【ボツ記事】MSCIコクサイ7種【先進国株】

※この記事は、以前から書き溜めしていてウキウキしながら予約投稿していた記事ですが、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」の信託報酬引き下げが発表された結果、過去の内容となってしまったボツ記事です。古い情報が混ざっていますので、ご了承いただける方のみご覧ください。

つみたて次郎です。

長期投資で基本となるのは、最も高いリターンが期待できる株式です。

また、世界の時価総額のうち、約80%は日本を除く先進国株式であり、ポートフォリオの核となる存在です。

日本の投資信託業界では、先進国株式のベンチマークとして「MSCIコクサイ」が非常に人気が高いです。

正式な指数名は「MCSI World Index」ですが、あまりこのように呼ばれることはありません(笑)

出典「ニッセイ・アセットマネジメント

ニッセイさんのレポートをお借りしました。先進国といっても、3分の2は米国が占めています。

業種別では、金融・情報技術・ヘルスケアがトップ3となっています。

これだけでは、日本と新興国がカバーできていませんが、正直なところ先進国株式だけでも問題ないという根拠もあります。

 

日本株不要説…日本で働いて日本で年金をもらうんだから、あえて株式で日本経済に対するリスクを取る必要はない。

新興国株不要説…新興国は市場の整備が不十分で、投資先として不適格。今後環境が整い、先進国の仲間入りしてからで十分。

 

このような考えに納得できるのであれば、あえて先進国株式(日本除く)だけで勝負するという手も十分考えらえられるかと思います。

2018年12月18日現在、つみたてNISAで投資できる先進国株式インデックスは15本あります(うち為替ヘッジありは3本)

そのすべてがMSCIコクサイをベンチマークとしているという人気っぷりで、日本の横並び体質を思わせる悲しい状況になっています。

なお、近いうちに「EXE-i つみたて先進国株式ファンド」という仲間ハズレが追加される予定です。

その中から、低コスト&為替ヘッジなしの商品を厳選してみました。

ファンド名 運用会社 信託報酬※
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド ニッセイAM 0.20412%
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス※ 三菱UFJ国際投信 0.20412%※
i-SMT グローバル株式インデックス(ノーロード) 三井住友トラストAM 0.2052%
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし) 大和証券投資信託委託 0.2052%
Smart-i 先進国株式インデックス りそなAM 0.216%
たわらノーロード 先進国株式 アセットマネジメントONE 0.216%
つみたて先進国株式 三菱UFJ国際投信 0.216%

※今後引き下げ予定後の物も含む。
※eMAXIS Slimは12月29日、信託報酬を0.11826%に引き下げることを発表しています。

いずれも「MSCIコクサイ(日本除く)」に連動するので、7本とも中身は全く一緒です。

ちなみにたわらは昨日信託報酬が引き下げられたばかりです。

参考記事「たわらノーロードの信託報酬が引き下げられます

信託報酬も多少差がありますが、運用中に発生する隠れコストを考慮すればほぼ互角の勝負になりそうです。

※eMAXIS Slimの引き下げが発表されたため、現在は1強状態です。

ちなみに上記以外の為替ヘッジなし商品は、信託報酬が0.54%を超えるポンコツ商品しかありません。0.216%の次が急に0.54%になるところに闇を感じます。

つみたてNISAでMSCIコクサイに投資したい場合、上記の7本からいずれかを選ぶ必要があり、理想は一番実質コストが低いものを選ぶことです。

ですが、実質コストは運用会社のスキル等に左右されるため、ある程度推測はできても確実に把握することは不可能です。

リターンが予測できないように、隠れコスト含む実質コストも正確な予測はできません。

であれば、いっそのこと上記7本をまとめて保有してしまうというのはどうでしょうか?

いずれも大した差がないなら、複数保有して運用会社すらも分散してしまうのも面白いかもしれません。

どれか1本に絞ってしまうと、かつてニッセイがやらかしたトラッキングエラーや、万が一繰上償還が発生した場合に大きなダメージを受けてしまいます。

ですが、複数に分けておくことで、運用ミスや繰上償還リスクを分散することができるので、かなり合理的ではないかと思います。

もしMSCIコクサイだけのポートフォリオを組むのであれば、リバランス等も必要ありません。(だって全部同じに動くんだから)

先進国株式オンリーのポートフォリオを組むなら、「MSCIコクサイ7種」はなかなか良いのではないでしょうか?

※eMAXIS Slimの引き下げが発表されたため、この考察は無意味なものになりました。

ただし、普通に他の資産クラスと組み合わせる場合、管理やリバランスの手間は増えるので、むやみに増やすと後悔することになりかねません。

 

つみたて次郎が伝えたいことは、似たようなファンドを複数保有するのはリスク分散になるという点です。

ちなみにこの発想は、「シーゲル二郎4種」でもしっかり活かされています(今日でお別れですが)

ほぼ同じ商品を複数保有することでリスク分散を図っています。

これは、売買の手間がかからない投資信託だからこそできる荒業でもあります。ETFなどでは、手数料や売買の手間を考えたらやっていられません。

投資信託のメリットである、「手間がかからない」を捨てることになりますが、やることがなくて退屈している投資マニアは、競合商品を全部調べて有力商品を全部保有するという暇つぶしも悪くないかもしれません。

※類似商品で分散するのが有効なのは、これまでのように信託報酬が僅差である場合に限ります。「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」の信託報酬が0.11826%に引き下げされた以上、他社が追随しない限りこれ1本が最適解となります。

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