バンガード・米国増配株式(VIG)分析

シーゲル二郎です。

今回は、バンガード・米国増配株式(VIG)を分析していきます。

連続増配に注目したスマートベータETFです。

 

バンガード・米国連続増配ETF(2017/3/31現在)

項目 データ
信託報酬 0.08%
銘柄数 188
PER 22.6倍
PBR 4.2倍
ROE 21.9%
利益成長率 6.6%
売買回転率 19.1%
標準偏差 9.54%

 

連続増配にフォーカスしたETFで、米国配当貴族指数の親戚のような感じです。米国増配企業は10年以上が条件で、米国配当貴族指数は25年以上が条件であることが大きな違いです。

構成比率の決め方にも違いがあり、こちらは時価総額基準でそのまま保有するのが特徴です。

標準偏差が低く、下落相場に強いのが最大の長所です。

 

S&P500との比較です。リーマンショックでの下落幅が小さく、全体で見ても動きが緩やかです。下落相場で配当金が下支えになるため、守りのETFといえます。ちなみに米国配当貴族指数はS&P500よりも下落する場面が多いです。

なぜ違いが出たか知りたい人は「配当金は下落相場のプロテクター?」を読んでください。

 

 

弱点としては、売買回転率が20%近くもあることです。米国全体に投資するVTIやS&P500に投資するVOOはどちらも4%ほどなので、かなり回転率は高いです。減配した企業を外していくので、どうしても入れ替えは発生しまいます。

ETFの仕組み上、入れ替えで税金や手数料は発生しませんが、大きなロスになることには違いありません。特に連続増配銘柄が減配した時は株価の下落も大きいので、そのタイミングで売却すると大きな損失になる場合も多いです。

 

上位10銘柄(201/3/31現在)

会社名 構成比率
マイクロソフト 4.1%
ジョンソン&ジョンソン 4.1%
ペプシコ 4.0%
スリーエム 3.3%
メドトロニック 3.2%
ユナイテッド・テクノロジーズ 2.6%
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス 2.6%
ユニオンパシフィック 2.3%
テキサス・インストゥルメンツ 2.3%
CVSヘルス 2.3%

 

どれも超一流企業ばかりです。このまま10銘柄でポートフォリオを組んでも文句ないレベルです。セクター別では、資本財セクターが全体の30%を超えています。市場平均では約13%程度しかないので、資本財セクターの割合が多いです。

他には、生活必需品セクターも高めの割合です。逆に、エネルギーセクターがほとんど含まれていないです。エクソンモービルシェブロンなどは連続増配企業として有名ですが、配当性向や安定性の部分で採用されていないでしょうか?

 

米国配当貴族の親戚ということで、シーゲル二郎も注目しているETFです。非常に優秀ですが、唯一の欠点は高い売買回転率ですね。20%もあるのはリターンに悪影響が出そうです。

時価総額基準のVIGが20%ということは、等金額インデックスである米国配当貴族指数はもっと高いことが予想されます(泣)

シーゲル二郎の望みは、VIGか配当貴族の投資信託がiDECOで選べるようになることです。(つみたてNISAはあきらめた)

楽天VIGカモン!(絶対こない)

 

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