米国配当貴族指数のセクター別内訳
シーゲル二郎です。
私が投資資金の半分をつぎ込んでいる、米国配当貴族指数のセクター別内訳をまとめたので公表します。
配当貴族 | S&P500 | |
生活必需品 | 26% | 9% |
資本財 | 17% | 10% |
ヘルスケア | 13% | 15% |
一般消費財 | 12% | 12% |
金融 | 10% | 14% |
素材 | 10% | 3% |
エネルギー | 4% | 6% |
電気通信 | 2% | 2% |
情報技術 | 2% | 23% |
公共 | 2% | 3% |
不動産 | 2% | 3% |
合計 | 100% | 100% |
大きく違うところは、配当貴族は生活必需品、資本財、素材の比率が高く、情報技術が極端に低いです。
円グラフにすると、次の通りです。
幸い、シーゲル二郎は生活必需品と資本財は積極的に投資をしたいので、希望に近いバランスです。
また、情報技術セクターが低いのは、メリットでもデメリットでもあります。ITバブルの時には、情報技術セクターが少なかったことでバブルのダメージを避けることができました。しかし、現在のFANGのような、勢いのある企業が入り込まないので、世間が株ブームになっているときはさげぽよです。唯一採用されているのは、オートマチック・データ・プロセシング(ADP)のみで、成熟企業であり成長期待は低いです。
そのため、シーゲル二郎はNYダウにも投資することで情報技術セクター株のバランスを取っています。
NYダウの情報技術はポンコツだらけなのでうれしい
意外に素材が多いのも特徴です。素材セクターは、コモディティ化しやすく、長期投資に向いているとはいえません。しかし、昔からの企業数が多かったため、ふるいにかけられてもこれだけの割合になっているのだろうと思います。ようするに母数が多かっただけということですが、生き残った貴族たちはそれだけ優良企業ともいえます。
ぶっちゃけ連続増配よりも、このセクターバランスをどう思うかのほうが大事だと思っています。
配当に注目するのは大事ですが、あくまで配当はリターンの1つにすぎません。経済のグローバル化が進む現在では、地域分散以上に、どのセクターにどれだけのウェイトを置くかで将来のリターンが決まります。
シーゲル派は、過去のセクター別リターンで成績の良かった生活必需品セクターと、ヘルスケアセクターのウェイトを高くする傾向があります。また、原油安のタイミングでは衰退産業であるエネルギーセクターも好まれます。
過去のリターンが将来のリターンを約束するかはわかりませんが、シーゲル派はこのセクター戦略を信じ日々配当金再投資をしていかなければなりません。
参考記事「コングロマリットが高いリターンをもたらす理由」