インデックスファンドにおけるサウジアラムコの構成比率は〇%

つみたて次郎です。

突然ですが、サウジアラビアン・オイル・カンパニーという企業はご存じでしょうか?

サウジアラムコとも呼ばれ、むしろこちらが一般的な呼称だと思います。

2019年12月、サウジアラビア株式市場に上場した石油企業であり、時価総額は2兆ドルに迫りあのアップル(AAPL)を優に超える超巨大株式会社です。

しかし、つみ次郎が所属しているインデックス界隈や米株界隈ではあまり話題になっていない印象です(辛)

そんなサウジアラムコですが、MSCIやFTSEといった指数に組み込まれているため、新興国株ファンドや全世界株ファンドを保有している人は、間接的に保有している可能性があります。

今回は、インデックスファンドにおけるサウジアラムコの構成比率について考えてみたいと思います。

 

MSCIエマージング指数の場合

新興国株式インデックス指数としてメジャーな物の1つに、MSCIエマージング・マーケット・インデックス指数があります。

投資信託ではeMAXIS Slim 新興国株式インデックスや<購入・換金手数料なし>ニッセイ・外国株式インデックス・ファンド、海外ETFではiシェアーズ MSCI エマージング・マーケット(EEM)などがベンチマークとして採用しています。

iシェアーズシリーズが銘柄集計するのに都合がよいので、EEMのデータを集計してみました。

2020年3月4日時点での数値です。

 

・サウジアラビアの構成比率…2.44%(33銘柄)
・サウジアラムコの構成比率…0.17%

 

新興国株式インデックスの中でも、サウジアラムコの比率は0.17%とまだまだ少ないです。

サウジアラビア内での構成比率を計算すると0.17÷2.44≒7.0%となりますが、先日紹介したiシェアーズ・MSCIサウジアラビア(KSA)では同日で5.66%の構成比率でしたので、それよりは若干多いですね。

単に運用上のズレなのかは分かりませんが、そこまで大きな差ではないのであまり気にしなくてよさそうです。

ちなみに構成比率トップ企業は中国企業であるアリババ(6.27%)ですので、その差は歴然です(辛)

 

FTSEエマージングの場合

同じく新興国株式インデックス指数としては、FTSEエマージング・オールキャップ・インデックス指数も有名です。

投資信託だと楽天・新興国株式インデックス・ファンドSBI・新興国株式インデックス・ファンド、海外ETFだとバンガード・FTSE・エマージング・マーケッツ(VWO)などがベンチマークとして採用しています。

VWOの直近データ(2020年1月31日時点)によると、サウジアラムコの構成比率は0.144%となっています。

時期がちょっとズレていますが、MSCIと大体同じくらいですね。

 

MSCIオールカントリーの場合

全世界株式インデックス指数としてはMSCIオールカントリー・ワールド・インデックス指数がメジャーですね。

投資信託だとeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)たわらノーロード全世界株式、海外ETFだとiシェアーズ MSCI ACWI(ACWI)などがベンチマークに採用しています。

こちらはACWIのデータで集計してみます(2020年3月4日時点)

 

サウジアラビアの構成比率…0.28%(25銘柄)
・サウジアラムコの構成比率…0.00%

 

・・・チーン(ショックを受ける)

SAUDI ARABIAN OILという文字をずっと探してましたが、見つけることはできませんでした(誇張)

ちなみにサウジアラビア株ETFで構成比率トップであるアルラジ銀行ですらわずか0.03%にしかなりません。

仮にサウジアラムコ株が採用されていたとしても、その構成比率は0.02%程度にとどまるでしょう。

 

FTSEグローバルの場合

全世界株式インデックス指数としてもう1つ有名なのがFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス指数です。

投資信託だと楽天・全世界株式インデックス・ファンドSBI・全世界株式インデックス・ファンド、海外ETFだとバンガード・トータル・ワールド・ストック(VT)などがベンチマークとして採用しています。

VTの直近データ(2020年1月31日時点)によると、サウジアラムコの構成比率は0.015%となっています。

ほんのわずかではありますが含まれてはいますね(安堵)

 

サウジアラビア構成比率まとめ

ここまでのデータをまとめてみます。

 

〇サウジアラムコの構成比率
・EEM(新興国株)…0.17%
・VWO(新興国株)…0.144%
・WCWI(全世界株)…0.00%
・VT(全世界株)…0.015%

 

新興国株ファンドでも0.2%足らずですし、全世界株ファンドにおいてはほぼ含まれていないようなものですね(辛)

ただ、世界最大の株式会社であることは間違いありませんので、浮動株比率の上昇で急激に構成比率が高まる可能性は十分考えられると思います。

仮に浮動株比率が100%になれば、全世界株ファンドに占める割合は5%くらいになるはずです(無理ゲー)

まぁサウジアラビア含め、新興国株式市場の発展に伴い浮動株比率が上昇するという流れが起きれば、インデックスファンドにもたらす影響もだんだん大きくなってくるかもしれませんね。

 

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直近では反発しているので、今後に期待したいところです(棒)

 

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