iFreeの日経225・TOPIX・国内債券が信託報酬引き下げ
つみたて次郎です。
iFreeシリーズを運用する大和証券投資信託委託㈱より、信託報酬引き下げについて発表されました。
外部リンク…運用管理費用(信託報酬率)引き下げについて
具体的には下記3ファンドについて次のように変更されます。
ファンド名 | 変更前 | 変更後 |
iFree 日経225インデックス | 0.17172% | 0.1512% |
iFree TOPIXインデックス | 0.17172% | 0.1512% |
iFree 国内債券インデックス | 0.1512%※ | 0.1296%※ |
※ただし新発10年国債利回りが1%を超えた場合は従来通り0.2376%に引き上げられることになり、こちらは今までと変わりません。
今回の変更で、いずれのジャンルでも信託報酬最安値となりました。
ただし国内債券インデックスについては、国債利回りによって信託報酬が変動するので他ファンドと比較する際は要注意です。
国内資産に関するファンドでは、今回のiFreeの他にeMAXIS Slimシリーズ、Smart-iシリーズの3つが現在最安値争いを続けている状態です。
特にTOPIXファンドは日本株式に広く分散する投信として需要が高いので、その最安値を抑えている意味は大きいです。
せっかくなので、各社のTOPIXファンドの信託報酬推移についてまとめてみました。
・iFree TOPIXインデックス
・Smart-i TOPIXインデックス
・eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
引下発表日 | iFree | Smart-i | Slim |
当初 | 0.1836% | 0.1836% | 0.1836% |
17.11.7 | 0.17172% | ||
18.11.15 | 0.17172% | ||
19.1.15 | 0.1674% | ||
19.1.23 | 0.1674% | ||
19.4.19 | 0.1512% | ||
19.5.15 | 0.1512% |
2017年11月7日、eMAXIS Slimが<購入・換金手数料なし>ニッセイ・TOPIXインデックス
の信託報酬0.17172%に合わせて引き下げたのが事の発端です。
その後しばらくはeMAXIS Slimと<購入・換金手数料なし>ニッセイの2強状態がずっと続いていましたが、その約1年後に突然iFreeが対抗し、その後Smart‐iも参戦したという流れです。
ちなみに2019年4月19日ではeMAXIS Slimが2回目の引き下げを行っていますが、これはDC専用ファンドである野村DC国内株式インデックス・ファンド・TOPIXに対抗したものだと思われます。
参考記事…eMAXIS Slimの信託報酬が引き下げ(TOPIX・日経平均・先進国債券・8資産均等)
上記3ファンドの中ではSmart‐iが相対的に割高になってしまっているので、もしかしたら近いうちに引き下げが発表されるかもしれません。
個人的には上記3ファンドの争いよりも、信託報酬引き下げに積極的なニッセイがこの状況を傍観していることが気になります(笑)
ニッセイの主力シリーズである<購入・換金手数料なし>ニッセイは他社の低コストファンドに比べ純資産総額が多い傾向にあるので、信託報酬の削減による収益減少が大きく、引き下げ難易度?が高いと予想できます。
もしくはニッセイにとって、国内資産ファンド(TOPIX等)はそれほど最安値にこだわる必要はないジャンルなのかもしれません。
絶対王者eMAXIS Slimに挑戦するiFreeとSmart‐i、そしてかつては低コスト投信の代名詞的存在だったが最近は影の薄い<購入・換金手数料なし>ニッセイ、各社どのようにアプローチしていくか注目していきたいところです。
個人的にはeMAXIS Slimがこのまま独走を続けると予想しています(笑)
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