「ドイチェ・ETFバランス・ファンド」が信託報酬引き下げ!
「発売して1ヵ月もしないうちに信託報酬を引き下げたファンドはドコのドイチェだい?」
(ここで笑いの効果音を再生)
いきなり滑りました。つみたて次郎です。
つい先月に発売されたばかりのセゾンモドキこと「ドイチェ・ETFバランス・ファンド」ですが、いきなり信託報酬の引き下げが発表されました。
信託報酬が0.4988%→0.4238%に引き下げられます。
おさらいですが、「ドイチェ・ETFバランス・ファンド」は、時価総額基準で構成された株式と債券を、ちょうど半分ずつの割合で保有するインデックス型バランスファンドです。
インデックスファンドの大御所、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と非常に似ています。
新興国株式を含んでいないこと等、いくつか相違点がありますので、詳細は以前の分析記事をご覧ください。
参考記事「ドイチェ・ETFバランス・ファンド」
ファンド・オブ・ETF形式で海外ETFに投資するお馴染みのパターンですが、その海外ETFの信託報酬引き下げにより、今回即反映した結果になっています。
出典「ドイチェアセットマネジメント」
投資先の海外ETFは2種類ですが、そのうち債券クラスである右側のETFの信託報酬が0.30%→0.15%に引き下げられたので、それに合わせての引き下げです。
元々が結構高いというツッコミはさておき、ファンド・オブ・ETFの強みがいきなり発揮された形になります。
ライバルとなる「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は信託報酬が0.68%ですので、さらに差を広げた形になります。
しかし、こちらはファンド・オブ・ETFという運用方法や、ドイツ銀行の信用リスクを一部負っている点、運用会社が外資系である点など、数値に現れない弱点を多く抱えています。
そして何より、セゾンを保有している層は信託報酬の低コスト競争には興味がない人が多いと思うので、「ドイチェ・ETFバランス・ファンド」に日が当たることはないような気がしてなりません。
「セゾン」や「バンガード」というブランドを崩すのは容易ではありません。
そもそも論ですが、外国債券が全体の半分近くあるというのは、リスクの面でもリターンの面でも好ましいとは言えないので、どちらにせよつみたて次郎としてはオススメできないですね。
参考記事「外国債券不要論を発表する!」
とはいえ、バンガードの名を借りながらも、割高な信託報酬を取り続けるセゾン投信には良いイメージがないので、ドイチェには頑張ってもらいたいですね。
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