【書評】寝ながら稼げるグ~タラ投資術【🐘】
つみたて次郎です。
たぱぞう氏著「寝ながら稼げるグ~タラ投資術」を読んだので感想文です。
40代で資産1億円! 寝ながら稼げるグータラ投資術~初心者でもできる、はじめての「米国株」投資 新品価格 |
我らが米株クラスタのトップといっても過言ではないたぱぞう氏の著書だぞう🐘(ごめんなさいごめんなさい)
タイトルには「寝ながら稼げる」「グ~タラ」といった、一般的な投資からイメージしないような言葉が使われており、タイトルも内容も初心者に向けだと感じました。
タイトルに稼げる+α(〇ったらかし・バ〇でも・ずぼ〇等)というのは投資本における鉄板なのかもしれません。
基本的な投資知識を網羅しているだけでなく、たぱぞう氏の投資哲学についても色濃く出ている部分がありますので、その点を中心に考察していきたいと思います。
日本株は米国株の5倍難しい?
一部引用します。
投資する国によって難易度が全く違ってくることは理解しておきたいところです。
私の感覚としては、日本株の難易度を10とすると、米国株は2くらいでしょうか。米国株のほうが、日本株の5倍くらいは儲けるのが簡単だと思います。
出典「寝ながら稼げるグータラ投資術」ITバブル崩壊やリーマン・ショックなどの経済危機を経ても、つねにアメリカは世界でもっともはやく株式市場が回復してきた国の1つであり、これまらのその流れは変わらないであろうという事です。
出典「寝ながら稼げるグータラ投資術」
本書全体として米国株に対して強気な論調になっています。
つみ次郎は日本株投資の経験がないので5倍ほどの難易度差があるかは分かりませんが、米国株>日本株になるというのは今後も含め続いていく傾向であると思っています。
途上国の法整備リスク
高い経済成長が見込まれる新興国への投資に消極的な理由として、以下の4つを上げています。
①法整備が不十分
②通貨の使い勝手が悪い
③人口減少国を含むETFがほとんど
④国別ETFは信託報酬が高い
このうち②④については絶対的なデメリットであるといえそうです。
②新興国株を保有した場合、配当金は現地通貨で受取ることになるため、再投資する場合に不都合という視点です。
これはたぱぞう氏自身がインドネシア株を保有していた時に実感していたようで、地味ながらも結構辛そうですね。
①③については、相対的なデメリットと言えます。
①法整備が不十分というのは、つみ次郎が新興国株を避ける大きな理由の1つでもあります。
株主の権利が正しく守られてこその投資リターンですからね(長期なら尚更)
③については、成長国というより成熟国寄りの国(台湾・韓国・タイ等)も結構含まれているため、人口減少や景気の停滞リスクがあるという考えです。
上記のデメリットを裏返したのが米国株であるといえそうですね。
法整備しっかり+便利なドル建て+人口増加もそこそこ+信託報酬激安
MSCIコクサイはおすすめできない?
国際分散派の投資家から絶大な人気を集めている指数と言えば、なんといってもMSCIコクサイです。
国内投信だとeMAXIS Slim 先進国株ファンド、<購入・換金手数料なし>ニッセイ・外国株式インデックスファンド、たわらノーロード先進国株式の3強状態ですね。
日本を除く先進国株全体をカバーする指数及びファンドとなっており、構成比率の半分以上は米国株が占めています。
これらの商品が人気というよりも、従来は低コストで投資するならMSCIコクサイ連動ファンドしか実質的な選択肢がなかったという風に本書では考察されています。
実際、米国株特化ファンドや日本や新興国も包括する全世界株ファンドなどもここ数年で台頭してきた感がありますからね。
たぱぞう氏の結論としては、わざわざパフォーマンスが悪いMSCIコクサイファンドにあえて今投資する必要はないとしています。
米国集中か?国際分散か?
たぱぞう氏の見解をまとめると、日本株は難易度の面から、新興国株は法整備や利便性の面から、米国外先進国株についてはパフォーマンスの面から消極的であり、その結果が米国株式への集中投資になったとつみ次郎は読み解きました。
つみ次郎も大筋では同じような理由で米国集中投資を行っていますので、共感できる点も多くありました。
また、本記事では比較的尖った結論になっている部分3つを紹介しましたが、全体的にはより基礎的で丸い内容がほとんどを占めていますので、初心者でも問題なく読めると思います。
また、たぱそう氏は本書だけでなく同時にもう1冊の本を出版するという偉業を成し遂げています。
2冊揃えると何かが起きるらしい🐘 pic.twitter.com/A8kuPr0qox
— つみたてんのう(FPの王) (@tsumitatejiro) October 20, 2019
もう片方についてはまだ全部読んでいませんが、グ~タラ本?はより初心者向けで、超楽ちん本?は少し踏み込んだ内容であると思いました。
グ~タラ本→超楽ちん本の順で読めばバッチリだと思います(宣伝)
超楽ちん本も後で感想文投稿するから楽しみに待っててほしいぞう🐘
おまけ
(Pって何の略やろ?)
出典「寝ながら稼げるグータラ投資術」
ブログ村ランキング
つみぞう🐘