【閲覧注意】全世界株+米国株はアリなのか?【VT+VTI】
つみたて次郎です。
今回の内容は結構な人を敵に回すような内容なので、もし不愉快に思う方がいたらコメントください。
近年、株式市場の好調を背景に、投資に興味を持つ人が増えてきました。
こういう私も、リーマンショック後から投資を始めた幸運(不運?)な投資家であり、お陰様で好調に資産は増えています(ゴミみたいな金額だけどね)
そこで最近よく見かけのが、「米国株と全世界株どちらがいいんだろう?」という疑問です。
つみたて次郎が住んでいる米国株村では、当然ながら米国株一国集中派が多数派になっています。
その一方、たまにお邪魔しているインデックス投資村では、全世界に分散した国際分散投資が多数派です。
どちらもその根拠は十分あり、迷ってしまうのも無理はありません。
参考記事「米国分散投資 vs 世界分散投資」
様々な意見が出るのは良いのですが、この状況から、次のように考える人がたくさんいるように感じます。
「米国集中と国際分散、どっちがいいから分からないから両方とも投資しよう。」
これは一見無難な選択に思えますが、大事なことを見落としています。
それは、全世界のうち半分は米国だということです。
浮動株調整後時価総額基準では、全世界のうち約58%が米国となっています。
浮動株を考えなければ約44%ほどです。ちなみにGDPで考えると約24%です。
したがって一般的な全世界株式インデックス商品の場合、経済規模に対して米国株にオーバーウェイトしているといえる状況になります。
具体的には、「バンガード・トータル・ワールド・ストック(VT)」、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」、「EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド」などが該当します。
これらは、現在の株式市場を踏まえれば既に米国株重視の金融商品です。
特に全世界株に投資できる楽天VTは、米国株全体に投資できる楽天VTIとよく比較されており、両方とも投資している人も多いです。
例えば、楽天VTと楽天VTIどっちがいいか分からないから、半分ずつ保有することにしましょう。
そうすると、次のようなポートフォリオになります。
このように、全体の8割近くを米国が占めることになります。
このポートフォリオは、「米国を超重視した国際分散」であり、かなり歪な比率です。
むしろ国際分散を徹底するのであれば、むしろ全世界株式に米国以外を足すべきであり、全世界株式と米国株式を組み合わせる場合は明確な意図が必要でしょう。
例えば、「米国株を中心とするが、リスクリターンを改善するために一部米国外の株を組み合わせる」等が考えられますが、これは米国人投資家の考えるような内容で、日本人投資家では少し違和感があります。
もちろん米国株にオーバーウェイトした国際分散投資という選択自体を批判するわけではありませんが、みんなここまで考えた上で全世界株式+米国株式という選択を取っているのでしょうか?
全世界株+米国株という分散は一見無難に見えても、その実態は中途半端な国際分散投資という結果になるだけです。
米国経済の成長に賭けるか、世界経済の成長に賭けるかという選択にしっかり腹をくくる必要があるのではないでしょうか?
米国一国集中投資は、決して多数派であってはならないです。つみたて次郎も最近、職場の人や友人から投資について聞かれますが、基本的に楽天VTのみを勧めています。
米株村の住民が特殊なだけで、わざわざ米国株が割高だといわれている今のタイミングで米国株の比率を高めるのは、国際分散投資のセオリーに反しています。
全世界株と米国株の2択で迷うような状況であれば、そもそも全世界株式インデックスのみで十分であり、楽天VTIのような米国株オンリーの商品に手を出すべきではないと思います。
国際分散投資を決めた時点で、十分すぎる米国に対するリスクを背負っています。
あなたのポートフォリオは意図しないうちに米国株まみれになっていませんか?
