海外売上比率は高いほうがいい
シーゲル二郎です。
海外売上比率に注目したことはありますか?シーゲル二郎は非常に重要視しており、高い企業に投資したいと思っています。(投資信託だから無理だけど)
1つ目に、企業の海外売上比率が高ければ、それだけで通貨分散になるからです。私は配当金=購買力のプレゼントだと考えているので、通貨に縛られる企業は避けたいです。
私が米国株を買っているのは、ドルが欲しいからではなく、世界中で通用する購買力を増大させたいからです。ドル、ユーロ、円、元すべてほしい欲張りさんです。
2つ目に、多国籍企業が世界を支配していると説きましたが、そのためには、世界中に股をかけるようなビッグスケール企業でなければだめということです。たかだか一国の中で商売しているローカル企業は必要ありません。
米国には、海外売上比率が高い企業が数多くあります。例えば、コルゲート・パルモリーブやアボット・ラボラトリーズは、海外売上比率が7割を超える超多国籍企業です。その他の企業でも、米国企業はある程度の規模になれば自然と海外展開ができています。
ビジネスの範囲が広がれば顧客が増えるので、利益を求めれば海外展開するのは当然の流れなんです。
シーゲル二郎が日本株を嫌う理由の一つに、日本でしか通用しないローカル企業が多いというのがあります。
日本はそもそも特殊で、金を出さずクレームばかりする客のせいでゆがんだ市場になっています。そのため、多くの海外企業も日本でのビジネスは失敗しがちです。上の例で挙げたコルゲート・パルモリーブは、歯ブラシと歯磨き粉で世界トップシェアですが、日本ではほとんど販売していません。
つまり、日本市場がゆがんでいるせいで、日本企業は日本でしか商売できない井の中の蛙ばかりなんです。これでは、外貨を獲得することができません。
また、海外売上比率が高い米国株は、ドル高の影響をモロに受けますが、ドル高であれば、円建てでの価値は上がりますから、株安とドル高が打ち消しあい、リスクを軽減することもできます。
逆に言えば、米国内でしか活動していない巨大ローカル企業は、ドル円の為替リスクをモロに受けることになり、ドル安の時に泣くことになります。投資するときは、海外売上比率が高い企業を選ぶようにしたいですね。
余談ですが、インターナショナルが付く企業は、シーゲル二郎お気に入りのものが多いです。
フィリップモリス・インターナショナル(PM)
インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)
モンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)