【USA360】楽天・米国レバレッジバランス・ファンドが爆誕!米国株25%:米国債75%に3.6倍運用
スリーシックスパック次郎です。
楽天バンガードシリーズを運用する楽天投信投資顧問㈱より、興味深い投資信託が新規設定されます。
楽天・米国レバレッジバランス・ファンド
(愛称:USA360)
名前だけで内容が大体予想できますね(笑)
各データについてまとめてみます。
項目 | データ |
ファンド名 | 楽天・米国レバレッジバランス・ファンド |
愛称 | USA360 |
運用会社 | 楽天投信投資顧問㈱ |
設定年月日 | 2019/11/5 |
当初申込期間 | 2019/10/23~11/1 |
為替ヘッジ | なし |
信託報酬 | 0.4945% |
投資区分 | 米国株25%:米国債75% |
レバレッジ比率 | 3.6倍 |
備考 | 株式部分はVTIを経由して保有 |
基本的なポートフォリオは米国株25%:米国債75%を基本とし、株価指数先物と国債先物取引を用いてそれぞれ3.6倍のレバレッジをかけます。
一時期米株村で話題を呼んだレバレッジド・ポートフォリオのコンセプトに近い…ような感じもしますが、株式と債券の比率は結構違いますね。
債券多めというバランスはレイダリオ氏のオールウェザー・ポートフォリオの構想に近い感じもします。
また、株式部分についてはバンガード社の海外ETFであるバンガード・トータル・ストック・マーケット(VTI)を利用しており、本ファンドも楽天バンガードシリーズの亜種であると思われます。
ちなみに信託報酬の内訳は、VTIにかかる信託報酬が0.027%※、その他が0.4675%となっています。
※ 0.03%(VTIの信託報酬)×25%(投資比率)×3.6倍=0.027%
楽天VTI等のその他楽天バンガードシリーズについては元ETF信託報酬分+0.1296%が基本となっているのでかなり高めですが、レバレッジファンドであることを考慮すれば十分及第点でしょう。
ネーミングについて
本ファンドの愛称はUSA360と非常にシンプルになっており、短いながらも特徴についてしっかりアピールされています。
その一方、「楽天」「バンガード」といったワードは一切使われておらず、これまでとは大きくネーミングセンスが異なっています。
参考に、楽天バンガードシリーズの一部商品を例に挙げると、次のような正式名称と愛称になっています。
正式:楽天・全米株式インデックス・ファンド
愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式)
正式:楽天・インデックス・バランスファンド(株式重視型)
愛称:楽天・バンガード・ファンド(バランス株式重視型)
全然略されてなくて草
そう考えると、今回のUSA360というのはかなり思い切ったネーミングですね。
バンガードETFは一部(25%)だけなので「バンガード」を使わなかったのはまだ分かりますが、「楽天」まで捨てたのは驚きです。
正式名である楽天・米国レバレッジバランス・ファンドをうまく略すのは難しそうなので、今回初めて公式の愛称(USA360)という呼ばれ方が定着しそうです(笑)
ちなみに先物を利用した3.6倍(=360%)のレバレッジ運用については「スリーシックスティー(360)運用」という名前が付けられており、これもなんだかかっこいい(小並感)
↓↓広告の下に続きまスリーシックシティー
競合商品について
米国株にレバレッジをかけたファンドとしては、iFreeレバレッジS&P500があります。
ただしこちらは株式100%・レバレッジ比率は2倍にとどまるので直接競合しない感じですかね。
レバレッジ型のバランスファンドとしては、グローバル3倍3分法ファンドやウルトラバランス世界株式が該当します。こちらは債券多めの基本ポートフォリオ×レバレッジ運用というコンセプトが非常に似ていますが、米国以外の株式や債券も相応に含んでいることや、こちらもレバレッジ比率が異なる(それぞれ3倍)ことを踏まえると、こちらも微妙に競合せずに差別化できてる感じですね。
投資内容・レバレッジ比率という二重の相違点により、これまでにない独自性を持っているのは評価できます。
結構売れそう
(米国株+米国債)×レバレッジ運用という非常に面白いコンセプトであり、ニッチなジャンルながらそこそこの人気を集めそうな予感がします(フラグ)
米国株と米国債以外にREITやゴールドなどが入っていないので、過去のリターンをシミュレーションするのも比較的簡単そうです(やるとは言ってない)
元祖レバレッジバランスファンドと言えるグローバル3倍3分法ファンド(非公式愛称:グロ3)には熱狂的なファンも多くいますので、そこから流れてくる人もいるのではないでしょうか?
ただ、つみ次郎としては債券投資にネガティブであることや、金利コストに対する懸念があるので、投資することはないでしょう(手のひら返し)
米国株指数や米国債が長期的にプラスサムなリターンを生み出すことはほぼ確信していますが、金利コスト以上のリターンを生み出すことについてはやや懐疑的な立場です。
かなり人を選ぶファンドであることは間違いないですが、伝統的インデックス投信以外では数少ない有力な低コストファンドですので、今後の動向に注目です。
おまけ
レバレッジド・楽天パンダ
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ツーシックスティー次郎(260)
爆誕という言葉は個人的に大嫌いです。個人的に。言葉ですらないと思います。日本語を崩さないでほしい。個人的に思います。