【成長株株ETF】バンガード・米国グロース(VUG)とSPDRグロース株式(SPYG)を比較してみた
つみたて次郎です。
米国グロース株に投資できる低コストな海外ETFとして、次の2商品があります。
・バンガード・米国グロース(VUG)
・SPDR ポートフォリオS&P 500 グロース株式(SPYG)
それぞれ米国大型株を中心に、成長株を機械的に抽出していく内容になっています。
類似点も多いので、今回はこの2つを比較していきたいと思います。
各指標の比較
VUG vs SPYG(2018/7/26現在)
| VUG | SPYG | |
| 信託報酬 | 0.06% | 0.04% |
| 銘柄数 | 306 | 296 |
| PER | 22.30倍 | 20.67倍 |
| PBR | 4.97倍 | 4.96倍 |
| 配当利回り | 1.18% | 1.35% |
| 売買回転率 | 8% | 20% |
SPYGのほうが信託報酬が低く、全体的には若干割安になっています。
連動指数について
連動指数は以下の様になっています。
VUG…CRSP USラージキャップ・グロース・インデックス
SPYG…S&P 500グロース指数
指標は違いますが、PERやPBRなどをもとに米国大型グロース株を抽出し、時価総額に応じた比率で保有するという共通点があるため、実質的な投資先もかなり重複しています。
採用銘柄について
S&P500の時価総額上位20社のうち、どの銘柄が採用されているかを調べてみます。
VUG vs SPYG(2018/7/26現在)
| 企業名 | VUG | SPYG |
| アップル | 〇 | 〇 |
| マイクロソフト | × | 〇 |
| アマゾン | 〇 | 〇 |
| フェイスブック | 〇 | 〇 |
| バークシャー・ハサウェイ | × | × |
| JPモルガン・チェース | × | × |
| アルファベット | 〇 | 〇 |
| エクソンモービル | × | × |
| ジョンソン&ジョンソン | × | × |
| バンク・オブ・アメリカ | × | × |
| ビザ | 〇 | 〇 |
| ウェルズ・ファーゴ | × | × |
| ユナイテッド・ヘルス | × | 〇 |
| インテル | × | × |
| ホームデポ | 〇 | 〇 |
| シェブロン | × | × |
| AT&T | × | × |
| ファイザー | × | × |
| ベライゾン | × | × |
| シスコ | × | × |
最大の相違点は、マイクロソフト(MSFT)が採用されているかどうかです。
MSFTはFAAMGに数えられる人気銘柄で、どちらかといえばグロース株的な扱いを受けることが多いですが、VUGにおいては不採用になっています。
その他では、ユナイテッド・ヘルス(UTH)の採用についても違いがありました。
セクター比率
各セクター比率は次のようになっています。
VUG vs SPYG(2018/7/26現在)
| セクター | VUG | SPYG |
| 情報技術 | 31.46% | 36.93% |
| 一般消費財 | 19.56% | 15.43% |
| ヘルスケア | 11.62% | 16.75% |
| 資本財 | 10.66% | 10.86% |
| 金融 | 8.98% | 9.83% |
| 生活必需品 | 5.07% | 4.49% |
| 不動産 | 3.96% | 1.89% |
| エネルギー | 3.96% | 0.30% |
| 電気通信 | 2.63% | 1.65% |
| 素材 | 2.10% | 1.20% |
| 公共事業 | 0.00% | 0.67% |
どちらも構成比率トップは情報技術セクターです。
SPYGではマイクロソフト(MSFT)が6.45%組み込まれており構成比率2位ですが、VUGでは組み込まれていません。
情報技術セクターの差は、ほとんどMSFTの有無で説明がつきそうです。
全体的な傾向は似ており、それぞれ情報技術・ヘルスケア・一般消費財がトップ3を占めています。
また、S&P500と比較すると、相対的に金融セクターをアンダーウェイトしています。
過去長期チャート
過去10年チャートを比較してみます。

過去10年では、VUGよりSPYGのほうが若干良いリターンになっています。
超過リターンのほとんどは、成績の良かったマイクロソフト(MSFT)の有無でほとんど説明できそうです。
どちらS&P500をアウトパフォームしています。
まとめ
内容が非常に似ており、なかなか悩ましい選択肢となります。
信託報酬では、SPYGに分があります。
ただし総資産額は、VUGは約368億ドル・SPYGは約35億ドルと10倍以上の差があります。
全体的な傾向としては、SPYVのほうがよりグロース株に特化している印象があります。
そして選ぶ際のポイントになるのは、やはりマイクロソフトの有無ですね。時価総額でも上位を占める銘柄なので、長期的には小さくない差になりそうです。
とはいえ、マイクロソフトはバリュー株とグロース株を行ったり来たりしているイメージが強く、今後VUGに採用される可能性もかなり高いと思います。
かなり似ているので好みの差になりそうですが、信託報酬と総資産額を除けばほぼ互角ともいえる優良ETFといえますね。
![]()
![]()
![]()
ブログ村ランキング
グロース次郎
VUG,やSPYGの記事が出ないかなと楽しみにしていたのでうれしかったです
良かったら次はVOOGも入れてくれるとより充実するかと
むかしからこちらのブログのファンですよ
がんばってね♪
いつも応援ありがとうございます!
お役に立てたのであればよかったです。
VOOGは連動指数がSPYGと同じなので今回はノータッチでしたが、ゆくゆくはVOOGやVOOVなども記事にしていきたいと思います。
VUGとSPYGの比較の記事ですよね?
本文中にVTV,SPYVが数箇所でてきますが誤記でしょうか?
本当ですね(泣)
ご指摘ありがとうございます。修正しました。