米国ディフェンシブ株の時代は終わった!
つみたて次郎(闇堕ちVer)です。
ウォールストリートジャーナルに、興味深い記事がありましたので紹介します。
外部リンク「米国株、もうディフェンシブは通用せず」
先日株価暴落がありましたが、本来下落に強いとされるディフェンシブ株の調子が良くないようです。
ディフェンシブ株とは、生活必需品や公共セクター、高配当株に多く存在し、比較的業績や配当金が安定している銘柄群のことです。
最近米株クラスタでも、なにやら米国高配当派による帝国が築かれているようです(笑)
皆さんご存知の通り、米国の長期金利が上昇局面になるため、ディフェンシブ株が多く含まれる高配当株の魅力が相対的に下がっています。
米国債券で3%の利回りが得られるなら、わざわざ株価変動リスクを背負って高配当株に投資する理由はないからです。
金利が上昇することで債券の魅力があるとともに、高配当株の魅力は下がり売られます。今回ディフェンシブ株が市場平均並みに下落したのもそのためでしょう。
今回ディフェンシブ株の代表として、「iシェアーズ・コア米国高配当株(HDV)」に登場してもらいます。
財務状況が健全な高配当企業で構成され、生活必需品・エネルギー・電気通信で半分以上が占められており、積極的なスマートベータETFといえます。
米国市場全体を表すVTIと比較してみます。
決して下落幅が大きいわけではありませんが、ほぼ同じような落ち込み方をしています。
本来下落に強いディフェンシブ株ですが、金利上昇によるダメージが大きかったようです。
ちなみに生活必需品セクターのみで構成されている「バンガード・米国生活必需品セクター(VDC)」だと次の通りです。
生活必需品強すぎワロタ。やっぱりシーゲル教授はネ申。
ディフェンシブ株の代表格とされる生活必需品セクターですが、今回の暴落でも強い下落耐性を見せています。とはいえ、金利上昇局面に弱いのは間違いありませんので、今後の動向に注目です。
株式投資をする以上、ディフェンシブ株だからといって下落幅を甘く見積もるという行為はあまりするべきではないと思います。
リーマンショック級の下落が発生した時に、ディフェンシブ株が今までの様に他の株より下げないかどうかは分かりません。
もちろん業績が安定した鉄壁企業に投資するというのは、様々な投資家がアドバイスする内容ですが、素晴らしい企業や株だから有事の際でも大丈夫と考えるのは危険だと思います。
ファンダメンタルが株価に対して堅調である限り、素晴らしいリターンになるのは間違いないですが、株価というのは一時的な人間心理に大きく左右されるため、もしかしたらディフェンシブ株だけ大きく下げるなんて場面があるかもしれません。
長期的には株価は企業の実態に合わせて動きますが、短期的にはデタラメ、ランダムウォークです。
下落に強いからという理由だけでディフェンシブ株を選ぶのは危険です。
今後ディフェンシブ株バブルなるものが発生して、大幅下落を記録するなんてこともないとは言い切れません。
むしろ、既にディフェンシブ株バブルが膨らんだ後であり、今回の暴落はバブル崩壊の序章にすぎない…なんてシナリオだって十分あり得るのですから。
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ディフェンシブ株バブル
高配当株が、ディフェンシブという理論が、意味分かりませんね。それに、「生活必需品」セクターって、おもいっきり、ディフェンシブの代表格じゃないの?
高配当株=ディフェンシブ株ではありませんが、WSJでも例として挙げられていましたし、実際高配当株におけるディフェンシブ株の比率は高めかと思います。
生活必需品セクターについては、ディフェンシブ株の中でも下落耐性があったという意味で掲載していますが、確かに誤解を生むような内容でしたので一部修正してみます。