【受益者還元】eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の純資産総額が1000億円を突破
つみたて次郎です。
つみ次郎も保有しているeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の純資産総額が1,000億円を突破しました。
外部リンク…『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』純資産残高1,000億円を突破
超低コストインデックス投信というジャンルにおいては、1,000億円という大台に乗っているのは<購入・換金手数料なし>ニッセイ・外国株式インデックスファンド(約1,600億円)くらいしか今までありませんでしたので、とても喜ばしいですね。
また、eMAXIS Slimシリーズにおいては受益者還元型の信託報酬率を適用していますので、単なる節目というだけではありません。
参考記事…eMAXIS Slim 先進国株式の純資産総額が500億円を突破!受益者還元発動で信託報酬が(若干)引き下げ!
SlimS&P500に関しては、純資産総額に応じて以下のような信託報酬が設定されています。
500億円未満の部分 | 0.0968% |
500億円以上~1,000億円未満の部分 | 0.09625% |
1,000億円以上の部分 | 0.0957% |
今回1,000億円を突破したので、SlimS&P500の実質的な信託報酬は0.0957%まで下がりました…ではないという点には注意する必要があります。
あくまで超えた部分のみの引き下げですので、少なくとも現時点で0.0957%相当になっているのはほんの一部という事になります。
仮に純資産総額が1,000億円ピッタリであれば、そのうち500億円が0.09698%・残り500億円が0.09625%という事になりますので、実質的な信託報酬はその中間である0.096525%相当ということになります。
分かりやすいように、SlimS&P500における純資産総額と実質的な信託報酬の関係についてグラフにしておきます。
純資産総額の増加とともに実質的な信託報酬が徐々に下がっていきます。
理論上は、増えれば増えるほど0.0957%に限りなく近づいていく事になりますね。
ただ、その引き下げ幅は非常に小さく、0億円と2,000億円で比較してもその差は0.0007%ほどしかありません。
受益者還元の強みは低コスト化に伴うリターン改善ではなく、以下のような部分であると考えています。
・信託報酬が同率の競合商品があるなら、受益者還元が導入されている方がわずかに有利。
・「純資産が増えるほど低コスト化」という方面からアピールすることができる。
・上記によりシリーズのブランド力が高まり、結果として純資産総額の増加や運用安定につながる。
インデックスファンドというのは長いものに巻かれろが基本ですので、信託報酬最安値・受益者還元あり・純資産が順調に増加中といった要素を兼ね備えるeMAXIS Slimシリーズのブランド力は素晴らしいですね。
ここからはeMAXIS Slimシリーズの他ファンドにも目を向けていきます。
まずは5月29日時点における各ファンドの純資産総額でも載せてみます。
略称 | 純資産総額 |
国内株式(TOPIX) | 182億円 |
国内株式(日経平均) | 53億円 |
国内債券 | 86億円 |
国内リート | 18億円 |
先進国株式 | 989億円 |
先進国債券 | 98億円 |
先進国リート | 17億円 |
新興国株式 | 263億円 |
米国株式(S&P500) | 1,019億円 |
全世界株式(除く日本) | 189億円 |
全世界株式(オール・カントリー) | 288億円 |
全世界株式(3地域均等型) | 17億円 |
バランス(8資産均等型) | 516億円 |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)も500億円を突破したので受益者還元が発動していたようですね。
意地でもslimは4均等や6均等は出さない感じですね(笑)
また、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスも既に受益者還元が発動していますが、もう少しで1,000億円に届けばS&P500と同じく2段階目の受益者還元(?)が発動しそうですね。
つみ次郎としては、先進国株よりもS&P500が先に1,000億円を突破したことにビビっています(笑)
余談ですが、こうしてSlimを並べると全世界株式(3地域均等型)の不人気さが泣けてきますね(リート2種は設定が2019年10月と最近なのでセーフ)
商品コンセプトは素晴らしいだけにちょっと残念ですね。
逆に除く日本がオール・カントリーに負けず踏ん張っているのが意外です(煽)
少数精鋭で他社競合を迎え撃つeMAXIS Slimシリーズ…日本国内におけるインデックスファンドのスタンダードとして君臨し続けてくれたら嬉しいですね(SlimS&P500を握りしめながら)
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Slim次郎
Fatの扱いはどうするのでしょうね。
将来的にFatとSlimが一緒になるというのはあるのでしょうか?
>>らっきょ様
現状ではFat→実店舗向け、Slim→ネット向けという大義名分があり、手数料を多く取れるFatをSlimに統合するメリットは運用会社側から見てほぼありません。
あるいは、両方を統合して信託報酬をその中間位にする…というのも既存Slimホルダーからの反発は避けられないので、どちらのパターンでもその可能性は低いと思います。
米国の話になりますが、スパイダーやiシェアーズのETFでも似たようなファンドで信託報酬が違うというのは見られる光景なので、Slimのような客寄せ目玉商品(?)の存在は必要悪なのかもしれません。
流石に天下のバンガードは軒並み低コストで頭が下がります(脱線失礼)