景気敏感な収入は積立投資に向いていない?
つみたて次郎です。
つみたて次郎含め、資産形成中の投資家のほとんどは労働収入を頼りに入金投資を行っていると思います。
そしてサラリーマンであれば、給料の増減は比較的緩やかなため、余剰資金を投資に回していくと自然にドルコスト平均法のような積立投資を行うようになっていきます。
しかし多くの収入は、景気と密接に関係してます。
自営業者はもちろん、雇われのサラリーマンであっても不況になれば減給やボーナスカットになったり、最悪の場合クビになってしまう可能性もあります。
そのような状況では入金できる額が減ったり、逆に投資資産を取り崩さなければならないかもしれません。
そして不況の時は株式会社が真っ先にダメージを食らうので、基本的に株価も下落していることが多いです。
定額で積立を行うドルコスト平均法では、投資対象が下落した時に多く株数を仕込むことができるというメリットがありますが、「どんな時でも同額を入金できる」という前提がなければ成立しません。
せっかく株価が安くなっているときに投資額が減ってしまうのは、その真逆の行動をしていることになります。
これを防ぐためには、どんな大不況でも揺るがないキャッシュフローを維持する必要があります。
具体的には、公務員やインフラのような不況に強い職種についている人が強みを持っているといえます。
逆に景気に左右されやすい収入源というのは、積立投資に向いていないといえます。
つみたて次郎は当ブログから得た収入を投資に充てていますが、ブログ収入というのは株価と極めて連動性が高いです。
実体経済が不況になれば、インターネット広告主の羽振りも悪くなるため、単純に広告単価が減ります。
景気が悪い時は大抵株価も下落するため、株式投資や投資信託などに興味を持つ人が減り、単純にアクセス数の減少につながります。(暴落直後は逆に増えそうですが)
アクセスの減少×広告単価の減少というダブルでダメージを食らってしまう可能性があり、安定した入金力とは程遠い存在です。
逆に言えば、景気や株式市場と相関しない、あるいは逆相関するような収入源は、積立投資をするための理想的なキャッシュフローになります。(思いつきませんが)
では、ブログ収入のような安定しない資金は即投資に充てず、一定額を入金できるように一部を保留しながらドルコスト積立を行うべきでしょうか?
もちろん個人によっては状況は違うため一概には言えませんが、つみたて次郎は基本的にやるべきではないと考えています。
手元資金を用意しつつ一定額を積立していくのは、まさに正統派のドルコスト平均法に基づく投資法です。
しかしドルコスト平均法自体は気休めに過ぎませんので、積極的に活用する必要はありません。
積立投資というのは、紐解いていけば一括投資の繰り返しです。
つみたて次郎の場合、余剰資金は即投資しているので結果的には積立投資になっていますが、その本質は常に適正なポートフォリオの維持に努めているにすぎません。
例えば突然宝くじで1億円当選したとしても、理論上は一括投資しても問題ないはずです。(リスク許容度にあった比率を保つという意味で、ハイリスク投資をしろという意味ではない)
もっとも、いきなり大きな額を動かすのは精神的負担が大きいからドルコスト平均法が人気になっているわけですけどね。
景気敏感な収入が積立投資に向いていないとしても、収入を自由自在にコントロールできない限り投資家がやるべき行動は変わりません。
結局のところ、「同じ総収入なら安定していたほうがいい」くらいの結論にしかなりません。
また、仮に安定していないとしても先取りしてもらえるのであれば有利になる可能性が高いです。
1年目と2年目に150万円ずつ入金するより、1年目に200万円・2年目に100万円入金のほうが期待値は高いですからね。
理想の入金元をまとめると次の通りです。
・金額が多いほどいい(当たり前)
・景気変動と無相関または逆相関
・低金利で前借できたら最高
そんな都合のいい収入源はありませんので、自分の手元にあるカードで戦いましょう。
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景気敏感次郎