「機会損失」「持たざるリスク」という概念について

つみたて次郎です。

先日大きな暴落がありましたね。

参考記事…【悲報】米国株式市場が久しぶりに暴落【2番底】

そして暴落が起きる前のフラグとしてよく出てくるのが、タイトルにもある「機会損失」「持たざるリスク」という概念です。

投資における機会損失とは、上昇相場でリスク資産(株式・投信など)を保有していなかったせいで儲け損ねるという意味で使われることが多いですね。

そして、特にそのような状況を比喩するのが持たざるリスクといえます。

「早く持っておかないと(機会)損失になっちゃうよ!」という買い煽りフレーズとしてよく用いられますね(笑)

その一方で、持たざるリスクを考えなればならないのは、常にインデックス指数等のベンチマークと比較され続ける機関投資家だけの話という見解もあります。

外部リンク…持たざるリスク(iFinancial)

機関投資家にとっては、機会損失=顧客からの信用失墜になりかねませんので、単に儲け損ねちゃった(テペペロ)という話では済みません。

その一方で、個人投資家は特定のベンチマークに勝たなければならないということはありませんので、機会損失の重みはさほどありません。

機関投資家はベンチマークに勝たなければならない…逆に言えばベンチマークがマイナスならそのマイナス幅を抑えるだけで十分です(絶対リターンより相対リターンを重視)

それに対し個人投資家はベンチマークを気にする必要はありませんが、逆に市場平均に勝っても最終的な実質リターンがマイナスだったら負けなわけです(相対リターンよりも絶対リターンを重視)

相対リターンと絶対リターンのどちらを重視するか?という違いがあることで、機会損失・持たざるリスクに対する考え方も大きく違ってくるのだと思います。

 

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ここまでは行儀のいい話ですが、ここからはつみ次郎の考え方を濃く♂出していきたいと思います。

機会損失・持たざるリスクは機関投資家の話で個人投資家には関係ないという説に対してつみ次郎は明確にNO!を突き付けます。

個人投資家であっても、機会損失・持たざるリスクという話を無視していては投資戦略を練っていく事が出来ないからです。

機会損失・持たざるリスクという言葉が買い煽りであるなら「機会損失や持たざるリスクなんて関係ない!」というのはうまく売買できなかったタイミング投資家・狼狽売りしてしまったガチホ投資家の言い訳にも使えてしまいますからね(笑)

参考記事…稲妻が走る瞬間とは?

そもそも持たざるリスクを否定するという事は、持っていなければリスクはないという考え方が根本にあるという事でもあります。

つみ次郎としては、持っていることで発生するリスク・持っていないことで発生するリスクというのは対になっていて、そのバランスをどうとるかが投資家の仕事だと思っています。

そもそも投資における「何も持っていない人」というのは裏を返せば「無リスク資産を持っている人」という事になり、常に何かしらの資産を保有していることになりますからね(笑)

キャッシュポジションだって広義の意味では日本円に対してリスクを背負っている投資です。

参考記事…㊙絶対に損しない投資法

 

その一方で、何をもって機会損失とするか?という話は非常に複雑です。

例えば投資可能額の半分を米国株・残り半分をキャッシュで運用している人がいたとします。

この場合、よほど銘柄選定センスがない限りは上昇相場でS&P500指数に負けることになりますが、これに対して持たざるリスクという言葉を投げかけるのはナンセンスです。

この理屈が通ってしまうなら、フルインベストメント以外の投資法はダメということになってしまいますからね(笑)

上記の場合、S&P500指数&キャッシュが半々で構成されたポートフォリオがベンチマークとして適切ではないかと思います。

ようするにアセットアロケーション(資産配分)を考慮したベンチマーク設定という事ですね。

これは簡単な例ですが、積極的に売買を繰り返す投資家の場合はもっと複雑な話になります。

単に「売買しまくってS&P500に勝つ!」ならばそのまんまS&P500指数がベンチマークでよいと思いますが、「積極な売買でリスクを抑えつつそれなりに稼ぐ!」とかなら明確なベンチマークを決めるのは困難でしょう。

まぁ単にある指数と比較する場合であっても、売買・入金・配当金のタイミングがずれることで正しくリターンを比較するのは大変なので、ベンチマークを複雑にすればするほど面倒な話にはなります。

つみ次郎の場合、米国株フルインベストメントなので単純にS&P500あたりと比較するだけですね(詳しく計算してないけど余裕で負けてます笑)

必ずしもベンチマークを相手にしなくてよいというのが個人投資家の特権でもありますが、ベンチマークを意識することで見えてくる景色もありますし、投資戦略を見直すきっかけにもなるのではないかと思います。

 

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持たざる次郎

 

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