グローバルX 高配当・優良・米国株(QDIV)を分析。
つみたて次郎です。
今回は、グローバルX 高配当・優良・米国株(QDIV)を分析していきます。
情報過多なネーミングの通り、米国の優良高配当株にまとめて投資できるETFです。
グローバルX社のETFで、国内大手ネット証券(楽天・SBI・マネックス)で購入可能となっています。
以前紹介したDIVとティッカーが似ており、こちらは高配当×低ボラティリティがテーマなのに対し、QDIVは高配当×クオリティ(Quality)がテーマとなっています。
低ボラどこに消えた
優良高配当株(?)というフレーズは米国株クラスタ界隈でもよく耳にしますので、イメージ通りのETFかどうか調べていきましょう。
比較相手はIVV(S&P500)とします。
QDIV概要について
連動指数はS&P500・クオリティ・ハイ・ディデンド・インデックスとなっており、高クオリティかつ高配当利回りな米国株で構成されています。
出典「GLOBAL X」
上位200社と記載されていますが、S&P500のうちクオリティ上位200社かつ配当利回り上位200社という2つの条件で絞り込んでいるため保有銘柄数自体は70社程度です。
各種指標(2020/7/21現在)
QDIV | IVV(S&P500) | |
信託報酬 | 0.20% | 0.03% |
銘柄数 | 71銘柄 | 508銘柄 |
PER | 24.16倍 | 26.13倍 |
PBR | 1.70倍 | 3.45倍 |
配当利回り | 3.72% | 1.94% |
信託報酬は0.2%とやや高めですが、スマートベータ系ファンドとしては十分及第点でしょう。
また、PERはS&P500と比較してそこまで低くありませんが、PBRはかなり低くなっていますね。
セクター比率(2020/7/21現在)
QDIV | IVV(S&P500) | |
金融 | 26.64% | 13.14% |
資本財 | 14.92% | 9.10% |
情報技術 | 13.47% | 31.96% |
生活必需品 | 13.34% | 6.92% |
ヘルスケア | 10.66% | 14.78% |
エネルギー | 10.47% | 2.96% |
一般消費財 | 7.51% | 13.47% |
素材 | 3.00% | 2.43% |
コミュニケーションサービス | 0.00% | 1.99% |
高配当ETFにありがちな金融多め・生活必需品多め・情報技術少なめという仕上がりになっています。
また、資本財がやや多めなのも特徴的ですね。
高配当ETFだと資本財少なめ・連続増配ETFだと資本財多めになる傾向があるため、クオリティによるスクリーニングが結果的に連続増配銘柄を多く抽出しているのかもしれません。
銘柄別構成比率(2020/7/21現在)
順位 | 銘柄 | セクター | 構成比率 |
1位 | MXIM | 情報技術 | 1.68% |
2位 | AMGN | ヘルスケア | 1.64% |
3位 | FAST | 資本財 | 1.60% |
4位 | CMI | 資本財 | 1.56% |
5位 | TROW | 金融 | 1.55% |
6位 | ITW | 資本財 | 1.55% |
7位 | CHRW | 資本財 | 1.55% |
8位 | BLK | 金融 | 1.54% |
9位 | EMN | 素材 | 1.54% |
10位 | PFE | ヘルスケア | 1.53% |
あまり見かけない地味な銘柄が多いですね。
構成比率については均等加重平均となっており、約70銘柄あるので1銘柄当たり約1.4%が基本になります。
均等加重なので上位10銘柄だけでは全体の傾向を掴めませんが、なんとなく資本財セクターや連続増配銘柄が多い気配は感じ取れますね(笑)
コンセプトは悪くない
QDIVの要素をまとめれば高クオリティ×高配当利回り×均等加重となり、コンセプトとしてはかなりいい感じだと思います。
信託報酬も0.2%と十分低く、国内証券会社でも取り扱いされているので気軽に投資できます。
ただ、設定日は2018年7月13日とかなり最近で、配当系ETFの宿命としてS&P500には設定来で負けています(辛)
実績は皆無に等しいので、上記のコンセプトに惹かれるかどうかが投資の是非を決めることになりそうです。
ちなみにつみ次郎としては、均等加重という部分がちょっと引っかかるので現時点ではパスですね(笑)
時価総額加重または配当加重であれば即投資したいレベルだったので少し残念です。
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クオリティ次郎
どうせ比較するならSPYDでしょう!
銘柄数も同程度で均等ですし
自分も以前買ってましたがSPYDはツイッタランドでも妙に人気がありますね
最初は高配当&均等割りにひかれましたが中身見たら知らない銘柄ばかりで
常にS&P500の不人気落ち目銘柄に入れ替えられると思うと怖くてVYMに乗り換えました
>>めだか様
確かにSPYDとは共通点が多いですねw
機会があれば別記事でまとめてみます!
>均等加重という部分がちょっと引っかかるので現時点ではパス
>均等加重であれば即投資したいレベル
一行前と矛盾してるのはちょっとどうかと思います
>>匿名様
均等加重→配当加重の誤りでしたw