高給VS生き甲斐VS残業なし
つみたて次郎です。
数日前からツイッターで話題になっている広告があります。
この阪急の広告のイヤなところは逃げ切った世代の人が現状を理解せずに発言してるところ。この半額が俺たちの標準だ。 pic.twitter.com/OETkqHW1fN
— kenkirihara (@kenkirihara) 2019年6月9日
阪急電鉄の車両内に掲載されていた宙づり広告ですが、仕事における生き甲斐の有無という元々賛否両論の話題に加え、毎月50万円と毎月30万円という現代の給料としてはやや高めの金額が用いられていたことで炎上しました。
多くの批判を受け現在は掲載を中止してます。
外部リンク…阪急電鉄「働き方啓蒙」中づり広告「月50万円」に「不愉快だ」など批判、掲示とりやめ
どうして炎上してしまったかを考察していきたいと思います。
原因①…仕事と生き甲斐という対立
毎日楽しく仕事をすることができればいいですが、残念ながらつみ次郎含めそのような人は稀でしょう。
また、仕事に対して生き甲斐ややりがいを感じられるかどうかは、業務内容そのものよりも各個人のモチベーションが重要ではないでしょうか?
毎月50万円の仕事に生き甲斐を感じられるよう工夫することは十分可能ですが、毎月30万円の給料を仕事内容そのままで50万円にするのは難しいでしょう。
また、生き甲斐・やりがいを仕事に結びつけること自体が、企業の株主や経営者にとっては都合のいい話であり、現にブラック企業の社長などがよく語っているイメージがあります。
また、最近では仕事とプライベートをしっかり分けたいという考え方が浸透しているので、必ずしも仕事に生き甲斐を見つける必要はないという人も増えています(というか本来当たり前の話ですが)
なので仕事が生き甲斐ではない=辛いという問題提起に疑問を思う人も少なくないようです。
原因②…30万円と50万円という設定
文言から考えると、30万円と50万円という金額には次のような意図があると考えられます。
①平凡な給料として30万円、高めな給料として50万円
②低めな給料として30万円、平凡な給料として50万円
流石に②ではないと思いたいですが、①だとしても月給30万円というのはボーナス等も考慮すれば年収で500万円近くなるため、特に若い世代の人にとっては十分高い給料であるといえます。
もし手取りで30万円という意味であればさらに高い水準になります。
様々な解釈が可能ですが、いずれにしても日本の現状を考えるとちょっと金額が高すぎるような感じもしますね。
投稿者は80代の研究者ということなので、時代の変化や世代格差についても考えさせられます。
また、この広告は電車の宙づり広告として貼られていたものですので、満員電車に揺られる会社員にとっては悪い意味で刺激が強かったというのは容易に想像できます。
広告への批判が多く集まったのも、額面ですら30万円に届かず、仕事に生き甲斐も〇ソもないという人が相当数いることを示しています(つみ次郎含め)
労働環境という第三の要素
今回の話題では給料と生き甲斐(やりがい?)の2つがメインテーマになっていますが、労働時間などといった労働環境も仕事の質?を考えるうえで重要な要素になっています。
というより日本の労働環境を考えれば、最も仕事の満足度に影響する要素といっても過言ではないかもしれません。
どれだけ給料が高くて仕事が楽しかったとしても、毎日遅くまで残業続きで休日もなかったら健康に問題が生じますし、仕事のパフォーマンスも下がってしまいます。
また、どんなに楽しい仕事だとしても、疲労がたまればモチベーションもでないでしょう。
いくらラーメン二郎を食べるのが好きだとしても、満腹になると食べるのが苦痛になるのと同じです(違う)
また、福利厚生や転勤頻度などもチェックしておきたいポイントです。
少し前に「育児休暇明けに転勤命令」という話も話題になりましたね(カ〇カ)
ただ、良い労働環境を求めるというのは、より高い給料を求めると同じくらい悪いイメージがあるような気がします。
今回の文言風に言えば、残業なしだけどつまらないVS残業ありだけど楽しいみたいな感じですね。
いずれにせよ社会貢献・生き甲斐といった世間体の良さそうなふわふわしたものを求めるのが良い社会人で、労働環境・給与水準といったものを求める社会人は汚いみたいなイメージはありますので、このような論争は今後も行われることになるでしょう。
つみ次郎の現況と世間一般
つみ次郎は現在しがないサラリーマンをやっており、手取り12万円(額面15万円)くらいしかもらえない糞雑魚サラリーマンです(泣)
業務内容も特に生き甲斐を感じられるような楽しいものではなく、毎日同じような事の繰り返しです(惨)
その一方、全体的にいろんな能力が低めのつみ次郎でも今の仕事は何とかこなせており、自分の能力レベルにあった仕事ができているのは幸いです。
また、基本的に暦通りの休日がもらえるし、残業もほとんどなく、転勤もありません。ここだけ見れば労働環境は良好といえそうです(笑)
なので給料はかなり低いですが、現在の職場にあまり不満はなく、比較的恵まれた立場だと自分では思っています。
しかし世の中には、激務薄給全国転勤といった仕事が多数存在していますし、逆に全ての要素を満たした仕事に就けている人はほとんどいないでしょう(生き甲斐になるほど仕事が楽しくて、毎日定時で帰れて、休みもしっかりもらえて、無茶な転勤がなくて、給料も良いみたいな)
そもそも仕事同士や会社員同士を比較することに意味があるかは分かりませんが、評価する基準が違えば勝ち負けも大きく違ってきます。
(良くも悪くも)自分と全く異なる環境で働いている人が世の中に無数にいるということを忘れないようにしたいですね。
そのように心がけていれば、今回のような広告を見ても寛容な心を持つことができますし、逆に自分が不用意なことを発信してしまうことを防げそうです。
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マウンティング次郎