農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド 分析
つみたて次郎です。
今回は、農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドを分析していきます。
米国株をテーマとしたアクティブファンドです。
先日発表されたファンドオブザイヤー2018において19位にランクインしています。
外部リンク…投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018
基本情報(2018/11/30現在)
項目 | データ |
ファンド名 | 農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド |
運用会社 | 農林中金全共済アセットマネジメント㈱ |
設定年月日 | 2017年7月5日 |
為替ヘッジ | なし |
信託報酬 | 0.972% |
純資産総額 | 約19億円 |
運用方法 | ファミリーファンド方式 |
投資対象 | 米国個別株 |
銘柄数 | 25銘柄 |
ベンチマーク | なし |
分配金 | 50円(設定来) |
米国株ファンドとして人気の高い楽天VTIの設定年月日は2017年9月29日ですから、それより2ヶ月ほど前に誕生していたことになります。
名前の通り厳選された個別株に投資されており、信託報酬の0.972%もアクティブファンドとしてはまずまずではないかと思います。
余談ですが、運用会社の農林中金全共済AMからは農林中金<パートナーズ>つみたてNISA米国株式 S&P500というインデックスファンドも出ています(信託報酬は0.486%)
ポートフォリオ内訳
直近の2018年11月30時点レポートによると、次のような保有銘柄及びセクター比率になっています。
出典「農林中金全共済アセットマネジメント」
上位銘柄群を見ると、資本財セクター企業が非常に多いですね。
その次に多いのは生活必需品セクターで、全体的に連続増配銘柄が多い印象です。
直近の2018年6月20日時点交付運用報告書では、全保有銘柄が記載されています。
出典「農林中金全共済アセットマネジメント」
同時期の保有銘柄をチェックしても大きな入れ替わりはなく、資本財・生活必需品セクターで全体の半分弱を占めています。
セクター比率や企業の重複含め、米国配当貴族指数と非常に似ています。
配当貴族は50銘柄で均等分散となっていますが、こちらは25銘柄で均等分散を意識しているような構成比率になっています。
全体的なコンセプトが配当貴族と瓜二つですね。
S&P500(配当込み)と比較
設定年月日の2018年7月~直近の約1年半におけるチャートをS&P500(円換算配当込み)と比較してみました。
出典「morningstar」
設定来ではS&P500に勝っており、アクティブファンドとしては及第点といえる成績です。
去年10月の暴落以降、連続増配銘柄のディフェンシブ性が発揮されています。
悪くない投信だが…
信託報酬0.972%は割高ですがコンセプトは非常に面白く、S&P500をアウトパフォームしているのも興味深いです。
ただこの内容と信託報酬であれば、米国配当貴族指数ファンドでいいかなという印象です。
ちなみにつみたてNISAでは対象外ですが、iDeCoならSBI証券で選択可能になっています。
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厳選次郎