情報技術セクターの明暗

シーゲル二郎です。

IT企業が含まれる情報技術セクターは、日々の変化が凄まじく、今日の勝ち組が明日の負け組になっていたりすることもあります。

そのため、競争が激しく、長期投資に向いていないといわれています。有望企業は、みんなが期待するため割高になり、失望企業は、本当に市場から締め出されてしまいます。

株価にも反映され、グロース株みたいな株と、バリュー株みたいな株にはっきり分かれる傾向があります。シーゲル二郎的に、有名企業を勝ち組負け組に分けると次の通りです。

 

勝ち組 負け組
フェイスブック(FB) マイクロソフト(MSFT)
アマゾン(AMZN)※ インテル(INTC)
ネットフリックス(NFLX)※ シスコシステムズ(CSCO)
グーグル(GOOGL) IBM(IBM)

※アマゾンとネットフリックスは一般消費財だけど情報技術みたいなもんだから(震え声)

賛否両論あるかと思いますが、シーゲル二郎が振り分けるとこんな感じです。

左側の企業は、業績もピカピカで、成長の期待も高いです。共通としては、もう生活の一部となっており、手放すことができないサービスを提供しています。

フェイスブック…実名を使用したSNS

アマゾン…便利なネット通販、クラウドサービス

ネットフリックス…定額で自分好みのチャンネルが見れる

グーグル…検索エンジン、android、YouTube

 

目がくらむような優良事業ばかりです。しかし、投資家にとってはこれらが生み出す利益をタダで手に入れることはできません。

我々は株式を時価で買わなければならず、これらの人気が高い企業には、セリ同様高い値段がつけられてしまいます。例えば、アマゾンは現在PER250倍ほどで取引されています。現在の利益が続いた場合、元が取れるのは250年後となります。

実際は利益がどんどん増えていくので250年もかかりませんが、あくまで絵にかいた餅であることは理解しなければなりません。

逆に、グラフ右側のポンコツたちを見ると、古臭いパソコン関連ビジネスや、よく分からないごちゃごちゃした機器、さらには迷走中の巨人までいて、将来は非常に不安定です。

しかし、これらの企業には、人気がないという最大の利点があります。人気がない企業ほど、期待が低くなりがちなので、企業価値より割安になりやすいです。

そしてシーゲル派は、どんな時でも期待されていない銘柄を中心にポートフォリオを組んでいかなければなりません。

明るい未来は想像しやすいですが、暗い未来は想像しにくいです。長期投資家は、自分の選んだ銘柄の暗い未来を想像しながらつらい時を過ごしていかなければなりません。そのため、普段は投資していることを忘れてしまったほうが健康のためにもいいです。

FANGなんて言葉がありますが、明るい未来はそう長くは続かないと相場は決まっています。明るい未来が崩れたときこそ、投資の絶好のチャンスです。

例えシーゲル派であっても、暴落したグロース株を拾うのは間違っていないと思います。ようは投資家の期待とギャップが生まれたときに投資できれば何でもいいんです。

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