【配当利回り加重?】つみ次郎が配当加重っぽい概念を自力で思いついた話について
つみたて次郎です。
インデックス指数の多くは時価総額の大小で構成比率を決める時価総額加重平均となっていますが、それ以外にも様々な加重平均が存在しています。
その中でもつみ次郎が特に注目しているのが、企業の支払った配当総額の大小で構成比率を決める配当加重です。
具体的な金融商品では、HDVやDLNなどが配当加重平均指数をベンチマークとしています。
結果として時価総額が大きいほど・配当利回りが高いほど構成比率が高くなるという特性があり、配当戦略にピッタリな手法となっています。
そして今回は、つみ次郎が配当加重を知る前の話をさせていただきたいと思います。
つみ次郎と配当加重が出会う前
いきなりですが、まずはつみ次郎が配当加重という概念を知る前の話をさせていただきたいと思います。
つみ次郎が投資を始めたのは2014年からで、当時から一般NISA※・iDeCoにインデックス投信をぶちこむというスタイルと確立させていました
※この時つみたてNISAはまだありませんでした。
また、構造的に割高株の比率が高くなり、バブルを回避できない時価総額加重平均インデックス指数に対してもある程度信頼しつつも、もっと他によい手法はないかと考えていた時期でもありました。
また、シーゲル教授の『株式投資の未来』…通称赤本を読んでからは、高配当戦略・低PER戦略などに心を打たれました。
ファンダメンタルインデックス・スマートベータ・〇〇戦略というワードに興味があるのはこれらの経験からきています(笑)
しかし、多くの戦略では低PER上位〇%・高配当利回り上位〇%でポートフォリオを組むなどといった、採用銘柄そのものを絞るスタイルが目立っています。
しかしこの方法では、ギリギリ採用された(されなかった)銘柄の影響を大きく受けることになります。
そこでつみ次郎は、〇〇な銘柄は多く組み込む・〇〇でない銘柄は少なく組み込むという採用銘柄ではなく構成比率で調整する投資手法が自力で考えてみました。
「配当利回り加重」という概念
そして思いついたのが「配当利回りの最小で比率決めたらいいんじゃね?」という発想です。
例えば以下の3銘柄があったとします。
・銘柄A(配当利回り10%)
・銘柄B(配当利回り6%)
・銘柄C(配当利回り4%)
この3つだけでポートフォリオを組むのであれば、それぞれの配当利回りと構成比率が同じになるように調整します。
A:B:Cの比率が10:6:4になればいいので、最終的にA50%・B30%・C20%というポートフォリオを組めということになります。
こうすれば配当利回りが高い銘柄は多く・低い銘柄は少なく組み込むので、全ての銘柄を採用しつつも高配当戦略を効かせることができます。
…勘のいい方はもう分かるかと思いますが、つみ次郎が思いついたこの手法はようするに配当利回り加重平均といえる発想なんですよね。
そして本来の配当加重平均はより詳しく表記すれば配当総額加重平均といったところでしょうか。
もしかしたら配当利回り加重という概念も、一般的でないだけで既にどこかで開発♂されているものかもしれません(笑)
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つみ次郎と配当加重の出会い
つみ次郎が本来の配当加重平均という概念に出会ったのは、ブログを始める前の2016年頃だと記憶しています。
その時つみ次郎は自力で配当利回り加重(?)という概念にたどり着いていたので「既にそのような発想はあったのか」という嬉しいような悲しいのかよく分からない気持ちになりました(辛)
そして配当利回りではなく配当総額を基準にするという事の意味を理解した時の衝撃は、つみ次郎の投資人生のなかでもベスト5くらいに入りますね(笑)
世の中にはポートフォリオ組むための様々なルールが存在していますが、その中でも配当加重という概念の美しさは最上級だと思っています(褒)
配当(総額)加重VS配当利回り加重
本来の配当(額)加重とつみ次郎が思いついた配当利回り加重を比較すると、スタートラインが大きく異なっています。
配当(総額)加重…配当総額(≒時価総額×配当利回り)を基準にするため、時価総額加重平均の比率をベースにして配当利回りで調整するイメージ。
配当利回り加重…配当利回りのみが基準であり、時価総額の大小が考慮されないため、均等加重平均の比率をベースにして配当利回りで調整するイメージ。
こうして並べると、本来の配当加重のほうがよりバランスが取れている感じがしますね。
逆に言えば、配当利回り加重は均等加重×配当加重のハイブリットともいえるため、より大きな超過リターンを狙えるとも言えそうです。
車輪の再発明
つみ次郎が行ったことはまさに車輪の再発明であり傍から見れば無駄かもしれませんが、投資の奥深さを知ることができたという意味では勉強になりましたし、オリジナル版とは全く同じではないうえに使い道もありそうですので、つみ次郎としてはそこそこいい思い出です(笑)
現時点では配当加重ファンドの多くが高コストであり、あまりメジャーではないため純資産総額も少ないという事情もあってつみ次郎も保有するには至っていませんが、今後よりよい選択肢が増えてくれば積極的に投資したいところです。
おまけ
前回の記事で配当(総額)加重版NYダウを紹介しましたが、配当利回り加重版NYダウも作ってみたので張っておきます(2020/5/20時点)
時価総額加重と比較した場合はもちろん、通常の配当加重と比較してもかなり尖っていますね。
参考記事…【時価総額・均等・配当】NYダウ30銘柄でいろんな加重平均ポートフォリオを組んでみた
構成比率が低くなりがちなDOWが2位になっており、逆にMSFTやAAPLといった大型ハイテク株は下位に追いやられています。
ちなみに上記ポートフォリオを保有した場合、全体から見た配当利回りは約4.3%になりました。
これはこれで面白そうなポートフォリオだと思います。
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