【資本財】UTXとRTNが合併【NYダウ銘柄】
つみたてロケットマンです。
NYダウ銘柄で航空産業メーカーであるユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)と、米防衛メーカーのレイセオン(RTN)合併することになりました。
外部リンク…巨大航空・防衛企業誕生へ-ユナイテッド・テクがレイセオン買収合意
これにより、航空産業部門としてはボーイング(BA)に次ぐ2番目の規模を誇る巨大企業になる見込みです。
UTXの時価総額は約1,100億ドル、RTNの時価総額は約500億ドルとなり、単純に合計すれば約1,600億ドルとなります。
ちなみにBAの時価総額は約2,000億ドルくらいになっています。
ただしUTXは以前から企業分割を計画しており、そのうち空調事業部門(キヤリア社が担当)とエレベーター部門(オーチス社が担当)を2020年にスピンオフする計画になっています。
UTXの時価総額からこの2部門の時価総額を引くと約600億円くらいになるようです。
RTNの合併はその後行われるとのことなので、
①UTXから空調事業とエレベーターがスピンオフされる
②残りのUTX(航空事業中心)とRTN(防衛事業)が対等合併
という流れになります。結果として合併時点では大体同じ規模になるため、合併後の新会社の株式はUTXの株主に57%・RTNの株主に43%割り当てられるというバランスになっています。
結果的に旧UTXも新UTXも、時価総額という意味ではあまり変わらない感じですね。
旧UTX - キヤリア - オーチス + RTN ≒ 新UTX ?
NYダウへの影響
UTXはNYダウ銘柄ですので、今回のスピンオフ及び合併により構成比率が変わる…と思ったのですが、上記の通り最終的な時価総額に大きな変化がないため、構成比率もあまり変わらなそうです。
ただしUTXの中身が入れ替わることになるので、個別株でUTXを保有している人はもちろん、NYダウ指数に連動するインデックスファンドを保有している人も若干投資先の性質が変わることになります。
現時点でのUTXは以下4部門が中心となっており、重工業を中心とした産業コングロマリット企業になっています。
・航空機エンジン
・航空システム
・空調事業(キヤリア)
・エレベーター(オーチス)
このうち下2つをスピンオフする計画です。
そしてもう片方のRTNも幅広い事業を展開していますが、大部分は軍需産業部門になっています。特にミサイルは有名ですね。
もともと軍需産業企業という顔を持つUTXですが、今回のスピンオフ及び合併によってその性質を強めることになりそうです。
つみ次郎個人としては、事業ポートフォリオの幅が広いコングロマリット企業が好みであること、軍需産業企業は国営企業に近い立場なためあまり好きではないということを踏まえると、少し残念な感じです。
といっても個別株で持っているわけではなくNYダウ経由で間接投資しているだけなので影響は軽微ですけどね(笑)
NYダウ銘柄に動きがあって、でも時価総額や構成比率はあまり変わらなくて、だけど企業の事業ポートフォリオが選択と集中で特定の分野に特化する…なんか最近に同じようなことがあったきがするなぁ(忘)
もしかして→NYダウ銘柄のダウ・デュポン(DWDP)とダウ(DOW)が入れ替わりました
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ユナイテッド次郎