つみ次郎が債券投資をやめた理由 ~そして株式100%派へ~
つみたて次郎(シーゲル二郎)です。
つみ次郎は現在、投資先全てが株式型インデックスファンドとなっており、資産配分で言えば株式100%になっています。
参考記事…つみたて次郎の秘密のポートフォリオ
しかし、バイアンドホールドによる長期投資は、株式・債券・REIT・コモディティ、そして現金(キャッシュ)など複数の資産に分散するのが基本です。
その中でも特に、株式と債券の2つは伝統的金融資産として王道であり、ほとんどの投資家が投資対象として組み込んでいるのではないかと思います。
株式と債券が主菜、REITとコモディティが副菜、現金(キャッシュ)が主食みたいな関係ではないでしょうか(適当)
多くの長期投資家にとっては、株式と債券をどのように組み込むかを決めることが最も大事といっても過言ではありません。
一般的には、リスク及び投資期間を多く取れる場合は株式比率を高め、逆の場合は債券比率を高めるのがセオリーとされています。
つみ次郎の債券投資歴
つみ次郎は今でこそ株式100%派ですが、投資を始めた当初は債券にも投資していました。
正確に言えば、債券も含まれるバランスファンドに投資していたというのが正しいですね。
具体名を挙げると世界経済インデックスファンド(株式シフト型)ですね。
株式75%:債券25%の比率を基準にした投資信託です。
また、実際に投資はしていませんが、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(半分が債券)や、海外債券ファンド単体なども候補に挙がっていました。
その他では、債券投資の代替えとしてFXのレバ1倍(外貨預金のような運用)も考えていた時期もありました(笑)
なので最初のうちは、債券含めたバランスの良い分散投資を心掛けていました。
しかし、つみ次郎は元々、インフレ対策として投資に興味を持った身なので、金利次第でインフレに負け、さらに実物資産の裏付けがない債券という資産クラスに対してあまり良い印象を持っていませんでした。
それでも債券を一部保有していた理由は、主に2つあります。
1つ目は、長期投資=株式と債券を組み合わせて保有するゲームという固定観念が強くあったからです。
つみ次郎はインデックスから投資について学び始めたので、そもそも債券を持たないというのはあまりにイレギュラーすぎて、最初から選択肢にありませんでした。
2つ目は、株式だけではリスクが高すぎると思っていたからです。
これについては様々な説があるので、一概に正しい間違っているというのは難しいですが、少なくとも当時のつみ次郎にとっては、守りの要である債券を一切組み込まないというのは考えられませんでした。
また、リバランスによるリスク抑制及び逆張り効果(いわゆるリバランスボーナス)を高く評価していたので、そもそもリバランスが不可能(限定的)な株式100%ポートフォリオに魅力を感じなかったのは必然かもしれません。
今から振り返ればこのような説明になりますが、当時の状況を考えれば株式100%という選択肢は最初から頭になかったという表現のほうが正しいですかね。
つみ次郎にとって債券とは、株式の弱点を補うために仕方なく保有するものという認識でした。
株式100%への目覚め
そんなつみ次郎が、株式100%ポートフォリオに興味を持ったきっかけは、何となく察している方もいるかと思いますがジェレミー・シーゲル教授の著書「株式投資第4版(通称:緑本)」です。
債券に対する株式の優位性について様々なデータをもとに考察されており、元々株式好き・債券嫌いのつみ次郎にとっては神の啓示を受けたような気分でした。
株式という資産がもっと好きになった(?)のはもちろん、元々毛嫌いしていた債券に対しては実質リターンがブレブレの不安定な資産というネガティブなイメージを持つようになりました(笑)
また、緑本では株式全力を推奨するだけでなく、さらにレバレッジをかけることについても考察されています。
1年 | 5年 | 10年 | 30年 | |
超保守派 | 9.0% | 22.0% | 39.3% | 71.4% |
保守派 | 25.0% | 38.7% | 59.6% | 89.5% |
リスク容認派 | 50.0% | 61.6% | 88.0% | 116.2% |
リスク選好派 | 75.0% | 78.5% | 110.1% | 139.1% |
参考文献「株式投資第4版」
これは緑本に記載されている、過去200年の傾向をもとに計算されたリスク許容度及び保有期間ごとに応じた最適な株式比率です。
大きな特徴としては、保有期間が長くなるほど推奨株式比率が大きく上昇すること、場合によっては100%超え(=レバレッジ要)になっているということです。
具体的な手法については様々ですが、現実的な方法としては信用取引やレバレッジETFを使うといったところでしょうか。
つまりシーゲル教授は、十分なリスク許容度と保有期間があればレバレッジ投資も有効であるという立場なんですね。
最近流行りのレバレッジドポートフォリオは、あくまで株式と債券のバランスを保ちつつレバレッジですが、こちらは株式全力にレバレッジなのでよりアグレッシブです(笑)
その分レバレッジのかけ方は控えめですけどね。
つみ次郎は現在でもレバレッジ投資に対しては懐疑的な立場ですが、上記の表に基づけば株式139%も許容できるということになるのですから、それに比べればノーレバレッジの株式全力(100%)はそこまでハイリスクな選択ではないと考えるようになりました。
もちろん相対的な話なので、絶対的に見ればハイリスクハイリターンな選択であるとは思いますけどね。
逆に、レバレッジ〇倍のFXや仮想通貨取引に比べれば相対的にローリスクです(笑)
どこまで強気でいられるか
緑本をきっかけに、株式100%ポートフォリオについて色々調べた結果が、つみ次郎の投資哲学に大きく反映されています。
その一方、シーゲル教授は永遠のブル(=強気相場)と言われていることや、株式全力を続けられる人はあまりいないという事実について割り引いて考えていく必要はあります。
相場含め未来のことは誰にも分からないですし、確率という数字がしばしば役に立たないのが投資の世界です。
そういった意味で株式100%というのは、たとえインデックスが中心だとしても見方を変えれば集中投資であり、本質的な意味で背負っているリスクは高い戦略であると考えています。
もちろんその分リターンも高くなるだろうと思っているからこその選択ではありますが、強気な選択であることには変わりなく、身も蓋もない表現をすれば強気相場の終盤で登場する鴨投資家がやりがちな投資戦略でもあります(笑)
その自覚を持ちつつも、自分がどこまで強気でいられるかということに興味があるのも事実です。
その好奇心が、つみ次郎を爆益へと誘うのか、それとも爆損という名の地獄の入り口になるのか…その結果が分かるのはしばらく先になりそうです(フラグ)
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