長期間企業に貢献した人に上乗せする仕組みなので、そもそも長期間勤められる保障がなければ成り立たないシステムですからね。

また、終身雇用や年功序列を維持するためには安定して経済や企業が成長している必要があります。

企業が成長していなければ雇用も維持できませんし、新たに入社する人材の質量が確保できなければ「給料以上に成果を上げてくれる中堅社員」を囲い込むことができません。

結果として「給料通りの成果を上げられないベテラン社員」のばかりが増えてしまい、新陳代謝を失ってしまったのが今の日本企業といえそうです。

この状態では終身雇用・年功序列を維持するのは困難ですし、つみ次郎含めなんとなくそう思っていた人は多数いるのではないかと思います。

そして今回、経団連会長やトヨタ自動車会長がそれを明言したことで、多くの人にとっての不安が現実のものなってしまいました。

あるいは「大企業に入社すれば一生安泰」と思っていた一部の人たちの目を覚ます結果になったのかもしれません。

特にトヨタ自動車は日本を代表する…というか日本トップ企業といっても差し支えないので、そのトップである会長がこのような見解を述べたというのはとても大きな意味を持っているといえます。

 

 

対策(王道編)

つまるところ会社は働く場所も給料も保障してくれないということですので、自分の力で稼ぐ力を身につけなければなりません。

どこに転職しても恥ずかしくない経歴とスキル、むしろ企業側からヘッドハンティングされるほどの高い実力を身につければ、終身雇用も年功序列も関係なく働き続けることも、高い給料をもらうことも難しくないでしょう。

というかそのようなアグレッシブな人は、既に日本企業に見切りをつけ外資系企業に転職してそうですけどね(笑)

そもそも終身雇用・年功序列というのは高い実力を持つ人にとっては不利なシステムです。

とはいえこれは理想的な話ですし、多くの才能もなく努力もあまりしたくない平凡サラリーマンにとっては辛い現実です。

また、上記のような自己投資に積極的な意識高い人は、そもそも当ブログに訪れないでしょう(笑)

 

対策(邪道編)

では、つみ次郎のように才能もなく努力もせず、投信と脂肪だけ貯えているような凡人はどのように生き残るべきでしょうか?

結論から言えば次の2つを守ればOKです。

 

①収入>支出を余裕をもって維持し続ける。
②将来の見込み収入に期待しすぎない。

 

①に関しては説明不要かと思いますが、単に普段の生活の中で黒字が多ければ多いほど、減給や転職等で収入が減っても耐性を得ることができます。

ようするに「身の丈に合った生活をしろ」ということです(辛辣)

つみ次郎の生活費は毎月10万円くらいですが、この水準であれば最悪アルバイトでもなんとか食いつなげそうなレベルですからね(泣)

参考記事…つみたて次郎さんの毎月の出費はいくら?独自に調べてみました!

②については、今後給料が増えることを過度に期待しすぎないということですね。

勤め先の経営がピンチになって減給されるかもしれないし、クビになって転職したら大きく給料が下がった…なんてことが頻繁に起こりうる世の中に変わりつつあります。

つみ次郎が借金やローンを極端に嫌うのも、これらに「将来の収入をアテにする」という意味合いがとても大きいからです。

参考記事…借金(ローン)と投資とリスク許容度
参考記事…無利子で借りられる1億円があったら株を買いますか?

終身雇用・年功序列崩壊で最も辛い目に合うのは「将来の収入増加を見越してローンを組んだ」人であるのは言うまでもありません。

正しく働き方改革が進めば無駄な残業などもできなくなるはずですので、ギリギリでローン返済している人にとっては地獄の始まりとなりそうです。

ただし庶民全体がこのような思考になれば経済が冷え込むのは目に見えているので、お金をたくさん使って経済を回す役目は他人に任せて、自分はゆとり世代らしく最低限の出費で蓄えを増やしていきたいと思います(笑)

 

どちらかの対策は必須

日本経済の今後がどうなるかは分かりませんが、少なくとも現時点で明るい見通しを持てないというのはみんな何となく理解しているはずです。

であれば、今回紹介した王道編・邪道編どちらかあるいは両方の対策を取らないと、今後は厳しい状況になってしまう可能性が高いです。

ちなみに投資クラスタは高収入&低出費という最強な人たちが多く生息しているので、良くも悪くも参考にする際には注意が必要です(笑)

つみ次郎は残念ながら低収入&低出費という属性ですが、それでも全体を見ればまだマシな方でしょう(慰)

いずれにせよ人並の働き方では人並の生活はできない時代が到来しつつありますので、どこかで帳尻を合わせる覚悟が必要です。

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終身次郎

終身雇用・年功序列崩壊社会への対策” に対して1件のコメントがあります。

  1. ぱんかす より:

    同じ業界に比べて給料2割低くても大企業なんで潰れない福利厚生がよすぎるで転職する気にはなりません。
    企業型確定拠出年金も企業年金もあるので低賃金低燃費でひたすらしがみつきます(笑)
    終身雇用がなくなってもうちのような正社員比率が1割の会社だとあまり影響がなさそうなのもありますね。

  2. つみたて次郎 より:

    >>ぱんかす様

    皮肉にも正社員比率が高い所からだんだん切られていきそうな感じはありますね。
    しがみつける人はしがみつくのが個人としては最適解だと思いますし、私も中小企業勤めではありますが労働環境等に不満はないので低賃金低燃費でしがみつきたいと思います(笑)

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