【悲報】ロイヤル・ダッチ・シェル(RDS.B)が大幅減配

つみたて次郎です。

オイルメジャー企業であり、高配当株としても人気の高いロイヤル・ダッチ・シェル(RDS.B)が大幅減配を発表しました。

外部リンク…シェル、戦後初の減配-新型コロナに伴う原油安で1~3月は46%減益

第二次世界大戦後では初の減配ということで、同社にとっては歴史的な決断と言えるでしょう。

1~3ヶ月期における配当は1株当たり0.16ドルとなり、前期の0.47ドルに比べて-66%となります。

要するに配当が3分の1になってしまったということですね。

この発表を受け、株価も暴落しています。

 

 

現時点での配当利回りは約4%ほどになっており、減配後でもそれなりの水準ではあります。

 

 

ただし、3月には一時配当利回りが18%を超えるような状態でもあったので、そこから考えるとかなり物足りない状況であるとは言えます。

元々エネルギー株は高配当銘柄として評価されることが多いので、配当利回りというのは非常に重要です。

その中でもRDS.Bは、英国企業のADRであるため配当金に対する外国課税がゼロとなっており、その性格が特に強いといえます。

そのような事情がある中での大幅減配ですので、手放すホルダーもかなり多いような気がしますね…。

 

その他オイルメジャーとの兼ね合い

残念ながらRDS.Bは減配を発表しましたが、オイルメジャー企業としては米国企業であるエクソンモービル(XOM)シェブロン(CVX)、RDS.Bと同じく英国企業ADRのブリティッシュ・ペトロリアム(BP)など選択肢はよりどりみどりです。

それぞれ今期については配当維持を宣言しており、RDS.Bはそれらと違う道を選んだといえます。

外部リンク…Exxon posts first loss in 30 years on writedown, oil price plunge(REUTERS)

参考に、それぞれの配当利回りを載せておきます。

 

XOM…7.5%
CVX…5.6%
BP…10.6%
RDS.B…4.0%

 

久しぶりにチェックしたけどXOMかなりお買い得に見える…のは気のせいでしょうか?

仮に減配するとしても、この中で一番最後になりそうな気もしますし(XOM家宝説)

ただし大前提として、減配=ダメではないという視点が大切です。

今回減配を発表したRDS.Bはその分余裕をもって設備投資や買収が可能になり、その他オイルメジャーに対して大きなアドバンテージを得ることになります。

参考記事…連続増配は株主利益を損ねる

減配した分のマイナスを他で埋め合わせることができれば問題ないわけですからね。

まぁどちらにせよ、配当目当てで買った人にとっては迷惑な判断ではありますけどね(煽)

 

経済と原油価格の回復に期待

先日WTI先物価格がマイナス転落という歴史的な出来事がありましたが、現在は20ドルほどまで回復しています。

参考記事…【悲報】WTI原油先物がマイナス圏突入

それでもシェール企業はもちろん、オイルメジャー企業にとっても厳しい水準であり、このままではRDS.B以外も減配になってしまう事でしょう。

果たして今回の減配は、これから続く地獄の入り口なのか?それともRDS.Bの先走りに過ぎないのか?…原油の需要に全てがかかっています。

単に原油価格が暴落するだけなら経済の活性化に繋がりますが、今回の場合は経済が悪化→原油の需要がなくなり下落という嫌な流れですので、経済も原油価格も早急に復活してほしい所です。

 

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原油(の需要)壊れる~♂

 

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