【CFO逮捕】ファーウェイとソフトバンクに関するニュースまとめ【通信障害】
つみたて次郎です。
ここ数日で、ファーウェイ(Huawei)とソフトバンク(softbank)に関するニュースが多数ありました。
今回は、この2社を中心に流れをまとめてみたいと思います。
ファーウェイのCFO逮捕
ファーウェイ(Huawei)は、スマホ端末や通信設備を製造する中国企業です。
中国名だと「華為技術有限公司」となりとてもかっこいいですね。株式非公開企業なため、中国株として投資することは出来ません。
日本ではスマートフォン・タブレット・ポケットWi-Fiで有名ですね。
ちなみにつみたて次郎はHuawei製のスマホを愛用しています(どうでもいい)
そんなファーウェイですが、今年12月1日にCFO(最高財務責任者)がカナダで逮捕されるというビッグニュースがありました。
同氏はファーウェイ創業者の娘であり、逮捕理由はイランへの制裁容疑違反となっています。
元々ファーウェイは中国政府との結びつきが強く、アメリカ政府も警戒していた企業ですが、今回の逮捕は米警察当局が要請したもので、政治的な思惑が辛んでいます。
先日12月1日は米中首脳会議が行われましたが、同じタイミングでCFOが逮捕されていますので、これは単に一民間企業の問題ではなく、中国政府と米国政府のぶつかり合いです。
ちなみにカナダ司法省が逮捕したことを発表したのは12月5日となっており、同日駐カナダ中国大使館より即釈放が要求されています。
逮捕事件発覚後は中国株を中心に世界同時株安になっており、「ファーウェイショック」とも呼ばれています。
ソフトバンクの通信障害
ソフトバンク(SoftBank)はご存知の通り、NTTドコモ・KDDI(au)と並ぶ国内の3大携帯電話事業者です。
ファーウェイと提携関係を結んでおり、基地局にもファーウェイ製の物が多く使用されています。
12月19日には携帯電話事業を中心とするソフトバンク株式会社(9434)を上場させる計画も出ており、国内最大のIPOということでCMなどでも積極的なアピールがされています。
ちなみに親会社であるソフトバンクグループ株式会社(9984)は既に上場しており、親子上場となります。
参考記事…【1,500円】ソフトバンクのIPOに応募しました【アフィなし】
IPO申込期間は12月3日~12月7日まででした。
そんなソフトバンクですが、12月6日の午後から大規模な通信障害を発生させてしまいました。
電話も含め通信が困難になるという、近年稀に見る重大なトラブルです。
時系列順にまとめてみた
ここまでの流れを年表風にまとめます。
12月1日…米中首脳会議が開催
ファーウェイCFOが逮捕(未発表)
12月3日…ソフトバンクIPO抽選開始
12月5日…カナダ司法省がCFO逮捕を発表
12月6日…ソフトバンクで大規模な通信障害
12月19日…ソフトバンク㈱が上場(予定)
ソフトバンクを中心に考えると短期間で様々な出来事が起きています。
ソフトバンクの通信障害をめぐっては様々な憶測が出ていましたが、ファーウェイの利害関係者によるハッキング等ではないかという陰謀論も出ていました。
現時点でもファーウェイとの結びつきが強く、IPOによる資金調達でさらに事業展開しておこうとしていたタイミングでしたので、偶然とは思えない部分もあります。
通信障害の原因判明
ソフトバンク通信障害の原因は、ファーウェイ関係ではなく採用していたエリクソン社製部品のソフトウェア異常であったことが判明しました。
外部リンク…エリクソン「ソフト期限切れが原因」 ソフトバンク障害 (日本経済新聞)
エリクソンはスウェーデンの通信機器大手で、同社のソフトウェアを採用していたイギリスやベトナムの電話通信事業でも同時間に同じような障害が発生していたようです。
少なくとも直接的にファーウェイ及びファーウェイ利害関係者が辛んでいたわけではなかったので、ソフトバンクにとっては不幸なのか、不幸中の幸いなのか微妙なところですね…。
どちらにせよソフトバンク(携帯事業のほう)上場前に致命的なダメージを受けることになってしまいました。
ファーウェイ製品の行方
今度はファーウェイが中心の話題ですが、アメリカ政府は以前からファーウェイ製品がセキュリティ面で問題を抱えていると指摘しており、アメリカ政府機関を中心に厳しい締め出しが行われています。
外部リンク…ファーウェイ製品、使っているだけでも取引停止 (日本経済新聞)
また、昨日12月7日には日本政府でも同様にファーウェイ製品(とZTE製品)を使わないようにする方針が発表されています。
外部リンク…日本の政府調達からファーウェイとZTEを排除へ=関係筋(Reuters)
ファーウェイはもちろん、ソフトバンクも大ダメージを受けそうですね(泣)
直接的にファーウェイ製のスマホやタブレットが売れなくなることだけでなく、「政府が使わないファーウェイ製品を基地局に使っている」というのも大きなイメージダウンですね。
顧客に対してだけではなく、ソフトバンクグループ(9984)の株主やソフトバンク(9434)のIPO応募者に対しても不信感を与えることになりそうです。
情報量が多すぎる
ソフトバンクとファーウェイについてまとめてきましたが、各方面に与える影響がデカすぎる一大ニュースですね。
CFO逮捕は米中の貿易摩擦にも深く関係する問題ですし、ソフトバンクとファーウェイは今後の社運を左右する危機的状況に立たされています。
ソフトバンクにいたっては偶然?にも同時発生した通信障害で、泣きっ面に蜂状態です(泣)
政治経済といった投資家目線の問題だけではなく、消費者目線の問題も多数あります。
ソフトバンクの通信障害で辛かった人はキャリアの乗り換えを検討するかもしれませんし、ファーウェイ製品は(ソフトバンクに限らず)広く販売されていますので、今後は他社の製品に買い替えるかもしれません。
これを機にソフトバンク→格安SIMへのMNPという流れや、ファーウェイ製以外のSIMフリー端末への注目が高まりそうですね。
つみたて次郎も現在ファーウェイ製のスマホを使っていますが、次は他社の製品を買ってしまうかもしれません。
ZTE(中国)もダメだとすると、ASUSやHTCといった台湾メーカーが有力候補となりそうです。(iPhoneはNG)
複数の立場から動向を見守っていきたい案件ですね。
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