【レバレッジ投信】米国3倍4資産リスク分散ファンドが爆誕【毎月決算型・隔月決算型・年2回決算型)】

つみたて次郎です。

大和投信㈱より、新たなレバレッジ型のバランスファンドが3つ新規設定されます。

 

・米国3倍4資産リスク分散ファンド(毎月決算型)
・米国3倍4資産リスク分散ファンド(隔月決算型)
・米国3倍4資産リスク分散ファンド(年2回決算型)

分配方針の違いで3種類に分かれていますが、その他投資方針等については同じ内容になっています。

共通する部分についてまとめてみます。

項目 データ
ファンド名 米国3倍4資産リスク分散ファンド
運用会社 大和投信㈱
設定年月日 2019/10/15
為替ヘッジ なし
信託報酬 1.1275%
投資区分 米国株,米国債,米国REIT,金
レバレッジ比率 3.0倍
備考 各比率はリスクを均等化を意識

 

投資対象は米国株式+米国債券+米国REIT+純金となっており、ドル建て資産のみへの投資となっています。

また、その比率については固定されておらず、以下のような方針になっています。

各投資対象の比率は、ポートフォリオ全体に占める各資産のリスク割合が均等となることを目標に決定します。比率は毎月見直しを行います。
出典「EDNET

いわゆるリスクパリティ戦略に準ずる運用といえそうです。

相対的にリスクの小さい米国債券の比率が高くなりそうですね。

さらにそのポートフォリオに3倍のレバレッジをかけることで、リスクを抑えつつ高いリターンを目指します。

 

分配方針について

分配方針が違う3パターンに分かれており、それぞれ名前の通り以下のような方針になっています。

 

毎月決算型…毎月11月に分配(年12回)
隔月決算型…奇数月に分配(年6回)
年2回決算型…3月と9月に分配(年2回)

 

毎月決算型はいわゆる毎月分配型投信ですね(棒読み)

また、年2回決算型以外の2つについては基準価格の水準に応じた目標分配額も設定されています。

基準価格 毎月決算型 隔月決算型
11,000円未満
11,000~
12,000円未満
100円(年1,200円) 200円(年1,200円)
12,000円以上 150円(年1,800円) 300円(年1.800円)

※基準価格の水準等を勘案した分配金額。

あくまで目標ですので必ずこの水準の分配があるとは限りませんが、仮に基準価格12,000円という状態が1年間続いた場合、分配利回りはそれぞれ1,800÷12,000=15%とかなりの高配当投信となります。

レバレッジ型投信であることを考慮しても要求するリターンとしてはかなり高いので、リターンの大部分を分配金というインカムゲインで享受することになりそうです。

もちろん、場合によってはタコ足配当になることもあるでしょう(他人事)

 

 

競合商品について

つい先日、中身が似ている楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(以下:USA360)について記事にしましたが、設定日はこちらのほうが早いので米国重視のレバレッジ型バランスファンドという括りではこちらが先発でしたね。

ただし、信託報酬はUSA3600.4945%であるのに対し、こちらは1.1275%とかなり高いです。

米国REITや純金も含まれていることや、投資比率が固定ではないなどの違いは結構ありますが、それを踏まえても割高感があるのは否めません。

むしろ楽天側が、本ファンドに対抗してシンプル&低コストなファンドを投入したという流れかもしれません(雑な推測)

 

面白いファンドではあるが…

ファンドのコンセプトとしては、リスクパリティ戦略という個人投資家が自分で実践するのは面倒な投資手法を投資信託内部で行ってくれるので、とても面白いと思います。

その一方、レバレッジ型のバランスファンド自体がマイナージャンルである上に、変動比率&米国集中&信託報酬高めというクセの強い属性がこれでもかと盛り込まれていますので、需要は限定的な感じがします。

とくにリスクパリティ戦略にこだわらないならUSA360で十分ですし、より広く分散するならグローバル3倍3分法ファンドウルトラバランス世界株式という選択肢もありますからね。

また、レバレッジ型バランスファンドを好んで選ぶような人は、積極的な分配を歓迎しないのではないか?という疑問もあります。

総じて噛み合っていない部分が多く、人気を集めるのは難しそうですね。

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リスクパリティ次郎

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