Tロウ・プライス・グループ(TROW)分析
シーゲル二郎です。
今回はTロウ・プライス・グループ(TROW)を分析していきます。
資産運用のアドバイザー業務を中心とした企業です。読み方はタロウではありません。
連続増配…30年
S&P格付…不明
採用インデックス
・米国配当貴族指数
・S&P500
グロース株投資の先駆者であるトーマス・ロウ・プライス Jrが設立した会社みたいです。個人投資家、機関投資家問わず幅広い顧客に投資に関するアドバイスや、確定拠出年金の管理などをしているようで、業務内容は広いです。
データはありませんでしたが、米国内のみならず世界16カ国に拠点があり、多国籍展開しているようです。(米国内がほとんどだと思いますが。)
アクティブ運用に定評があるみたいですよ(適当)
利益率は高く、ボロ儲けです。金融セクターにもかかわらず、リーマンショック時もダメージは少なく、緩やかに右肩上がりで成長しています。今後の予想も、わずかですが増収増益が期待されており、美しいです。
2016年は間違いではありません。なぜキャッシュフローが激減しているかはわかりません。今年の決算は12月なのでまだ出ていませんが、2017年の決算もこんな感じになりそうです。原因を調べてみましたが、シーゲル二郎のポンコツ頭ではわかりませんでした。
営業CFマージンは、直近を除けば35%近くになることもあり、超高収益です。
9/18追記 CF激減の理由について分かりやすく説明してくれているブログがありました。記事下のコメントページを見てください。
利益のほうは全く問題なく右肩上がりです。配当性向も低く、非常に美しいです。
自己資本比率がおかしいことになっています。金融セクターはお金を預かり負債を増やしてナンボなので、一般的に自己資本比率は低くなりますが、TROWでは直近でも80%以上と異常に高いです。
資産を預かって運用するというよりは、資産運用そのもののアドバイスがメインなのでしょうか。
現時点情報(2017/8/28)
株価…83.90ドル
配当利回り…2.72%
PER…14.4倍
連続増配…30年
連続増配年数は30年と短め?です。日本がバブル狂いの頃からしか連続増配していません。(褒めてます)
金融セクターなので、あまり期待はしていませんでしたが、リーマンショックで凹みが少なく、高い利益率、高い自己資本比率と素晴らしい企業でした。PERも14.4と金融セクターらしく割安です。
しかし、直近のキャッシュフローが激減しているのが気になります。純利益予想は問題なく増益なので、一時的なものかと思いますが、非常にモヤモヤします。
それを除けば、非常に優秀な企業で、期待していなかっただけにビックリポンでした。金融セクターでは、特に銘柄ごとの分析が大切なのかもしれません。
金融セクターの毛嫌いもほどほどにします。
シーゲル二郎、猛省・・・・!
米国会社四季報のデータだと、2016年のフリーCFは1375(百万$)となっていました。
シーゲル二郎さんの仰っている通り、モーニングスター等のデータでは激減しています。
一体どちらが正しいんでしょうね?
はじめまして、シーゲル次郎様と同様に米国株やインデックスファンドで資産運用をしているkisho(きしょう)ともうします。
ティー・ロウ・プライス・グループの2016年度決算の、異常に少ない営業キャッシュフローについて、私も疑問を持っておりました。
米国証券取引委員会(SEC)のウェブサイト http://www.sec.gov でティー・ロウ・プライス・グループのForm-10K(日本でいう有価証券報告書です)を調べていたところ、その疑問に対する答えを見つけ、その答えを自分のブログの記事にしましたので、参考にしていただければ幸いです。
https://kishoinvestment.blogspot.jp/
米国株投資という有意義なことに取り組む者同士、教え合うことが多くあると思うので、今後よろしくお願いします。
有益な情報ありがとうございます。非常にわかりやすかったです。