東証が1日停止した件について

つみたて次郎です。

先日10月1日(木)、東京証券取引所がシステム障害により終日取引停止という前代未聞の事件が発生しました。

外部リンク…東証、障害に伴い全銘柄の売買停止 復旧は未定

同日、東証による会見が行われました。

 

 

東証と富士通が共同開発したArrowhead(アローヘッド)という株式売買システムのバックアップに不備があったのが主な原因とされています。

当初はサイバー攻撃によるものという予想も出ていましたがその可能性は低く、システム保守管理の問題だったのでとりあえず一安心(?)ですね。

また、経営陣(特にCIOの横山氏)の説明が非常に分かりやすく、むしろ東証の株(比喩)が上がった感すらあります(笑)

つみ次郎もITに関してはITパスポート(〇ソ資格)を持っているだけの素人ですが、それでもなんとなく理解できるような内容でした。

何より責任を富士通に押し付けることなく、東証の責任であることを明言しているのが漢♂ですね。

会見より一部文字起こしします。

 

共同通信 ヒラカワ氏「責任の所在については、富士通さんと協議をされていて行くという事になるのか、というのと、(以下略)」

東京証券取引所 宮原社長「責任の所在の件につきましては私の方から答えさせていただきますけど、あくまでも富士通さんは機器を納入しているベンダーさんですので、市場運営者としての責任については私共に全面的にあるというふうに考えております。」

出典「YouTube(【LIVE】システム障害 「終日取引停止」東証社長会見22:23~23:00)

 

事件直後の会見でここまではっきり言えるのは素晴らしいですね。今後の対応に期待したいところです。

逆に記者側の質問が似たような内容の繰り返しで、マスコミの株(比喩)は下がった感があります(辛)

 

 

株価への影響

10月1日(木)は取引停止になってしまいましたが、10月2日(金)は無事復旧し取引できるようになりました。

株価下落の懸念もありましたが、前日比(前々日比?)はマイナス1%という小幅な値動きで収まりました。

 

※TOPIX(東証株価指数)のチャートです。

 

取引停止で一番ダメージを受けたのは、投資家ではなく取引手数料を得ている証券会社かもしれません(辛)

 

 

投信への影響

東証で取引されている日本株だけではなく、投資信託に関しても一部影響がでました。

 

 

確かに株式が売買できない状況では、それらを組み込む投信の売買もうまくできないですからね。

また、10月1日はちょうど楽天カード決済の積立日でしたので、国内株が2割以上の投信を設定していた人は無事積立されたか心配ですね…。

ちなみにつみ次郎が積立設定しているNYダウ・トリプル・レバレッジ(米国株100%)は無事積立されてました(ドヤ顔)

 

 

ADRやETFへの影響

上記の投信売買一部停止を見て思ったのは、日本株に連動するADRやETFにも影響が出るのではないか?という推測です。

 

 

それぞれ代表銘柄について出来高を調べてみました。

ADR代表はトヨタ自動車のADRであるTMです。

 

 

特別出来高に影響は出ていませんね。その他主要ADR銘柄もチェックしましたがほとんど関係なさそうです。

次に、ETF代表はiシェアーズ MSCI ジャパン ETF(EWJです。

 

 

こちらも特に影響はないように見えます。

ADRもETFも、少なくとも1日東証が停止になるぐらいでは特に影響なさそうですね。

 

 

長期投資家なら対岸の火事

かのウォーレン・バフェット氏は「今後10年株式市場が閉鎖しても喜んで持ち続けられる株を買え」という名言を残しているように、長期保有前提なら1日市場が停止したくらいで狼狽えている場合ではありません。

というバフェット氏本人は10年たたずに売りまくってるけど

こうしたアクシデントでも余裕をもってネタに出来るのが長期投資家の特権といえるでしょう(白目)

ただし、公正・公平な株式取引が成立してこそ正しい株価が導き出されリターンに繋がるという視点を考えれば、取引所のシステム障害というのはその根底を揺るがしかねませんので、しっかり対応してもらいたいところです(東証に限らず)

 

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