「ひふみらいと」「まるごとひふみ」が爆誕
※画像は全く関係ありません。
ひふみ九段です。
ひふみ投信で有名なレオス・キャピタルワークス㈱より、新規ファンド設定に関するニュースがありました。
外部リンク…中長期資産形成に適したバランスファンド「ひふみらいと」「まるごとひふみ」を新規設定
外部リンク…「まるごとレオス」、債券運用も自社で行うバランスファンドで投資の第一歩から安心を
新たに設計されるのは以下の4つです。
・ひふみらいと
・まるごとひふみ15
・まるごとひふみ50
・まるごとひふみ100
上記のうち、ひふみらいとは直販系となっており、購入するためにはひふみ投信やひふみワールドと同じくレオス社の証券口座を開設する必要があります。
残り3つについては間接販売系となっており、現時点で11社ある取扱金融機関の中にはSBI・楽天・マネックスといったいつものメンバーの名前も含まれていますので、ネット証券で買うのも容易です。
いずれも設定日は3月30日となっています。
全然関係ない話ですが、ネーミングが生命保険っぽいのは気のせいですかね(笑)
レオスのマザーファンド
各投信の解説の前に、レオス・キャピタルワークス㈱が運用している代表的なマザーファンドについて解説します。
名称 | 投資対象 | 主なベビーファンド |
ひふみ投信 マザーファンド |
国内外株式 (大半は国内) |
ひふみ投信 ひふみプラス ひふみ年金 |
ひふみワールド ファンドFOFs用 |
海外株式 | ひふみワールド ひふみワールド+ |
ひふみグローバル債券 マザーファンド |
国内外債券 | ひふみらいと まるごとひふみ15 まるごとひふみ50 |
レオス社は、ひふみ投信マザーファンドをベースにしたファンドをひふみ投信(直販系)・ひふみプラス(間接販売系)・ひふみ年金(個人年金系)という3つの販路で売りまくることで一躍有名になりました。
いずれも販売形態や信託報酬等の違いを除けばほぼ同一ですので、漢♂らしく「これ1本で勝負!」というスタイルといっていいでしょう。
国内株式に投資するアクティブ投信としては最も有名と言っても過言ではないかもしれません。
そんな状況の中、2019年10月に海外株式に投資する新たなひふみとして爆誕したのがひふみワールド(直販系)・ひふみワールド+(間接販売系)です。
参考記事…ひふみワールド爆誕
名称を略すとちょっとややこしくなりますが、ひふみ※が国内株担当・ワールドが海外株担当という棲み分けになっていますね。
※厳密にはひふみ投信マザーファンドには海外株が10%程度含まれています。
そしてここからが本題ですが、新規ファンド設定のために設定されたのがひふみグローバル債券マザーファンドです。
「グローバル」と名前がついていますが国内債券にも投資を行うようなので、国内債券:海外債券の比率がどうなるかが気になるところです。
海外債券については原則為替ヘッジ有となっています。
↓↓広告の下に続くバナナ~🍌
まるごとひふみ・ひふみらいと
やっと本題ですが、今回新しく登場したまるごとひふみ・ひふみらいとは上記3つのマザーファンドを組み合わせて運用されるアクティブ型バランスファンドとなっています。
それぞれの比率及び実質的な信託報酬は以下の通りです。
・ひふみらいと(以下:らいと)
・まるごとひふみ15(以下:まるごと15)
・まるごとひふみ50(以下:まるごと50)
・まるごとひふみ100(以下:まるごと100)
略称 | ひふみ (国内株) |
ワールド (海外債券) |
債券 (国内外債券) |
信託報酬 |
らいと | 5% | 5% | 90% | 0.5522% |
まるごと15 | 9% | 6% | 85% | 0.66264% |
まるごと50 | 30% | 20% | 50% | 0.9438% |
まるごと100 | 60% | 40% | 0% | 1.3376% |
いずれも株式部分はひふみ投信+ひふみワールドで構成されており、それをベースに債券比率を調整する感じになっています。
下に行くほど株式比率が高まり、まるごと100に至っては株式100%になります。
らいと・まるごと15に関しては債権比率がかなり高いため、いわゆる安定型的なポジションですね。
まるごと50は標準型・まるごと100は積極型といった所でしょうか。
ひふみのバランスファンド
一言で言えばレオスがバランスファンドに参入というニュースですね。
アクティブ×バランスという組み合わせにどれほど需要があるかは不明ですが、今後他社も追随してくる可能性はありそうです。
インデックス型バランスファンドの場合、株式多め・半分ずつ・債券多めという3パターンで展開しているパターンが非常に多いです。
株式多めについては株式70:債券30や株式75:債券25という比率で配分されていることがほとんどです(債券多めはその逆)
上記を基準に考えると、今回の商品展開は全部株式・半分ずつ・債券超多めということになるため、既存のバランスファンドとはずいぶん違った方向性から攻めてきたなぁという印象です。
???「あれれ、 おかしいですよ?」
元々インデックス型バランスファンドとアクティブ型バランスファンドは競合しないと考えているので、これだけ比率の癖が強いければ尚更比較されることはないように思います。
アクティブ型だと最低5年間はつみたてNISA対象商品になれないというハンデも痛いですね。
また、何気に直販専用商品・間接販売専用商品という概念を生み出したのも思い切った判断な気がします。
これまでは(信託報酬等の違いを除けば)同一商品をいろんな販路で売るというスタイルでしたが、今回に関しては明確に中身の違う投信を別々に売っているわけですからね。
レオス社の思惑が全く読み取れないだけに、今後人気を集めるか注目したいところです。
ブログ村ランキング
まるごと次郎