つみたてNISAとコインチェックNEM盗難事件

つみたて次郎です。

仮想通貨関連で、非常に残念なニュースがありました。

仮想通貨取引所「コインチェック」から、約580億円相当の仮想通貨「NEM」が不正に盗難されてしまったようです。

出川哲郎氏を起用したCMを流しているので、名前だけ知っている人も多いかと思います。

2014年には、「マウント・ゴックス」が約465億円のビットコインを流出させてしまったことが問題になりましたが、それ以上の被害規模となっています。

セキュリティ対策の問題も指摘されており、今後もしばらく余韻が続きそうです。

最大の問題は、コインチェックの事業規模から考えると、580億円は到底賠償できない金額であるということです。

また、銀行預金における預金保護や、証券口座における信託保全のような制度はなく、現状だと泣き寝入りの可能性も視野に入っています。

また、仮想通貨では莫大な利益を上げていた人も多いため、今回の盗難により税金が支払えない人が多数出ることになります。

税金に関する支払い義務は自己破産で踏み倒しできないため、巨額の負債を抱えることになります。

いずれにせよ、コインチェックとNEM保有者の検討を祈るばかりです。

※同日追記…既にコインチェックより補償方針が出されていました。

外部リンク「コインチェック(Coincheck)

つみたて次郎が一番懸念しているのは、この事件がきっかけで、仮想通貨クラスタが投資の世界から足を洗ってしまわないかという点です。

そもそも仮想通貨を投資と認めない層もいますが、JPYを他の形に変えて利益を上げている人がいる以上、同じ投資の仲間には違いないと思っています。

仮想通貨、株式、不動産、FX、みんな仲間です。

今回のNEM盗難事件は、ただでさえ希少な日本人投資クラスタの数を大きく減少させることになるでしょう。

特に仮想通貨で爆益を上げた人は、おのずとその他の資産運用にも興味を持つはずなので、株式や投資信託へ注目する人も増えるはずでした。

しかし今回の事件では、爆益どころか爆損した人が大量に誕生することになるだけでなく、投資=危険という考える人が増えてしまいます。

日本人の投資嫌いにさらに拍車がかかるのは、投資クラスタの一人として非常に残念です。

当ブログでも頻繁に取り上げているつみたてNISA制度は、ちょうど今月よりスタートしましたが、最悪のタイミングとなってしまいそうです。

特につみたて次郎は名前の通り、つみたてNISAを激オシしていますし、解説サイトまで運営しています。

姉妹サイト「つみたてNISAとは?

今回の事件は、日本の投資普及における大きな足枷になってしまいそうです。

仮想通貨は危険だ→つみたてNISAで手堅く運用!という流れに持っていければ理想的ですが、どうせ銀行預金やタンス預金にたどり着いてしまうのがオチです。

そもそも仮想通貨で破綻してしまった人は投資資金自体ありませんので、その意味でも絶望的です。

仮想通貨で損失を被るのは自己責任とはいえ、少しでも多くの人が救済されることを願っています。

※同日追記…既にコインチェックより補償方針が出されていました。

外部リンク「コインチェック(Coincheck)

まだまだ問題はありそうですが、最悪の事態は回避できて他人事ながらほっとしました。

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