第2のレバレッジ型バランスファンドが登場【ウルトラバランス】
つみたて次郎です。
面白い投資信託がいつの間にか登場していたので、サクッと紹介しています。
アストマックス投信投資顧問㈱より設定された、ウルトラバランス世界株式というファンドです。
信託報酬は0.7324%とやや高めですが、非常にユニークな資産配分になっています。
先物取引を利用することで、投資資金に対して3倍のレバレッジをかけているような内容になっています。
一時期流行したレバレッジド・ポートフォリオのコンセプトに近い内容になっています。
また、ゴールドに連動する金先物も含まれており、レイダリオ氏が提唱するオールウェザーポートフォリオも連想させます。
個人的には、フランス国債先物の比率が多いのが気になります(笑)
低金利・マイナス金利が続くユーロ圏の中では、一番マシだからという判断でしょうか?
グロ3との比較
同じようなレバレッジ型バランス投信(?)としては、日興アセットマネジメント㈱が運用しているグローバル3倍3分法ファンドが有名です。
こちらも一時期大きな注目を集め、現在でも根強いファンが多いです。
信託報酬は0.4752%となっており、資産配分は以下の通りです。
出典「日興アセットマネジメント」
実質的に3倍程度のレバレッジをかけていることや、債券を多めに組み入れている点などが共通しています。
その一方、資産クラス別の構成比率や、債券部分については結構な違いがあります。
ウルトラバランス
・株式・債券・金を採用している
・債券は日本・米国・フランス
・信託報酬は0.7324%
グロ3
・株式・債券・REITを採用している
・債券は日本・米国・ドイツ・イギリス・豪州
信託報酬は0.4752%
商品コンセプトを見ればグロ3を意識していると思われますが、その中でうまく差別化してきたなという印象です。
個人的にはグロ3のほうが好きかな(笑)
レバ投信ブームはくるか?
特定の指数に対して2倍3倍のレバレッジをかけた投資信託は国内でもそれなりに存在していますが、今回紹介したウルトラバランスやグロ3のようなバランスファンドでは非常に珍しいです。
通常レバレッジファンドというのは、値動きの荒さを活かして短期売買するためのアイテムという認識が強いですが、バランスファンドというのはある意味その対極に存在しています。
その先入観にメスを入れたのが一時期ブームになったレバレッジドポートフォリオですが、値動きの激しいファンド同士をリバランスするのは心理的な抵抗も大きいと思うので、投資信託という形で実践できるのはかなり心強いのではないかと思います。
投資信託という皮で包んでしまえば、株式・債券・REIT・金のいずれかが大暴落してもそこまで気にならなさそうですからね。
つみ次郎はノーレバレッジ派ですので手出し無用ですが、数少ない食指が伸びそうなジャンルの1つであることは間違いなさそうです(笑)
レバ投信ブームが起きても次の大暴落でみんな消える…という予想もあるようですが、それはあくまでレバ投信がノーレバ投信に対して大きく暴落したらの話でだと思います。
レバレッジをかけているとはいえ債券比率は高めなので、むしろ有事の際には下落を抑えられる可能性もありますからね(元々そういうコンセプトだし)
なのでつみ次郎としては、今回のようなユニークファンドが今後も少しずつ登場すると思いますし、投資信託というのは個人で再現が難しいポートフォリオをセット販売するのが役割だと思っていますので、個人投資家の1人としてこの流れは応援していきたいと思います。
レバ投信ブームきてる?😎
— つみたて次郎*なんとか投資家 (@tsumitatejiro) August 17, 2019
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