ウォルト・ディズニー(DIS)分析

 

※とある事情で固有名詞を極力使わないようにしているので、読みずらい場合がございます。頭の中であのパレード音楽を流しながら読むと理解しやすいと思います。

シーゲル二郎です。

今回は、ウォルト・ディズニー(DIS)を分析していきます。

説明するのも無駄なくらい有名な世界的メディアコングロマリットです。

 

連続増配…6年

S&P格付…A

採用インデックス
・NYダウ
・S&P500

 

メディア業界で圧倒的覇者の超有名企業です。一番有名なキャラクターは、黒い鼠です。 ハハッ

他にも、蜂蜜好きな黄色い熊とか、ハンバーガー売るピエロと混同しがちなアヒルが有名です。

日本ではテーマパーク事業が有名で、ディズニーランド、ディズニーシーはみんなが知っている夢のテーマパークです。

ちなみにシーゲル二郎は、一度も行ったことがないです(泣)

そのため、記事の大部分が想像ですのでご了承ください。

日本のランドやシーは、直営店ではありません。株式会社オリエンタルランドがライセンス契約を結んで運営しています。同社の株式を保有すると株主優待(笑)がもらえるため、非常に人気が高い銘柄となっています。

遊園地なので、子供はもちろん、いい歳こいた大人まで夢中になるまさに夢の国となっております。夢の中なので、財布の紐もないに等しく、物価水準も夢のように高いことで有名です。

 

世界的有名企業ですが、実態は売上の8割近くが米国の内需企業です。2016年には上海ディズニーランドを開園するなど、海外展開にも積極的なようですが、このザマです。ディズニーの本業はテーマパークではありません。

 

我々が想像するテーマパーク事業は、ウォルト・ディズニー本社の4分の1に過ぎません。多くは、メディア部門となっています。

メディアの多くはケーブルテレビなどの有料テレビチャンネルです。日本でいうスカパーみたいな感じです。

アメリカでは、無料で見ることができるテレビ番組が少なく、別途有料チャンネルに加入していることが多いです。そこで幅を利かしているのディズニーというわけです。主な保有番組は、次の通りです。

 

・ディズニーチャンネル…そのまんま。

・ネットABC…ニュース番組などが中心。

・ESPN…米国最大のスポーツチャンネル。NBAバスケットボール、MBAメジャーリーグ、ウィンブルドンなど有名どころの放送権を持っている。

 

ディズニーランドはテーマパークの企業ではなく、テレビ局といったほうが正しいかもしれません。同じくケーブルテレビでの競合相手は、コムキャスト(CMCS)などがいます。USJの完全子会社化を発表しており、総合メディア企業同士の対決になりそうです。

しかし、ケーブルテレビ全体の契約数が減少傾向にあります。理由は、ネットフリックスやHuluなどのオンライン配信サービスへ顧客が流れてしまっているからです。これらのサービスは、月額1,000円もかからないですが、アメリカではケーブルテレビを複数契約すると、月額10,000円を超えることも珍しくないようです。

そのため、ケーブルテレビを解約してネットTVを契約するパターンが増えているようです。ディズニーの稼ぎ頭でもあるため、今後の舵取りに注目してかなければなりません。

また、スタジオ部門もそこそこの割合を誇っています。こちらは映画が中心の部門です。ライオンキングとかもここに入るのかと思います。最近では何でも凍らせる女王が主人公の映画がありのままに大ヒットしましたね。また、多数の制作会社を傘下に持っており、どれも一流どころばかりです。

 

・ピクサー社…アップルを追放されたジョブズが発展させた会社です。最初のヒットは「おもちゃ物語」です(しゃべるポテトが名脇役)。他にも、熱帯魚が戦わない話とか、車がしゃべるやつとかが有名です。最終的にディズニーに破格の条件で買収させたことは有名です。
???「ディズニーを乗っ取ることだってできる。そう、iPhoneならね。」

・マーベル社…アメコミで超有名。糸をまき散らす雲男とか、盾で攻撃するヒーローが有名。

・ルーカスフィルム社…銀河レベルで戦う戦争の話で有名。逆に言えばそれしかない。

 

 

独占禁止法が適用されそうなくらい有名どころをキープしています。おもちゃ物語はシーゲル二郎も何度見たか覚えていません。

ウォルト・ディズニーの実態は、テレビや映画の会社がついでにテーマパークを運営しているような感じです。

 

売上は右肩上がりで美しいです。2009年は不況のため多少へこんでいます。テーマパーク事業は大きく減収でしたが、メディア部門はそれほどでもなかったようです。不況だからといってテレビを見なくなるわけではないですね。

 

営業CFマージンは20%を超えており、高収益です。テーマパーク事業では多額の土地や建物が必要なため、投資CFは多少発生しているようです。

それを踏まえても高収益で、右肩上がりで成長中です。

 

2012年からの増配率は素晴らしいです。配当性向は低めですが、残りの多くも自社株買いに使われており、株主還元は十分です。

 

退屈な横ばいで美しいです。自己資本比率は50%を超えており、固定資産が多いことを踏まえても十分な水準です。

 

 

現時点情報(2017/9/13)

株価…97.9ドル
予想PER…16.67倍
配当利回り…1.66%
連続増配…6年

PERは17倍弱と今後の成長予想を考えるとかなり割安に見えます。配当利回りはあまり高くありませんが、増配率が高いので問題ないでしょう。

 

ディズニーブランドでボロ儲けしているのかと思いましたが、意外とそんなでもない印象です。

メインはテレビ関係なので、そもそものイメージが間違っているのかもしれません。ボッタくりのテーマパーク事業も、設備投資が多くかかるので儲けもそこそこです。

売上の多くが米国なのにも驚かされました。イメージだけで考えるのは危険ですね。テーマパークはあくまで片手間で宣伝のためにやっているに過ぎないようです。

ブランド力や成長予想の割には株価は割安で放置されています。やはりネットフリックス(NFLX)率いるオンライン軍団に喰われる懸念が大きいのかと思います。料金的な差が大きいので、不況になるほど不利になる部分もありそうです。

事業内容自体は魅力的ですが、やはり米国が中心のローカル企業であるところが不満です。(ディズニーをローカル企業だと思っているのはシーゲル二郎だけだと思いますが)

典型的な娯楽企業なうえに、個人投資家から人気が高いので、長期投資では慎重になりたいですね。夢の国への投資が夢のリターンにつながるかは未知数です。

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