【悲報】クラフトハインツ(KHC)が減配
つみたて次郎です。
バフェット銘柄としても有名なクラフト・ハインツ(KHC)ですが、第四半期決算が赤字となり株価も大きく下落しています。
外部リンク…クラフト・ハインツ株、時間外で急落-多額の減損費用で10~12月赤字
その影響で、昨日の米国市場でも大きな暴落が発生しています。
48ドル付近あった株価は前日終値で34.95ドルまで大きく下落しています。
また、1株当たりの四半期配当は62.5セント→40セントと大きく減配になりました。
クラフト・ハインツは、バフェット氏がCEOを務めるバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の傘下企業であるハインツ社と、クラフトフーズ社が2015年に合併したことで誕生しています。
この合併はバークシャー及び投資会社3Gキャピタルの意向で進められており、この2社でKHCの株式を過半数握っています。
また、2017年には自社より規模の大きいユニリーバ社を買収する計画を発表し市場を驚かせましたが、わずか数日で中止になっています。
その後は目立ったニュースもなく、株価も軟調で推移していました。
もともと好調な株ではありませんでしたが、今回の下落でさらに〇ソ株としての評価を高めることになります。
おそらくホルダーの方はケチャップの涙を流していることでしょう(塩対応)
合併前のハインツ社は元々バークシャーが保有する非公開企業であり、バフェット氏のお気に入り銘柄でもあります。
合併後もバークシャーの上場株ポートフォリオにおける主力の一角であり、一時は構成比率トップであった時期もあります。
クラフトフーズ社についても面白い歴史があり、みんな大好きタバコ銘柄の代表格アルトリアグループ(MO)と深い関係がありました。
大体の流れはこんな感じです。
①クラフトフーズがアルトリアグループ(MO)から分離
②さらに一部をモンデリーズインターナショナル(MDLZ)として分離
③残ったクラフトフーズ(KFT)がハインツと合併
なかなかダイナミックな分離と合併が行われています。このあたりが米国企業の強みでもあり、危うさでもあるといえます。
ちなみにクラフトフーズは米国内・モンデリーズは米国外の売上比率が高く、ある意味アルトリアグループ(MO)とフィリップモリス(MO)に近い関係でした。
しかしクラフトとハインツの合併案においては「ハインツの販売網活かしてクラフト製品世界中に売ってやるぜ!」という思惑があったようで、もはや米国内外という棲み分けではなくなりつつあります。
幸いクラフト社の主力製品はチーズ類や加工食品、モンデリーズの主力製品は菓子類ですので、かつての仲間がガチンコでぶつかり合う悲しい結末を迎えることはなさそうです(笑)
大分話が脱線しましたが、合併後のクラフト・ハインツ自体は2015年誕生の新しい企業であり、まだまだ事業再編中といえる段階です。
上場後配当金の減配こそなかったものの、直近ではしばらく据え置きが続いていました。
残念ながら今回の減配により、少なくとも配当銘柄としての信頼は損なわれることになります。
生活必需品セクター・バフェット銘柄・高配当株というある意味最強な米国株でしたが、それだけに減配は大きなイベントになってしまいました。
ホルダーによる悲痛な叫び声もしばしば聞こえつつあります。
クラフトハインツ(KHC)が粉飾疑惑で爆下げ確定じゃねえか。持ってるんだよ?死ぬだろ。何が高配当優良株じゃ。何がバフェット銘柄じゃ。クソがよおおおおおおおおおおおおお!
— GE坊や (@GEGAFABOY) 2019年2月22日
相変わらずGE坊やの信頼性は健在です(逆指標として)
また、米証券取引委員会(SEC)より不正会計疑惑がかけられており、単なる決算ミスとはいえなさそうです。
IBMやAAPLなどに続きバフェット銘柄は軒並み暴落が続いており、今回のKHCについてもバフェット氏やバークシャーに対しても厳しい目が向けられることになりそうです。
バフェット氏に対する批判は大抵何かのフラグだったりするのですが、なんだか嫌な予感がするのは私だけでしょうか…?
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ケチャップはデルモンテ派
KHCの不振の原因は、PB商品なのでしょうか?
それとも、オーガニック食品の人気の高まり?
ちなみに、ケチャップはカゴメ派です。
そして、マヨネーズはキューピー派です。
王道です。
>>らっきょ様
直接的な要因はのれん代償却のようですが、PB製品の台頭は長期的に見てもかなり大きな影響になりそうですね…。
マヨネーズはピュアセレクト(味の素)派です(笑)