アマゾンという名の踏み絵
つみたて次郎です。
いきなり物騒なタイトルでスイマセン。
これまで米国株クラスタにおいては、アマゾンのようなイケてる銘柄に投資することはダサいという歪んだ風潮が漂っていました。
そして最近、グロース株を選好していない投資家たちがこぞってアマゾンのようなグロース株に投資している光景を最近よく目にします。
参考記事「シーゲル派を卒業してアマゾンに投資します」
今までは生活必需品セクターやヘルスケアセクターの優位性を語っていた人が多いイメージでしたが、だんだんとFANG含むハイテクグロース株の優位性を語る人が増えています。
人間の心理としてはとても分かりやすく、今後の投資のヒントになりそうです。
アマゾンとS&P500を株価を比較してみます。
素晴らしいという他ありません。直近の暴落をも乗り越え力強く上昇中です。
ただ1つ注意しなければならないのは、これからアマゾンを投資する人が、今後も良いリターンを手にできるかはわからないということです。
アマゾンという豪華客船に飛び乗ったつもりが、乗り切れずに海に落ちてしまう可能性だってあります。
これまでずっとアマゾンを保有していた人よりも高い取得単価で購入することになりますので、今後得られるリターンは限定的であり、もし暴落した際は大きなダメージを受けることも覚悟しなければなりません。
つみたて次郎はFANG嫌いで、S&P500すら好きではないひねくれものです。
参考記事「S&P500を好きになれない理由」
投資については様々な投資方法や理論がありますが、結局のところ注目の浴びてないまともな投資先を探すゲームだと思っています。
FANGは間違いなくまともな投資先ですが、注目を浴びまくっているのであまり魅力的に感じません。
同じような理由で、コカ・コーラ(KO)みたいなバフェット銘柄にも積極的に投資したいとは思いませんし、むしろIBMみたいな勝ち組の中の負け組のほうが欲しくなります。
といっても所詮素人投資家の考えでしかありませんので、FANGのリターンが今後どうなるかは分かりません。
しかし、つみたて次郎が自信を持って断言できることがあります。
高配当株・無配株・米国株・新興国株、相対的な負け組はこの中にいるはずだが、絶対的にはどれも勝ち組だろう。
絶対的な負け組とは、目先の利益にとらわれてグループを移動し続ける人だ。— つみたて次郎(BRK.A欲しい) (@siegeljiro) 2018年2月12日
投資には様々なスタイルがあり、バイアンドホールド派から短期投資派、バリュー株やらグロース株、米国株から新興国まで多種多様です。
そしてどの手法を取っても常に勝てる戦略など存在せず、例え報われない時期があっても耐える忍耐力が必要です。
正直FANGを持っているか持っていないかなんて、長い目で見れば大した問題ではありません。
ですが投資方針の一貫性がなければ、高値買いの安値売りを繰り返すのは必然です。
投資の世界に唯一絶対神はいません。みんながそれぞれ違う神様を信じているし、複数の神様を信仰してもかまいません。
ですが、神様を乗り換え続ける裏切り者には、いずれ天井掴みという名の天罰が下されることでしょう。
これまでと違う投資スタイルを選ぶのならば、それ相応の理由と覚悟が必要です。
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アマゾン次郎