ひふみワールド爆誕
つみたてワールドです。
ひふみ投信の運用会社として有名なレオス・キャピタルワークス㈱より、新しいファンドが設定されます。
外部リンク…世界株ファンド「ひふみワールド」新規設定のお知らせ
ファンドの名称はひふみワールドというストレートなネーミングになっています。
日本を除く全世界株の中から、成長が期待できる企業の株式を選別して投資する方針となっています。
項目 | データ |
ファンド名 | ひふみワールド |
運用会社 | レオス・キャピタルワークス |
設定年月日 | 2019年10月8日 |
為替ヘッジ | なし |
信託報酬 | 1.628%※ |
投資区分 | 全世界株(日本除く) |
ベンチマーク | なし |
信託財産留保 | なし |
※長期保有による還元制度あり。消費税10%適用。
アクティブファンドなので、信託報酬は1.628%とやや高めです。
また、ひふみ投信と同じく直販となっており、保有期間に応じた還元制度も共通して用意されています。
実質的な還元率は5年保有で年0.1%、10年保有で0.25%となっています。
現金比率については最大50%までという制限がかけられており、つまり株式比率は50~100%、現金比率は0~50%の間で推移します。
これもひふみ投信と共通した特徴になっており、ひふみ投信の全世界株版といって差し支えないでしょう。
ひふみ投信との兼ね合い
元々国内株ファンドとしてスタートしたひふみ投信も、積みあがる純資産総額に対応するため海外株を一部組み込んでいる状況です。
ちなみに直近のレポートによると、2019年8月末時点で海外株比率は14.3%となっています。
今回さらに海外株に特化したファンドを設定したというのは、様々な意図がありそうで興味深いです。
日本株中心であるひふみ投信への資金流入をひふみワールドに流すことで、ファンド巨大化に対する影響を抑えようとしているのかもしれません。
レオスがどのような形でワールドのほうをアピールしてくるかが楽しみです。
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つみたてNISAとの兼ね合い
ひふみワールドの信託報酬は税抜1.48%となっており、消費税10%の場合は税込1.628%となります。
ひふみ投信はつみたてNISA対象商品になっており、ひふみワールドも信託報酬については採用条件を満たしています。(海外資産に投資するアクティブファンドの場合、税抜1.5%以下)
ただし、アクティブファンドの場合は運用期間が5年以上という厳しい条件を同時に満たす必要があるため、少なくとも5年間はお預けとなります。
これはつみたてNISAを積極的にアピールしているレオスにとってはつらい状況といえますね。
もし両方とも採用されていれば、ひふみ投信+ひふみワールドで世界中の株式に分散投資!みたいなフレーズが使えますからね。
プラス&年金との兼ね合い
ひふみ投信は直販専用ファンドですが、ほぼ中身が一緒の姉妹ファンドとしてひふみプラスとひふみ年金が存在しています。
ひふみプラスは他社口座で購入でき、ひふみ年金はDC口座で購入可能となっており、直販以外でもしっかり販路を確保しています。
そのため、ひふみワールドについても、十分人気を集めることができればひふみワールドプラス(仮)・ひふみワールド年金(仮)みたいなファンドが登場するのは容易に想像できます。
レオスの運命はいかに?
これまで実質的にひふみ一本で勝負してきたレオスにとって、全くジャンルの異なるファンドを新規設定するというのは大きな方向転換といえます。
ひふみ投信+海外株インデックスみたいなポートフォリオで国際分散しているしている人も結構いそうなので、海外版ひふみというのはそこそこ需要がありそうです。
その一方、以前レオスが海外株への投資を発表した時にもあったように、これまで蓄えてきたノウハウを海外株への投資に活かせるのか?という疑問が出るのは避けられません。
足で稼いだ情報で有望な企業を発掘というのがコンセプトですので、物理的にも言語的にも壁のある海外株ではその難易度も跳ね上がりますし、ましてやひふみワールドにおいてはその成果がファンドのほとんどを左右することになりますからね。
また、ひふみ投信が投資クラスタの間でもそれなりの評判を集めているのは過去のリターンが大きな理由であるため、これから実績を作っていかなければならないひふみワールドにとってはかなり気の長い旅となりそうです。
実績ゼロからのスタート&これまでのノウハウを活かしづらい海外株オンリーという大きなハンデを背負っての出発となりますが、どちらに転んだとしてもレオス社の運命を大きく左右することになるのは間違いないでしょう。
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