シーゲル二郎が金融セクターに投資をしたくない理由
シーゲル二郎です。
金融セクターとは、銀行、保険、投資会社などの業種が含まれている企業群の区分けです。金融セクターは、一般的に好況に強く、不況に弱いとされています。
また、2008年に起きたリーマンショックでは、とてつもないダメージを受けています。シーゲル二郎が投資したくない理由は、主に2つあります。
まず1つ目に、金融セクター自体が長期投資向きではないことです。金融セクターの中でも堅実経営といわれ、世界一の投資家ウォーレン・バフェット氏のお気に入りのウェルズ・ファーゴですら、安定したフリーキャッシュフローを得られず、連続増配もままなりません。
長期投資に金融セクターを勧める本は見たことがありません。不況時に仕込んで好況時に売るような銘柄群です。
2つ目に、シーゲル二郎は投資をしているからです。これは、株式、債券、商品などにかかわらず、すべての投資家に言えることですが、投資家はすでに金融に対するリスクを負っています。市場の金利や政策に、虎の子の投資資金が左右されています。
金融セクター群は、金融危機があったときに真っ先に下落していくので、市場混乱&株価下落のダブルでダメージを受けます。
前回シーゲル二郎は、日本株に投資しないという記事を書きましたが、金融セクターに投資したくない理由も、同じく二重のリスクを負いたくないからです。
そのそも現在の金融システムは、複雑でいびつであり、リーマンショック以上のとんでもない出来事が我々の生きている間に起きないとも限りません。シーゲル二郎が欲しいのは、多国籍企業の圧倒的なブランド力や技術力であり、金を転がして稼ぐ集団の頭脳が欲しいわけではありません。
また、タイトルでお気づきの方もいるかもしれませんが、日本株の時と違って「投資しない」ではなく「投資したくない」になっています。シーゲル二郎は、NYダウと米国配当貴族指数の投資信託を保有しており、投資したくない金融セクターが紛れていますが、インデックスに任せる以上仕方がありません。(ゴールドマンサックスとかGSとか金男とか)