配当金再投資戦略っておかしくない?
つみたて次郎です。
多くの長期投資家が実践している投資方法に、「配当金再投資戦略」があります。
文字通り、受け取った配当金をそのまま投資にあてていくことで、雪だるまのように資産を増やしていく戦略です。
狭義の意味では高配当株の配当金を再投資するみたいな意味で使われますが、S&P500のようなインデックスへの投資であったり、グロース株でも無配株でなければ配当金は発生します。
また、無分配型のインデックスファンドを保有している人であっても、ファンド内で配当金が再投資されていますので、間接的には配当金再投資戦略を実行しているともいえます。
したがって、ほとんどの長期投資家は大なり小なり配当金再投資戦略を実行しているということになります。
しかし、ポートフォリオの内容によっては、結果的に配当金再投資をしていないことになるケースがあります。
例えば、株式50%:現金50%のポートフォリオを組んでいる人がいたとします。
株式の期待値はプラスですので、変動はありますが長期的には右肩上がりになります。また、基本的には緩やかに上昇→ドカンと急落という動きをしますので、年度別に見ればプラスになる年のほうが多いはずです。
とある年度で株式が上昇した場合、その半分を売却してリバランスする必要があります。
結果として、配当金再投資どころか、一部を売却することとなります。もちろん株が下落した時には配当金及び現金の一部を投下してバランスを取るのですが、これは果たして配当金再投資といえるのでしょうか?
つみたて次郎の感覚では、配当金関係なくリバランスをしているだけとしか思えません。
また、株式100%ポートフォリオを組んでいる人の場合、生活防衛資金を除けば現金を手元に置いておく意味はありません。
ならば、配当金という名の現金が手元に入った瞬間、株式へ再投資するのは当然の行動です。
何が言いたいのかというと、配当金再投資戦略というのは、単純に適切なポートフォリオを維持したことによる結果に過ぎないのではということです。
単純な言葉遊びかもしれませんが、配当金再投資というのは投資行動に伴う結果に過ぎず、目的ではないという点はしっかり考えていかなければなりません。
配当金の使い道を単純化すると、次のようになります。
①再投資する
②そのまま保留する
③投資以外に使う
資産形成期であれば③は極力避けたいですが、①と②は各自の投資方針やポートフォリオによってはどちらも有意義です。
まとめれば、配当金だって大事なリターンの一部なんだから、無駄遣いせずしっかり活用すべきということになります。
配当金再投資はリターンを最大化するための手段に過ぎないため、それが目的にならないように注意しましょう。
ちなみにジェレミー・シーゲル教授は、株式リターンの97%は配当金再投資の効果であることを著書で述べていますが、これはかなり印象操作された説明です。
参考記事…シーゲル氏の「リターンの97%は配当」はデタラメだ!
それを踏まえて、配当金を再投資するというのは重要…というより当然の行動ですので、過信することなく当たり前を積み重ねていきましょう。
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再投資次郎
???
何が言いたいのかさっぱりわかりません。
配当金再投資すんなってこと?
それとも、配当金再投資は当たり前ってこと?
「配当金再投資は当たり前」という解釈でお願いします。
配当金再投資は他の戦略に付随するサポートのような存在だと思ってます。