生活必需品セクターの矛盾
シーゲル二郎です。
シーゲル流投資家に大人気なのが、生活必需品セクターに属する企業群です。安定高配当、リスクは低くリターンは高く最強かもしれません。米国配当貴族の中でも、最も高い割合で組み込まれています。もっとも、今までの最強がこれからの最強になるかは不明ですが。
生活必需品セクターは主に5つの業種に分かれており、次の通りです。
業種 | 主な海外企業 | 主な日本企業 |
食品 | ネスレ | 日清 |
飲料水 | コカ・コーラ | サントリー |
日用品 | P&G | 花王 |
必需品小売 | ウォルマート | イオン |
タバコ | アルトリア | JT |
ここで突っ込みがあるかと思います。タバコは必需品じゃねぇと思った人は手を上げてください。ちなみに、飲料水の中には、ビールなどのアルコールも含まれています。
タバコやアルコールは、一般的には嗜好品とも呼ばれ、生活必需品の正反対です。もっと突っ込むと、ネスレのコーヒーもコカ・コーラも嗜好品です。日本ならパチンコも入りそうな勢いです(笑)
また、小売店は、日用品や生鮮食品を売るような企業は生活必需品、買い回り品を売るホームセンターなどは一般消費財に分類されています。境目は非常にあいまいです。
株式投資における生活必需品とは、生活の中で日々継続的に、不況であっても消費されるものという意味です。これらの企業は、不況にめっぽう強いです。景気が悪くても、コカ・コーラは売れます。つまり、どんな状況でも需要がある消費財という意味で使っています。
逆に、本来生活必需品かと思われている電化製品や自動車は、不況の時に買い控えが起きるので一般消費財セクターになっていますし、電気ガスなども別のセクターです。
株式投資における生活必需品とは、一般的に考えられている生活必需品とは全く別です。言葉に惑わされないようにしましょう。