絶対リターンと相対リターンについて
つみたて次郎です。
リターンの評価方法を大きく二つに分けると「絶対リターン」「相対リターン」に分類することができます。
特にインデックス投資家であれば押さえておきたい用語です。
絶対リターンとは
絶対リターンは投資資金が増えたか減ったかを基準とした評価です。
多くの個人投資家は絶対リターンで最終的にプラスになるのが目標ですね。
投資家以外の方にとってもリターンといえば絶対リターンのことを思い浮かべるかと思います。
市場全体な好調な時は比較的簡単ですが、市場全体が不調な時は空売りなどを駆使する必要があるためプラスを維持するのは容易ではありません。
ヘッジファンドの中にも絶対リターンを追求するものは多く存在し、どのような相場環境でもプラスリターンを得ることを目的にしています。
厳密にはインフレを考慮するかどうかなどでプラスリターンの定義は分かれますが、ここでは割愛します。
相対リターンとは
相対リターンは特定のベンチマークと比較しての評価となります。
仮にS&P500をベンチマークとしている場合、たとえプラス20%の利益を得られてもその間にS&P500がプラス30%だったのなら悪い評価となります。
逆にS&P500がマイナス20%な時にマイナス10%で済んでいれば、相対リターンとしては良い評価となります。
アクティブファンドの多くは相対リターンを根拠に優劣が語られますし、ベンチマーク通りの相対リターンを目指すのがインデックスファンドとなります。
相対リターンの違和感
相対リターンはベンチマークに対する優劣なので、絶対リターンがマイナスであるかどうかは考慮されません。
つまりお金が減っていたとしても減り方が穏やかであれば良しとする価値観です。
つみたて次郎はインデックス畑出身?の投資家ですので特に違和感のない考え方ですが、これは個人投資家の中でも一般的な価値観とはいえないでしょう。
ましてや投資家以外の方から見れば、あまりに危険すぎる考え方といえるでしょう。
どちらを意識するべきか?
投資家が最終的に目指すべきは、投資したお金が増える(=絶対リターンでプラス)ことです。
しかし、前述したとおりつみたて次郎はインデックス投資の影響を強く受けているので、普段は相対リターンを意識することが多いです。
つみ次郎のポートフォリオは米国株ファンドが中心ですので、S&P500と連動して上下しています。
なのでS&P500が下がっている時に上がることはほぼあり得ませんし、その逆もしかりです。
自分の資産が増えているかどうかよりも、S&P500に対してどのように動いているかのほうが気になります。
米国株ファンドや米国個別株に投資している人の多くは、S&P500への投資が長期的な資産形成につながる(=絶対リターンが将来的にプラス)という前提を持っている人が多いはずです。
であれば、S&P500と比較して相対リターンが良ければ、例え一時的にお金が減っていても心配する必要はありませんよね?
もちろんこれは「S&P500が将来的に絶対リターンでプラスになる」が成り立つのであればの話ですが、相対リターンで優れていれば万が一元本割れした時のダメージも軽くて済みます。
相対リターンで負けるのが怖いのであれば、インデックスファンドを選ぶだけの話です。
まとめると最終的には絶対リターンが評価基準だけど、資産形成中は相対リターンで評価するべきではないかという結論です。
ちなみにつみ次郎はインデックス投資の基本は国際分散投資だと思っているので、S&P500ではなくVTをベンチマークにする考え方が好きです(厳密には指数ではありませんが)
つみ次郎の方針は株式100%ですので、全ての投資資金をVTに突っ込むもう1人の自分に勝つことができれば、投資家として成功だと思っています。
そもそもどちらも気にしない
そもそも論として、日々の値動きを追いかけること自体が長期投資家として好ましいものではありません。
つみ次郎は距離を置いてエンターテインメントとして楽しんでいるので苦痛ではありませんが、株価の下落を見るのが苦痛であれば今すぐやめるべきです。
長期投資家にとって重要なのは今の株価ではなく何十年後の評価額、そして描かれるチャートの形です(積立投資家の場合は特に)
株価の変動を活かした投資スタイルを取らないのであれば、1日単位、1年単位のリターン推移に大きな意味はありません。
お金の増えた減ったなんて気にせず、気楽に投資を続けていきましょう。
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