平均余命と平均寿命と老後資金
つみたて次郎です。
突然ですが、自分の寿命について考えたことはありますか?
平成29年の簡易生命表によると、日本国内における平均寿命は次のようになっています。
男…81.09歳
女…87.26歳
つみ次郎(多分♂)は今年で25歳なので、平均して残り56年(≒81-25)生きることができる…という計算はやや不適切です。
現在○歳の人があと何年生きることができるかを考えるときは、「平均余命」を見るのが基本です。
同じく平成29年簡易生命表によると、25歳時点の男の平均余命は56.59歳になっています。
外部リンク…平成29年簡易生命表の概況(厚生労働省)
若い世代であればどちらで計算してもほぼ同じような数字になりますが、年齢が上がるにつれてこの差は大きな意味を持つようになります。
単純に平均寿命-現年齢で計算する場合、平均寿命より長生きしている人の平均余命はマイナスになってしまいますからね。
老後の必要準備額と寿命
先日金融庁が発表した報告書が炎上しましたが、老後の生活費を公的年金以外で約5万円補填する必要がある場合、20年で約1,300万円・30年で約2,000万円の金融資産の取り崩しが必要という試算になっています。
参考記事…【年金】金融庁報告書を巡る攻防と対策【2,000万円】
外部リンク…金融審議会 「市場ワーキング・グループ」報告書 の公表について
上記の試算でも明らかですが、長生きするほど必要な資金額は増えます。
公的年金は亡くなるまで老齢年金をもらうことができるため、もし公的年金の支給額だけで生活できるのであれば、何歳まで長生きしても生活費が尽きることはありません。
しかし現実的にはそれは難しく、自分で貯めた金融資産を取り崩していく必要があります。
長生きすること自体が、金銭面において大きなリスクであるということになります。
公的年金の受給開始年齢は原則65歳なので、65歳時点における平均余命を調べてみます。
男…19.57歳
女…24.43歳
金融庁が発表した報告書とも辻褄が合いますね。
不謹慎な表現ではありますが、65歳になった時点で男は残り20年・女は残り25年は平均して生きてしまうということになります。
さらにこれは平均ですので、場合によってはもっと長生きしてしまう可能性も考えられます。
誰が言ったかは忘れてしまいましたが、「もし今日で寿命が尽きるなら俺は十分お金持ちといえるんだがな」という言葉を思い出しました。
金銭的に余裕があるかどうかは、残りの寿命によっても大きく左右されます。
寿命とお金と不安
つみ次郎が投資をしている最大の理由は将来お金で困らないようにするためですが、寿命というのはその意思決定に大きな影響を及ぼす半面、事前に分からないのが厄介です。
老後の生活費考えれば、健康寿命は長め&その後はすぐポックリが理想的やけど、実際に死が近づいてきたらそんな簡単には割り切れ無いんやろうな。
そこまで考えたら、いくら貯めておけば死ぬまで足りるか分からなくなる。— iFree次郎 (@tsumitatejiro) 2019年6月17日
老後のためにしっかり備えたのに、早期に亡くなってしまったらもったいないですし、逆に備えが不十分なのに長生きしてしまったら辛い老後生活を送ることになってしまいます。
前者は相続する相手がいて、後者は生活保護等に頼ることができれば話は別ですが、つみ次郎としてはどちらも避けたい結末ですね。
(今のところは)相続させたい相手はいないし、生活保護を受給しなければならないほど資産形成に失敗した自分を想像したくないです(泣)
どちらも嫌ですが、老後資金を残してこの世を去るほうがまだマシですので、余裕をもって資産形成を心がけていくしかないというのが辛いところです。
その一方、むやみやたらに貯めすぎると「1度きりしか使えない最強アイテムを最後まで使わなかった」みたいな状況になってしまうので、そのバランス感覚が非常に悩みどころですね。
もし自分が貯めた資金に合わせて寿命を調整できればいいのですが、それが実現してしまったら金持ちだけが永久に生き続けるディストピアが誕生してしまうのでNGです。
ですがお金がないと長生きという本来めでたいことに対しても素直に喜べない理由ができてしまうのも事実ですので、「金は命より重い」という格言もあながち間違っていないのかもしれませんね。
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つみたてジジイ