【悲報】ヨーロッパ株(欧州株)オーバウェイト派がいない
つみたて次郎です。
昨日、米株クラスタを仕分けするというネタ記事を投稿しました。
参考記事「米国株クラスタを分類してみた」
実はこの中で、新興国株オーバウェイト派の方たちはどちらかといえば新興国株クラスタといったほうがより正確かもしれません。
米国株は基本アンダーウェイトしてますからね。※仲間はずれにしたいという意図ではありません。
新興国株は、リーマンショック後大幅に下落し割安で放置されていたため、直近では素晴らしいリターンをもたらしています。
日本においては、日本株を重視する人・米国株を重視する人・新興国株を重視する人に大きく分けることができます。
インデックス投資家の方はVTなどの時価総額基準インデックスを参考にしている方が多いので、広い意味では米国株クラスタといってもいいでしょう(怒られそう)
世界のうち、日本と米国と新興国株を引いていくと、残りはほとんどヨーロッパです。
ですが、ヨーロッパ株を中心に投資している人がほとんどいないのがすごーく気になっています(リサーチ不足なだけかも)
自分が住んでる日本・株主還元が手厚い米国・成長期待ができる新興国に比べ、ヨーロッパは非常に地味です。
実際の株式リターンでも、過去10年では米国株に負け、ここ最近では新興国株や日本株に負けています。
ドコから切り取っても魅力がありません。
また、ギリシャのデフォルトからイギリスのEU離脱、そしてEU圏共通通貨であるユーロにも大きな問題を抱えています。
地域全体として少子高齢化も進んでおり、マーケットも縮小を続けています。
しかし、自国のマーケットが小さいことが幸いしてか、世界で稼ぎ続ける多国籍企業が多いのが強みです。
タバコ大手のブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)、日用品及び飲食料の大手ユニリーバ(UL)、蒸留酒最大手のディアジオ(DECO)など、最強クラスの企業がぞろぞろいます。
さらに忘れてはいけないのが、この世にミロを送り出したネスレです。
ネスレはスイスに本社がある企業ですが、なんとプロクター&ギャンブル(PG)の時価総額を超えており、生活必需品セクターでは時価総額第1位です。
スイスは人口たった800万人強の国なので、売上の大部分を海外で稼ぐ超多国籍企業です。
つみたて次郎は正直アメリカという国そのものを信頼しているわけではないので、これらの多国籍企業群はぶっちゃけ個別でほしいと思ってます(爆)
主要な欧州株はNYSE市場にADRという形で上場しているため、米国株と同じような手続きで購入することができます(ただしネスレは買えない)
取扱は米国株と似ていますが、配当金にかかる源泉徴収の部分が変わってきます。
米国に本社がある企業の場合、配当金にかかる源泉徴収は10%です。欧州株の場合、本社の場所によって負担額が変わってきます。
上記で挙げたネスレ以外の3社は、イギリスのロンドン市場に上場しており、本社所在地はイギリスということになっています。
イギリスの場合、源泉徴収される金額はゼロです。
源泉徴収額はゼロです
通常の米国株の場合、米国で10%・日本で20%引かれた残りが配当金として受け取ることができますが、英国株の場合は日本の20%のみです。
配当金を受け取るうえでは、英国株は非常に有利な条件になっています。
外国からの配当課税分は外国税額控除をすることで取り戻すことが可能ですが、基本的に全額還元されることは稀です。
また、NISA口座を活用する場合、そもそも日本で課税されないので外国税額控除を利用できません。
米国株の場合は米国課税10%だけ引かれた残り90%を配当金として受け取れますが、英国株の場合は100%受け取ることができます。
個別株で保有する場合、英国株は非常に魅力的な選択となります。
また、イギリスはロスチャイルド家の本拠地ですので、有事の際には心強いのではないでしょうか(適当)
ちなみに欧州株にまとめて投資できるETFとしては「バンガード・FTSE・ヨーロッパ(VGK)」がありますが、これだと米国籍ETFになるため米国で結局取られます(泣)
投資信託だと単純なインデックスファンドは不在ですが、スマートベータ指数連動の「SMT 欧州配当貴族インデックス・オープン」が出ています。
少なくとも日本ではほとんど話題にならない欧州株は、もしかしたら今後爆益をもたらすジャンルなのかもしれません。
ということで、ヨーロッパ株(欧州株)オーバウェイト派の第一人者になってみませんか?
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ヨーロピアン次郎