株価指数への投資は心の支えになるのか?
つみたて次郎です。
ここ1年くらいで、米国株ブロガーが急激に増えました(私もその1人ですが)
ここ数年綺麗な右肩上がりで成長を続けてきた米国株ですが、今年の2月以降は雲行きが怪しくなっています。
米国市場平均に連動するVTIのチャートです。リーマンショック以降、目立った調整もなく右肩上がりでしたが、直近では嫌な下がり方をしています。
つみたて次郎は既存投資金よりも今後積立していく額のほうがはるかに大きいので、別に下がり続けてもいいのですが、「米国株はまだまだ伸びるんだ!」と思っている方にとってはつらいステージに差し掛かってきたのかもしれません。
そして、米国の長期金利上昇に伴い、高配当株やディフェンシブ株のボラティリティが高まっている状況が続いています。
配当金再投資を重視するシーゲル派にとっては、冬の季節が訪れたのかもしれません。
これはつまり、市場平均に明確に劣後していく可能性があるということを意味しています。
米国株ブロガーの方のポートフォリオを見ていると、高配当な個別株+S&P500やVTなどのインデックスという構成を組んでいる人が非常に多くみられます。
リターン補完戦略+インデックスというのは、シーゲル教授の推奨ポートフォリオでもあります。完全にそのままで実践している方はあまりいないようですが、組み立て方の参考にしている人はかなりいそうです。
参考記事「シーゲル教授の秘密のポートフォリオを斬る!」
このポートフォリオだと、個別株の部分がが市場平均に負けている期間があったとしても、インデックスに投資している部分が市場平均並みのリターンを生み出すため、心の支えになるというメリットがあります。
一見納得のいく理屈に思えますが、つみたて次郎は少し気になる点があります。
もし仮に個別株+インデックスでポートフォリオを組んでいたとして、個別株部門が大幅に市場平均に負け続ける期間が続いていたとします。
個別株売りたくなりません?
少なくとも私なら売りたい衝動に駆られると思います。
市場平均に劣後するのが怖いのならば、個別株を売ってインデックス買っちゃう人もいると思います。
つみたて次郎はそもそも、ポートフォリオを分割して考えていくようなコア・サテライト戦略があまり好きではありません。
参考記事「コア・サテライト戦略を斬る!」
厳しい言い方をすれば、市場平均に絶対に負けたくないなら個別株やアクティブファンドなんて1つも買わないほうがいいし、市場平均に勝ちたいのであればインデックスを心の支えにしているのはちょっと不安です。
なぜなら、市場平均に常に勝てる戦略など存在せず、市場平均に負ける期間を耐えなければ市場平均に勝つことはできないからです。
誤解の無いように言うと、アセットアロケーションのバランスを取るためのインデックス投資は別に問題ないと思います
例えば、米国個別株+米国外インデックスなんかはその最たる例ですし、ごく少数の米国個別株+S&P500なんかもうまい活用例だと思います。
ようするに、「市場平均に劣後したくないから」というのがインデックスファンドの主な購入理由になってはいけないのではということです。
インデックスファンドを単純に混ぜれば市場平均に劣後する幅は確かに小さくなりますが、結局のところトータルで市場平均に負けたときのダメージを減らすだけです。
「毎月分配型だと下落しても損失が少ない」と同じような理屈で、勝ちも負けも小さくしているにすぎません。
ポートフォリオを全てインデックスで組まない限り、市場平均に負ける可能性をゼロにすることはできません。
その中であえて個別株やスマートベータETFに投資しているのであれば、「絶対に市場平均超えてやるぞ!」くらいの気兼ねをもって投資に臨んでいきたいですね。
こんな私は現在、楽天VTIとiFreeNYダウを積立中のバリバリインデックス野郎ですが、環境さえ整えばVYMやVTVに集中投資するつもりです。
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サテライト次郎