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米国株次郎
米国株にはグローバル株が多い。 したがって 米国株重視が 米国偏重という論理展開は間違いです。
米国株にグローバル株が多いといっても、国際分散した場合に比べれば、米国に対して取っているリスクは大きいです。(為替リスク、カントリーリスクなど)
私が伝えたかったのは、わざわざ米国が世界の半分を占めている状況で米国株を追加するというのは、それなりの理由が必要ではないかということです。
米国株の優位性を信じるのであれば、私と同じように米国株100%で問題ないはずですから。
そもそもVTI選ぶなら、米国比率はそれの保有割合で決めるべきであり、VTをわざわざ追加する意味はないです。
VEU VXUSという新興国と米国以外先進国をカバーするETFがあるわけですから、それと組み合わせればより銘柄数は多く持てるし、信託報酬も安くなる。
米国を多くしたければVTI:VXUSを8:2とか7:3とかにすればいいだけ。
世界における米国株の時価総額が大きすぎることに関しては、若干の懸念を抱いています。
≻≻匿名様
おっしゃる通り、ETFを2つ管理するならそのほうがよいですね。総資産額的にも有利です。
米国重視で考えると、VTはあまり使い勝手が良くないですね。
≻≻たぱぞう様
米国株はバリュエーション的にも割高ですし、良くも悪くも世界経済に与える影響が大きすぎますね。他地域、特に新興国市場の発展によりバランスが取れていけばよいのですが…。
つみたて次郎さま
楽天VTIの良さはブログからよく分かりました。
今話題のロボアドと楽天vTiを比較した場合どちらの方が投資効果が
たかいでしょうか。
例えば全財産の1000万円を楽天vtiにつぎ込むのは間違いですか。
ロボアドウェルナビにも興味があります。ご意見聞かせて下さい。
ロボアドの場合、基本的には国際分散投資がベースになっているため、比較するなら楽天VTが適当かと思います。
いずれにせよロボアドは手数料が高すぎるため、個人的にはあまりおすすめはしません。
全財産を楽天VTIにという選択は十分考えられますし、私自身も投資資金の大部分を米国株ファンドにしています。
ただし、全世界のうち米国という地域に集中投資していることや、債券やREIT、そして現金という資産クラスを持たないという積極的な意思表示になるので、覚悟を持つ必要はありそうです。
また、既に1,000万円あるのであれば、その場合でも楽天VTIではなく本家のバンガードETF(VTI)のほうがよいかもしれません。
・例えば、「米国株を中心とするが、リスクリターンを改善するために一部米国外の株を組み合わせる」等が考えられますが、これは米国人投資家の考えるような内容で、日本人投資家では少し違和感があります。
違和感を感じる理由を教えてください。
またそのようにした場合、日本人投資家の場合は、米国人投資家より何か不利になるのですか?
>>匿名様
米国人にとっての理想のポートフォリオはドル建てで見た場合のリスクリターン最適化であり、円建て評価が重要である日本人にとっても理想的とは限りません。
日本人が同じように考えるのであれば、「日本株を中心に海外株を組み合わせる」という視点で考えるべきだと思います(有利不利というより投資家の国籍に合わせるべきではないか?という考え方)
「為替リスクを考慮して日本株の比率を多めにする」という投資戦略もありますからね。
また、仮に日本株+海外株という日本人バージョンで考えても、ホームカントリーバイアスが大きくかかった状態なのであまり好ましいとは言えないと思います。
私自身としては、国際分散ポートフォリオ(株式ならVT等)を最初の出発点として、そこに足したり引いたりしていくのがよいと考えています。
つみたて次郎様、ありがとうございます。
私はイーマクシススリム全世界株とイーマクシススリム米国株を半分ずつにしていまして
その理由は、全世界株と米国株のちょうど中間のリターンを得たいと思っているからで、数十年後、全世界株式のほうがリターンが良ければ、全部米国株にしなくて良かったと思えるし、米国株のリターンのほうが良ければ、全部全世界株にしなくて良かったと思えるので私にとっては半分ずつがちょうどいいかなと。どっちが勝ってもそれなりに良かったと思えるので。
もし全世界株一本にすると米国株一本に負けたときに悔しいし、米国株一本にすると、全世界株一本に負けたときに悔しいので、半分ずつ持って両者の中間にいたいですね。
中間にいると、どっちが勝ってもあまり悔しくないから。何故なら、全世界株一本か米国株一本かのどちらかには勝てるわけですから。
予想では、米国株一本にしたほうがリターンが高いと思いますけど、米国株だけでなく、全世界株に投資したいという思いもありますし、
全世界株一本が勝つ場合もありえるかもなので、やはり両者の中間のリターンで満足しようと思います。
米国株の割合については、今のところ特にこだわりはなく、全世界株と米国株の中間であれば良いのかなと思えます。
全世界株か米国株で迷う場合、米国株に負けてもあまり悔しくないと思えるなら、全世界株一本にしてもいいと思いますが、私のように悔しいと思うなら、悔しさを減らすためにも半分ずつがいいと思います。
イーマクシススリム全世界株とイーマクシススリム米国株のどちらもお気に入りで両方持ちたいという理由もありますが。