【書評】もみあげ流 米国株投資講座
つみたて次郎です。
もみあげ氏著『もみあげ流 米国株投資講座』のキンドル版が大幅セール中だったので買ってみました。
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通常価格1,738円のところ、2021年1月3日まで521円となっています。
もみあげ氏はもみあげの米国株投資を運営しており、ここ数年で急激に知名度を上げている投資ブロガーです。
つみ次郎のイメージですが、米国株ブロガーという括りでは3強に入るレベルではないでしょうか?(多分)
アメリカ駐在員というだけあって、特に米国内のタイムリーな情報に関する発信が多いですね。
そんなわけでさっそく読んでみましたので、感想を述べていきたいと思います。
第1章~第4章は基本的内容
本書の前半は投資する意味や目的・米国株やインデックス投資といった初歩的な内容について触れられています。
特に第3章「投資の目標とテーマの設定」という部分では細かい投資戦略以前の人生プランにどう投資を落とし込むかという視点で語られているため、最初に投資に関する全体像を掴みやすいような説明順序になっているのは好印象です。
この部分に関しては完全に投資初心者向けとなっているため、つみ次郎のように多少投資の知識がある人にとっては退屈かもしれません。
5章以降は具体的な投資銘柄・投資戦略
5章以降では打って変わって超具体的な投資の話になります。
まずは定番のGAFAMの話から始まります。これは米国株本だとほぼ必ず触れられている話題ではありますが、その掘り下げ方が尋常ではありません(笑)
特に「GAFAMの中からもし1社選ぶなら」という部分はもみあげ氏の投資哲学を知ることができて読みごたえがありました。
NASDAQ100指数連動するQQQについても紹介されており、なんと丸々章1つを使っているレベルで深く考察されています(笑)
QQQに対する強気な姿勢が読み取れます。
また、その後には高配当株・連続増配株といった性質の異なる投資戦略についても触れられています。
全体としてはGAFAM等のハイテク寄りの内容ではありますが、それ以外の投資戦略についてもメリット・デメリットが提示されておりバランスの良い内容となっています。
最終の第11章ではもみあげ氏自身のポートフォリオにも触れられています。
成長株を中心に、他の戦略も少しずつ組み込んだハイブリット投資となっています。
中身は全然違いますが、ポートフォリオの組み立て方としてはシーゲル教授のリターン補完戦略に似ていますね。
付録ファイルについて
巻末には付録ファイルにアクセスするためのURLとパスワードが記載されています。
本編の内容を補完するものや時事ネタなどが詰め込まれていますが、全49ページというボリュームもあるため必見です。
こちらも本編のように前半部分は初心者向け・後半部分はややニッチな内容とハッキリ別れているため、第1章~4章まで読んだ後に付録ファイルにも一度目を通すと必要な情報をうまくまとめられそうです。
もみあげ流まとめ
「米国株投資講座」というタイトル通り初歩的な内容には一通り触れていますが、他の米国株本と比較すると個別銘柄にスポットを当てた解説が多いのが特徴だと思いました。
特にGAFAMやQQQといったよく見かける銘柄やETFについて深く掘り下げているのは好印象です。
他の銘柄でも全体的に他社競合との兼ね合いという面で解説されている部分が多く、成長株の勢力図(?)的なものに疎いつみ次郎も勉強になりました(笑)
その一方で、タイトルや目次からある程度推測はできていましたが、個人投資家本の醍醐味ともいえるもみあげ氏本人に関するページが少なかったのは少し残念でした。
企業分析的な記事が多いため、個別株に投資したいけど具体的な候補のイメージが湧かないという人に向いている本かもしれません。
冒頭でも紹介しましたが2021年1月3日まで521円と割引セール中ですので、年末年始のお供としてぜひ手を取ってみてはいかがでしょうか?(電子版だから手に取れないけど笑)
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