バンガード・トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)ETF(VXUS)分析
つみたて次郎です。
今回は、バンガード・トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)ETF(VXUS)を分析していきます。
米国を除く全世界の株式にまとめて投資できる海外ETFです。
VT(全世界株)からVTI(米国株)を引いたような商品で、米国除く先進国株及び新興国株をカバーしています。
ここまで聞いてピンとくる方もいるかもしれませんが、バンガードETFで似たような商品にバンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)ETF(VEU)というものがあります。
今回分析するVXUSとVEUは非常に似ているので、比較しながら紹介していきたいと思います。
VXUS vs VEU(2018//5/31現在)
項目 | VXUS | VEU |
信託報酬 | 0.11% | 0.11% |
銘柄数 | 6,327 | 2,708 |
PER | 14.5倍 | 14.5倍 |
PBR | 1.7倍 | 1.7倍 |
ROE | 12.2% | 12.3% |
利益成長率 | 9.7% | 9.2% |
売買回転率 | 3.4% | 4.4% |
総資産額※ | 約116億ドル | 約238億ドル |
※総資産額は2018年6月12日現在。
各種データは、カバーしている範囲が重複しているためか似たような数字になっています。
信託報酬はどちらも0.11%なので、単純に中身で選んでいくことができます。
この中ではっきり違うのは、採用銘柄数です。
VXUSのほうがより時価総額の小さい小型株をカバーしており、VXUSとVEUの唯一の差と考えてよいかもしれません。
その他細かい点では、総資産額がVEUのほうがやや大きいです。とはいえ、VXUSも十分すぎるのであまり気にする必要はないかもしれません。
個人的には、VXUSの売買回転率の低さに驚きました。小型株をしているにもかかわらずVEUよりも低く、3.4%という数字は米国株ETFであるVTIやVOOの約4%よりも低い水準です。
売買回転率は時期によるブレがあるので参考程度ですが、非常に低い回転率に抑えられているのは素晴らしいですね。
次は国別の構成比率を確認してみます。
VXUS vs VEU(2018//5/31現在)
国名 | VXUS | VEU |
日本 | 17.5% | 17.7% |
イギリス | 12.4% | 12.4% |
中国 | 6.6% | 7.0% |
フランス | 6.6% | 7.2% |
カナダ | 6.3% | 5.6% |
ドイツ | 6.3% | 6.5% |
スイス | 4.9% | 5.2% |
オーストラリア | 4.6% | 4.7% |
韓国 | 3.9% | 3.8% |
台湾 | 3.1% | 2.6% |
その他 | 27.8% | 27.3% |
多少の差異はありますが、大きく違うところはありません。
それぞれの過去5年チャートを比較してみます。
少し分かりづらいですが、青い線がVXUS・ピンクの線がVEUです。
投資対象がほぼ一緒なので、チャートもきれいに重なっています。
ちなみに配当利回りはどちらも約2.7%程度で、トータルリターンで見てもほぼ互角ですが、過去5年だとほんのわずかにVXUSのほうが高リターンでした。
米国外株式にまとめて投資できる商品としてはどちらも最有力候補で、その内容にほとんど差がないので悩ましい選択となります。
銘柄数の多いVXUS vs 総資産額の多いVEUという図式になりますが、正直好みで選んでしまってよいレベルだと思います。
また、さらに銘柄数や信託報酬、総資産額等に考慮するならば、VEA(米国除く先進国株)+VWO(新興国株)という組み合わせで自作するという方法もありますので、複数のETFの特徴を踏まえて考えていきたいですね。
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